美しき刀。

先週の土曜日、どうしても長岡で時間を潰す必要があったので、
新潟県立歴史博物館「天地人展~直江兼続とその時代」を見てきました。
本当はもうちょっとゆっくりじっくり見たかったので、
展示換えもあることですし会期中にもう一度行く予定にはしています。

天地人展

東京のサントリー美術館で開催されている間は、お客様もあまり入っていなかったようで、
「閑古鳥鳴いてました……」とか「人がいなくて見やすかったです」とかの感想を拝見してましたが、
こちらはさすがに地元ですわー。
激混み、でした。
じっくり眺めようとすると誰かがそばに寄ってくる。
近くに寄って見たいなあと思っても、いつも誰かが陣取ってる。
あの博物館があそこまで混んでいるのを、私はいまだかつて見たことがありません!
恐るべし大河ドラマ!

「上杉景勝御手撰三十五腰」に選ばれている長船長光の太刀を初めて見ました。
反りが若干大きめですが、細みですっと伸びた刀身が実に美しい。
その反りの大きさがむしろ堂々とした「漢」を感じさせます。
隣りで若いお父さんが、「これで戦って人を斬るんだよー」と幼い坊やに説明していましたが、
確かに刀が一方では人斬りの道具であったとしても、
その美しさは否定のしようがありませんでした。
もしガラスケースの中に入っていなかったら、自由に触ってみれるのだったら、
私は躊躇うことなくこの刀を手にしていたでしょう。
私たちは何かに「憑かれる」という表現をしますが、刀には人を虜にする怪しい美しさがあります。
それが人の命を奪う「真剣」だからでしょうか。
そんなものに見とれている自分がちょっと怖い。
東京では展示されていた景勝公の愛刀と言われる「姫鶴一文字」は、
新潟会場にはお出ましにならないようで残念です。
鍔のない漆黒の拵といい、細身の刃といい、一度対面してみたい一振なのですが……。

次の注目は尼崎版の洛中洛外図屏風でした。
秀吉が後陽成天皇を聚楽第に招いた「聚楽第行幸」を描いた珍しい図で、
当時の大名たちの屋敷なども描き込まれています。
もちろん上杉屋敷も「かけかつ」の記の元に描かれておりました。
洛中洛外図というのは、描かれているものが大きいだけに、
やはりガラスのこちらからボーっと眺めたのでは物足りないですね。
解説だとか地図だとか、ルーペだとかを持ってじっくりつぶさに眺めたい。
芸術品としての素晴らしさはさることながら、
当時の様子を具体的に見て取れる物のひとつですから、
史学という面からの鑑賞もまた興味をそそります。
それだけのストーリーが一双のの屏風には盛り込まれていて、
謎解きのような面白さがありますよね。

ところで、会場を後にしてから気づいたのですが、景勝公幼少期の鎧と言われている、
卍兜の甲冑なのですけれども、それも新潟では展示されてませんでした。
あれって県博の所蔵だから、もしかしたら下の常設展にあったのかしら!?
タイムリミットでスルーしちゃったんですけど……。
実はこちらの甲冑にはまだお目にかかったことがありません。
いやーん、見逃した!?

10 Comments

リューザキ弾正  

まさに、表裏一体

美しい物と危うい物は、紙一重、もしくは
表裏一体に思えます。

鍛え抜かれた技が、強さと美しさを兼ね備えている様に。

2009/08/12 (Wed) 21:52 | EDIT | REPLY |   

吉備真備  

長光

いいですね~(*´∀`人)ウフフ
姫鶴一文字は私もお目にかかりたいです!(>_<)
刀っていいですよね
あの妖しい光がたまりません( ̄∀ ̄)
部屋に一振ほしいです(笑)

卍の甲冑って景勝公の幼少期のモノだったんですね!
お召し替え用かと思っていましたw(T_T)

2009/08/13 (Thu) 22:09 | REPLY |   

木暮兼人  

以前

お江戸の刀剣博物館に遊びに行ったことがありますが
あまり長くいたくない(笑)場所でしたね

長くいると、魅入られてしまいそうで・・・

ちなみに、このときは姫鶴一文字ではなく
逆刃刀を探しに行きました(自爆)

2009/08/14 (Fri) 22:38 | REPLY |   

びびんば  

確か…

鶴姫の方を図録か雑誌で見ましたが、写真だけでも魅入るのですから、本物はいかほどか…と思いました

卍の前立て…はんこの時展示されていましたが、鎧はなかったです(・_・;)
やはり、一式でみたいですね…

2009/08/14 (Fri) 23:09 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■リューザキ弾正さん

表裏一体。
仰るとおりですね。
刀は命を守るものでもあり奪うものでもある。
そういった真逆の性質が、怪しい美しさを放っているのでしょうね。

2009/08/14 (Fri) 23:24 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■吉備真備さん

> 部屋に一振ほしいです(笑)

模造刀ならおっけーですよ。(笑
でも模造刀と真剣とでは質感が違いますよね。
見抜けるかと言われたら自信はないですが、
真剣が持っている「力」はやはり半端ではないと感じます。

2009/08/14 (Fri) 23:27 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■木暮兼人さん

> お江戸の刀剣博物館に遊びに行ったことがありますが

そ、そんなところがあるのですか!
ぐぐりました。
本当だ、長くいたら憑かれてしまいそう……。
でも一度行ってみたいです。
刀剣て、鞘を展示してないこともあるのが残念なんですよね。
それも合わせての美しさだと思うのですが。

> 逆刃刀を探しに行きました(自爆)

剣心ですね。(笑
ああいうのって、本当にあるかもとか思っちゃいますよね。
でも調べたら、模造刀が出てるんですね。
さすがというか、やっぱりというか。(笑

2009/08/14 (Fri) 23:42 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■びびんばさん

姫鶴一文字は、上杉博物館の景勝公の図録に載ってますね。
あれは本当に美しいです。
実物を拝見したいものですよね。

卍、前立てのみの展示だったのですか?(@はんこ)
鎧なしって、そんな分割展示されることもあるのですね。
それは欲求不満になりそうだなあ。
今回常設に展示されていると良いのですが。

2009/08/14 (Fri) 23:49 | EDIT | REPLY |   

葛笠村のりゅうぞう  

うらのじさま…

うらのじさまの納屋を整理したら、
刀ひとふり、空気銃一丁出て来たでごいす(汗)

恐らく、合戦に駆り出された折り、
記念にお持ち帰り(爆)しちゃったものでごいす!
許してくりょぉぉぉぉ!

母方のじさまなら、それなりの品かもしれねども
こちらは、なんちゃって刀のようでごいす(汗)

大工箱一式が2セットより、始末が悪いずら!
(↑此方は笑えたけど…出入りの大工が、借金のかたに置いていったでごいす ^_^;)

さて、刀(と空気銃)、
今の時点では、うら達に 「罪」は、ないだども、ウッカリ提出&供出しようと、お役人様の所へ、持って行くと、その時点で、「刀剣不法所持」の罪が発生するでごいす!

この場合、うらの方から所轄のお役人様に連絡して、
取りに来て貰うずら。

この手順なら、うら達に犯罪は発生しないずら。

現行法発布時期以前に、お茶目なじさまが取得した、こんなものには、
こういう手続きが必要でごいす(涙)

一応、目釘を取って、
銘を確認した後、
上記処置を取りますだ。

…涼しくなったら(笑)

ちなみに、うらは、横濱そごうの「京都物産展」で、出店していた、
「菊一文字」の包丁を購入してしまったでごいす

許してくりょぉぉぉぉ!

2009/08/15 (Sat) 05:01 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■葛笠村のりゅうぞうさん

うらの納屋にも大小があるだに。
だども、ありゃあ贋作、美術品じゃねえかと思うとる。
扇風機の箱の上にどうでもよさそうに投げてあったずら。(汗
けんども……持ったら何かに取り憑かれそうで怖くて、うらまだ触れねえだに。

つ、疲れた。(苦笑
記念にお持ち帰りって、一体いつの合戦でしょうか!?
銘は確認されました?
もしかして近々ニュースになったりして。
「○○時代の名刀、民家の蔵に発見!」とか。
楽しみにお待ちしてます。(笑

2009/08/16 (Sun) 23:34 | EDIT | REPLY |   

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