レッドクリフ PartⅠ

話題の「レッドクリフ」、観てきました。
ここで盛り上がったのをきっかけにお誘いいただいて、
ものすごく久しぶりに映画館へ出かけてきました。

時間の都合で日本語吹き替え版を見たのですが、それについては危惧がありました。
私、気になる声があったら集中できなくなるんです!
声フェチとしては、どうしても気になっちゃうんですよ、声優さんが。
で、初っ端に若くてなまっちろい献帝が出てきてしゃべった瞬間、
「ああ、これは絶対石田彰さんに違いないわー!」と思って聞き入ってたら、
なんか重要なナレーションを聞き逃してしまったような?(苦笑
と、そこへ曹操が登場。
その瞬間、「渡瀬恒彦さんにソックリだわー!」と思い、
それ以降、曹操を見るたびに草若師匠(@ちりとてちん)にしか見えなくなってしまいました。(え
曹操が高笑いしているのを見て、「師匠、そんなに頑張らなくたって」と。(爆
そうこうするうちにあっという間に長坂の戦いになっていて、
「んーと、この人誰だっけ?」とか考えているうちに、
趙雲による阿斗ちゃん(劉備嫡子)奪還劇が始まってしまいました。
趙雲はお包みの阿斗ちゃんを片手に抱っこしたまま、一人敵に挑んでいきます。
しまいには阿斗ちゃんを背負ったまま敵兵を次々になぎ倒しておりましたが、
「そんなに動いたら、阿斗ちゃんが脳震盪で死んでしまいますがな……」と突っ込みたくなるくらい、
趙雲はかっこよく超絶アクションを繰り返しておりました。(汗

そんな突っ込みはともかく。
感想を一言で言えば、これが映画の醍醐味なんだろうなあという作品でしたね。
テレビと映画の違いがどこにあるかといえば、
私としてはやっぱり映像としてのスケールの大きさを上げます。
100万以上の軍勢が動くさまを俯瞰で見せられて、
これはやはり大きなスクリーンで見るに限るなと思いました。
これまで文章から想像するしかなかった陣形、戦術、戦法。
そういったものが実際に目で見れるというのが映像化のいいところで、
この作品はそうした興味を充分すぎるくらいに満たしてくれるものだったと思います。
ただこの作品では、多分そうした決戦シーンを描きたいというのが前提としてあって、
それに至る人間模様というのはほとんどおざなりにされていた気がします。
これについては、朝日新聞のコラムで三谷幸喜氏も書いておられました。
劉備にしても、諸葛亮にしても、周瑜にしても、
それぞれの人となりを表すエピソードはあるのです。
でも魏呉蜀の三国の争いに直接関わるようなエピソードに乏しいのはやはり物足りない。
孔明と周瑜の関係を男の友情として描くことにしたのはいいのですが、
それならそれで、それに至るドラマをしっかり書いてくれよと。
それこそがこの映画のキーポイントだと思うのですけど、子馬の出産くらいじゃ小さすぎるーーー。
そうそう、傷を負った周瑜に包帯を巻く小喬(妻)の手がものすっごく艶めかしかったです。
この2人のシーンが無駄に色っぽすぎ。(苦笑
だから曹操が小喬を狙うのも判りますが、でも曹操は天下を取る野心を持っていたわけで、
彼女を奪うためだけに戦いを始めたわけじゃないと思うんですけど。
「女のために戦いを始めたのか」という家臣の言葉に、「オイオイ……」と思ってしまいました。
そんな小さい話じゃないだろうにと。

結局人間の欲だとか、ぶつかり合い、葛藤に欠けた分、
多くの時間を割いた戦闘シーンは見事に全部見所になっていました。
さすが中国、人海戦術です。
アクションは当然派手でオーバーではあるわけですが、
人が死ぬという意味では非常にリアルに作られていて、
いかに戦がむごいかを見せつけられます。
普段戦国時代でやれ桶狭間だ長篠だ関ヶ原だって言ってますけど、
端的に言えばそれらも本当に殺し合いでしかない。
あれが映画ではなく実際に起きていたことなのだと思うと、
そういった歴史に興味を持つことに、ちょっと姿勢を正さねばと思いました。

この映画のお気に入りキャラは張飛
この人、なぜか武器も持たずに敵兵にどーーーんと体当たり!
まさに文字通りの肉弾戦。
真ん丸い体にお髭も頭もぼーぼーなところがまたステキ。(笑
それまでの趙雲や周瑜の華麗な剣戟が一発で吹き飛びました。(爆

最後に、献帝の声はやっぱり石田さんでした。
私の耳は間違っていなかったーーー!(笑

12 Comments

元康  

大画面

と音響で、やはり迫力が違いますよね。

この作品、娯楽大作としては良い出来だと思いますが、
仰るように「話」はちと微妙だったりしますよね^^;
孔明と周瑜はもっとバチバチするような関係から、
お互いを認め合うくらいの方が。
目指す音楽の方向性が同じってことでもう友達、
というのは・・・まあ時間の制約もあるのでしょうけど。

僕は関羽が、昨年の大河の直江父に似てる・・・
と思ってしまい、一騎当千振りになんだか違和感を
感じてしまいました(爆)

2008/12/04 (Thu) 22:24 | REPLY |   

零基  

元々

>>それに至る人間模様というのはほとんどおざなりにされていた気がします。

これはもともとの三国志演義に心理描写がほとんど
無いので 中国の物語自体、心理描写を描かないんじゃ
ないかな~と思いますよ。
水滸伝とか西遊記とかも和訳本もそんな感じでしたし…

と思い直して三国志演義(井波律子訳)をパラパラと
めくって見たらやっぱり心理描写が無かったです。

中国小説の後に日本の小説を読んだらくどい位
心理描写だらけに感じたぐらいですから。


まとまりが無くなっちゃいますが、
それが中国のスタイルなのかな、と言いたかっただけですw

2008/12/04 (Thu) 22:34 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■元康さん

画面からくるスケールの大きさに圧倒されてしまうんですが、
その分個々のエピソードのスケールの小ささにちょっと不満が。(苦笑
音楽の方向性が同じでという部分は、長かったわりにわかりづらいというか、
うーん、なんかもうちょっと違う展開はできなかったのか?と思いました。
せっかく映画なんですから……。

>関羽が、昨年の大河の直江父に似てる・・・
ああ、ほんとだほんとだ!
今公式サイトでチェックしましたけど似てますね。
私はちゃんとあの長いお髭がついてるわってとこくらしか見てませんでした。(苦笑
もっと早く気づいてたら同じような違和感が楽しめたのに~。(違

2008/12/05 (Fri) 00:00 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■零基さん

>中国の物語自体、心理描写を描かないんじゃないかな~

そうなんですかー!
考えてみたら中国文学の和訳本て読んだことがなかったので、
そういったお国柄をわかっていませんでした。
最近あるドラマに出演されていた俳優さんが、
「日本のドラマは辻褄合わせが多くてそれが意外とつまらない」と仰っていましたが、
零基さんが感じられた日本の小説のくどさって、そういう辺りにも原因がありそうですね。
三国志の和訳本、簡単には手を出せそうにありませんが、
ちょっと読んでみたいと思いました。

2008/12/05 (Fri) 00:13 | EDIT | REPLY |   

Aki_1031  

戦闘シーンは映画ならではの迫力ですよね~。
テレビではあんな風には絶対行かないですもの(苦笑)。

>曹操を見るたびに草若師匠(@ちりとてちん)にしか見えなくなってしまいました
わははは。
そういえば、孫権が電○グルー○の○エール瀧さんと
ソックリ!という噂を観賞前に聞いて、チェックを入れたのですが(笑)、
まぁ…ピ○ールさんをあと15kgくらい痩せさせたら似てなくはないなぁ(コラ)などと
映画を見ながら色々と考えてしまいました(笑)。

私もひゅんひゅん頭(え)の張飛好きですー♪

2008/12/05 (Fri) 12:48 | EDIT | REPLY |   

こぐれっち  

石田さん♪

と聞いただけで劇場に足を運びたくなってしまいます。
って、おいおい、そっち?みたいな(笑)
のちにDVD化されてもキャストが変わらなければ良いのですが

おっしゃるとおり、迫力ある戦闘シーンこそ売りの
映画と感じます
そういう監督さんの映画でも有るハズですし…

であれば、やはり映画館で見たかったなあ°・(ノД`)・°・


曹操は確か中国でもトコトン人気がないから
そういう小さい男にされてもあまり文句はでないかも。
でも本当は曹操自身が孫権や劉備にとって
かなり巨大な敵、という演出が無いと、本来の三国志の赤壁では無いような
いち将軍の奥さんをゲッチュの為だったらちょっと…(笑)


ちなみに関羽は大河時宗のクビライ役の方のハズ(^_^;)

2008/12/05 (Fri) 14:53 | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008/12/05 (Fri) 20:08 | REPLY |   

カタリーナ  

■Akiさん

>孫権が電○グルー○の○エール瀧さんとソックリ!
ええっ!
ガスパッチョの信長様ですよね……。(笑
確かに似てなくはないかもしれませんが、
>あと15kgくらい痩せさせたら
に、同意ですね。(笑

本当にあのスケールは映画だからこそ。
見応えがありましたねー!

2008/12/06 (Sat) 01:14 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■こぐれっちさん

献帝は最初の5分くらいしか出ていないので、
そのためだけというのはもったいないですが(笑)、
あのスペクタクルな映像は、やはり映画館で味わうのがベストかと思います。

>曹操自身が孫権や劉備にとってかなり巨大な敵、という演出が無いと
もともと周瑜と孔明メインのせいか、孫権と劉備は存在感がほとんどないです……。
でも仰るとおり、曹操が大きければ大きいほど、
戦いのすさまじさや緊迫感も増すと思うんですが、
結局各人のエピソードのスケールが小さいので、
人物に感情移入できなかったんですよね。
そんなことを求めている映画じゃないんでしょうけど、
だとしたら映画のキャッチコピーが「信じる心、残っているか」っていうのはどうなんでしょう。(苦笑
誰が何を?って思ってしまうくらい、人の心の動きは描かれてなかったです。(汗

2008/12/06 (Sat) 01:30 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■12/05 20:08にコメントくださった方

コメントありがとうございます。
メールにてお返事させていただきます。

2008/12/06 (Sat) 01:32 | EDIT | REPLY |   

まるひげ  

日本語吹き替え版。

巷でもなかなか評判良いみたいですね!
そうですか、石田さんが献帝なんですね。ふむ。
日曜洋画劇場あたりでも、
ピンときた声優さんが自分の予想通りだと、地味に嬉しいですよね。
ヒアリング正解!みたいな。

映画の中身の方は、アクション>内容なんですか。
大画面で観るなら、内容をじっくり読み込むよりも
迫力のアクションシーンでテンション上げる方が
単純に楽しめるとは思うのですが、
…やっぱりストーリー性を求めてしまいます(苦笑)。

自分、まだ観ていないので、カタリーナさんの感想を踏まえて、
劇場に行きたいと思います。
見所は、張飛、と…。

2008/12/06 (Sat) 01:42 | REPLY |   

カタリーナ  

■まるひげさん

> アクション>内容
はい、その通りでございます。
実権を簒奪した曹操を倒すために,
周瑜と孔明が結ぶ(本当は孫権と劉備ですよね)という流れはわかるんですけど、
それ以外は特に……ナイみたいな。(苦笑
アクションを楽しみたい方にはこれはもうお勧めという感じですが、
人間ドラマを求める向きには少々物足りないかと思いました。
まるひげさんの感想も楽しみにしています♪

2008/12/06 (Sat) 21:36 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment