古文書講座 3

全5回の古文書講座もあっという間に終わってしまいました。
初心者向けのテキストだったので非常に読みやすく、
慣れてくると割と察しがつくようになって、読むのがどんどん楽しくなりました。
ただ、事前の予習を仕事の待ち時間とか合間にやっていたので、
わからない文字を字典を使って判読するという作業が出来なかったのが心残り。
この文字はこれかな、あれかなと考え想像し調べる作業をしていかなければ、
結局古文書が読めるようにはならないというのに。
今回はわからない文字はそのまますっ飛ばして放置したまま講座に行っていたので、
そういう面からのアプローチが全くもって足りず……うう、反省。

古文書テキスト

講座では、こちらで元康さんにいただいた江戸俯瞰図のクリアファイルを、
宣言通り使わせていただきました!
読んでる古文書が越後のものだったので、江戸の地図は正直関係なかったんですが(苦笑)、
いっつも講座にギリギリ滑り込んでいた私にとっては、
このクリアファイルで「江戸城」と「外桜田門」を見ることで、
平成の雑踏から一挙に江戸時代へワープすることができました。
元康さん、ありがとうございました♪

さて、最後の2回は証文を読む作業でした。
どれも不慮の事態を想定しての保証が含まれていて、
「誰かが文句を言ってきたらこちらで対処します」とか、
「どんなことがあってもこちらで責任を持ちます」とか、
昔も今も変わらぬクレーム対策がされていたんだなあと興味深く思いました。
今回面白かったのは年貢米の話。
テキストは年貢を運ぶための船をチャーターしたことへの、運搬契約書みたいなものでした。
「うちと契約してくれてありがとね♪
運搬中に事故があっても全部こちらで責任もちますんで、村には迷惑かけません」
という、
今ではありえないような、業者の腰が低ーい証文です。(笑
当時は、鼠の入ってしまった米や、湿気でダメになってしまった米なんかは、
「刎ね米」として年貢としては受け取ることが出来なかったそうなんです。
ただ当時は米と鼠は切っても切れない関係にあって、
そうした「刎ね米」が出ることは想定内だったそう。
そこで役人は、実際の年貢の量よりも若干割り増し気味に納めさせ、
リスクを回避していたというんですね。
じゃあ「刎ね米」がなかった場合はその割り増し分を村に返すのかといえば、
それは返さない。(苦笑
それどころか、その余った米が役人さんの懐を暖かくしていたんですってよ~。
……人間それほど成長していないようで。(苦笑

庶民の生活に密着した文書というのも、こうしてみるとなかなか面白いです。
武将の書状だと政治的で大きなことにばかり目が向いてしまって、
その裏の生活だとか事情まで読むことに思い至りませんが、
一般庶民の文書だと、書面には見えない世相だとか生活だとか風習を読み取るという、
奥の深い面白さがあるのだなあと思いました。
でも次は、最後に「恐々謹言」というお決まりの文句がある、武将の書状を学んでみたいです。
武将の書状だって、庶民の文書と同じように、
書面には現れない世相や事情が透けて見えるはず。
せっかく首を突っ込んだ世界なので、ここで止めてしまわずに、
少しでも古文書に触れるように努力はしたいと思います。
せっかくブログにカテゴリーまで作ったしね。(笑

8 Comments

びびんば  

いいなあ~

カタリーナさんの古文書講座を見る度に、私も古文書の勉強をしたくなります^^
一時期、通信講座とかも考えたこともありますが、やはり公共機関が主催する講座の方が楽しそう・・・^^
来年度はやってみようかなあ~

古文書の楽しさは、文書を通して、その当時の様子がうかがえることですよね~^^

そうだ!
今読んでいるオノデラーズ関係の本で、大宝寺義氏の文書について
「下手っぴ」
みたいなことが書かれてありました!
確かに、横柄な書き方だなあ~とも思いましたが・・・もしかして、文書を書く時の常識を知らなかったのかしら・・・・・@悪屋形
祐筆すらいなかったのかしら??
しかも、「読みづらい」とも書いてありました^^;;;;

2008/10/31 (Fri) 22:17 | REPLY |   

元康  

お江戸

クリアファイルは欧州蹴球大会の予想の賞品でしたね。
お見事な予想の結果の品ですので、御礼の言葉は恐縮です^^;

当時の証文というと、
土地の安堵状ばかりかと思っていましたが、
商売上の約束のような物もあったのですね^^
役人の懐が肥えるというのは、
維新でも払拭できなかったようですな~(毒)

2008/10/31 (Fri) 22:26 | REPLY |   

カタリーナ  

■びびんばさん

私も通信講座は考えました。
独学でやるよりは添削があったほうがいいに決まっているので、
今でも余裕があればチャレンジしたいところですが……。
でもやっぱり実際に講義を受けたほうが、
その書面上以外のことも知ることができていいのかなあとも思います。
びびんばさんもぜひ、お近くの講座を探してみてください♪

大宝寺義氏は、悪屋形と言われるだけに、
その悪筆(かどうかわかりませんが・爆)も横柄な文面も、
多くはその性格によるもののような気がします。^_^;
祐筆は……雇っても雇っても辞めていって、
最終的に自分で書くしかなかったとか……ありえますでしょうか?(苦笑

2008/11/02 (Sun) 00:49 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■元康さん

素晴らしいセンスの賞品に、感謝しております♪

大名関係の証文というと、確かに安堵状が多いですよね。
一般庶民レベルだと、今で言う契約書とか誓約書とかも、
証文とされてたんじゃないでしょうか。
役人の懐が肥えるのは維新でも払拭できなかったどころか、
むしろ、より増長してませんか?
何しろ明治は「役人の子は、にぎにぎをよく覚え」の時代ですから~。(爆

2008/11/02 (Sun) 00:55 | EDIT | REPLY |   

リューザキ弾正  

「もんじょ」と「ぶんしょ」

神奈川県立歴史博物館の「戦国大名北条氏とその文書」展に行ってきました♪

北条氏康から真田幸隆宛の書状など感涙しました!
(脳内では、松井誠から佐々木蔵之介に勝手に変換^^;)

古文書が読めたらな~と強く思いました。
ところで、解説の所で、「もんじょ」と「ぶんしょ」の違いが書かれていました。
明治以前の書き付けを「文書(もんじょ)」
明治以降の書き付けを「文書(ぶんしょ)」と呼ぶそうです。
(日本全国の規格かどうか判りませんが^^;)

実に豊かな学術の(萌え学^^;)の秋を過ごせました☆

2008/11/02 (Sun) 18:21 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■リューザキ弾正どの

「もんじょ」と「ぶんしょ」の違い、知りたいと思っていたのです!
わーん、教えていただきありがとうございます。

文書の展示を見ると、ちょっとでも読めたらいいなあと思いますよね。
私ものんびりと勉強していこうかなあと思っております。

2008/11/04 (Tue) 00:41 | EDIT | REPLY |   

よろし  

お久しぶりです!

カタリーナさん、こんばんは。
いつもお世話になっております。
TOPの写真のスイーツがどれも
おいしそうです(笑)。

カタリーナさん、古文書フレンズですね!
私もカタリーナさんと一緒の
音引き事典持ってます!
とても使いやすいですよね。

今日は仕事が休みなので、古文書やろうと
思ったのですが、一日寝てました(笑)。
私は村方文書が好きで、近世の
農民の生活スタイルに興味があります。
江戸の華やかさとの落差に、いろいろ
考えさせられます。

運搬に関する文書!私は読んだことがありません。
面白そうv-237素晴らしいです!

ではまた!

2008/11/13 (Thu) 18:56 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

◆よろしさん

古文書に関しては、よろしさんのサイトを参考に勉強させていただいております。
こちらのほうがすっかりお世話になっております。
運搬の文書は「船請証文」というんですが、
どうも越後では、村々の年貢を一度新潟の湊の蔵に集めていたらしく、
村によっては川を使って米の運搬をしており、
そのために村ごとで運搬業者さんと契約していたようです。
村方の文書は生活に密着しているので、
実はとても面白いことに今回初めて気づきました。
古文書はこれからも細く長く勉強していこうと思っています。
よろしさんのサイトも大変参考になります。
武将日記も合わせて、これからも楽しませていただきます♪

2008/11/14 (Fri) 00:50 | EDIT | REPLY |   

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