新選組! 第38回

おりょうちゃんの入浴シーンに「あらま♪」と思ったのもつかの間。

今回は「ある隊士の切腹」

これまでに、たくさんの人たちが死んでいきました。
不意打ちの形で命を奪われた殿内さんと佐伯さんの哀れさ。
新見さん、鴨さん、山南さんの、覚悟を持って臨んだ死。
河合さんの切腹は、そのどれよりも辛いものでした。
なぜなら、彼は死にたくないと願っていたからです。
そして、誰もが彼を死なせたくないと思っていたからです。
あの鬼の土方さんが、10日の猶予をやると言う。
源さんが、「正直に言ったほうがいい」と必死に諭す。
原田も永倉も、平助もみな助けようと動く。
そんな中で、ただ一人観柳斎だけが己の欲と保身に走る。
土方さんの問いに観柳斎は知らぬ存ぜぬを通しますが、
すべてを知っている土方さんは観柳斎を馬鹿にしたように睨みました。
あのとききっと、こう思ったのではないでしょうか。
「そうか。いずれにせよ、次はお前の番だ」

こうやって切腹させられたり、脱走したり、隊士がバラバラになってきています。
大所帯の隊士をまとめていくには、きちんとした規律が必要なことは当然です。
だけど、それを取り締まる役目を負った土方さんは、自分でも自覚している通り、
山南さんという大きな前例を作ってしまったがために、
誰をもその規律から外れさせることができなくなってしまった。
例え死なせるには及ばないと思ったとしても、山南さんが切腹している以上、
土方さんが自ら表立って誰かを救うことは絶対にできないのです。
その自分を抑えられるのは局長しかいないのに。
その状況を打破してくれるのは局長しかいないのに。
己が作った「誠」の旗を眺めながら、自らの心に鞭打って鬼と化す副長は、
実はものすごく近藤勇という存在を頼みにしているのだと感じました。
かっちゃんがいるからこそ、俺はやれるんだ…というような。

どうしたって避けることのできなかった山南さんの切腹と違って、
今回の河合さんの切腹はなかったことにできるはずでした。
だからこそ河合さんは切腹の直前まで飛脚の到着を待ち、
やつれ、幻想を夢見、鈴の音の幻聴を聞く。
私も一緒に、飛脚の到着を今か今かと待ってしまいました。
それが、絶対にありえないことを知っていながら。
史実がどうだったかは知りません。
でもドラマの幕切れ、河合さんが切腹した後に飛脚が着く。
あまりにも哀しい鈴の音が、しばらく耳から離れないように思います。

おかげで、局長と伊東先生の広島行きは、ほとんど頭に残っておりません。
伊東先生の、相変わらず柔らかくかつ冷めた口調に、
早くこの人の謀反(と言うのか?)が見たいとゾクゾクしたのを除いて…。

2 Comments

シュン  

タイトルなし

今回は「ドラマを見てるな~」って感じがしました。

2004/09/27 (Mon) 12:15 | EDIT | REPLY |   

katharina  

タイトルなし

>シュンさま
コメントありがとうございます。
特に最後のシーンがロケ撮影だったので、
映画のような雰囲気と余韻がありました。

2004/09/29 (Wed) 22:56 | EDIT | REPLY |   

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  •  新撰組 第38回
  • 単純に時系列に進んでいく形式に比べて、物語の背景と河合の心情がわかりや
  • 1970.01.01 (Thu) 09:00 | Night On The Earth Blog