古文書講座 1

上杉熱が昂じて、ついに行き始めてしまいました。
古文書講座。

きっかけは、史料として読み始めた越佐史料です。
寛元元年から天正十二年六月までの越佐地方の歴史を編年体で編纂してあって、
例えば上杉関係であれば、ひとつの出来事に関して多数の文書や、上杉家御年譜、
甲陽軍鑑や北越軍記などを並列に読み進めることできます。
現代語訳されたものではないので、文章は漢文体であったり、和漢混合だったりで、
読解に時間がかかるのは当然なのですが、その前に躓いたのが変体かなでした。
この史料、変体かなもそのまま翻刻されちゃっているので、そこでお手上げ状態。
発作的に音訓引き古文書字典を購入してしまいました。
字典を読むだけでも勉強になるという言葉につられ、読み物としても活用してたんですが、
このあたりからだんだん雲行きが怪しくなりまして(苦笑)、
こういう翻刻物ではなく、古文書そのものを読みたいなあと思うようになり……。
ついに年に一度の県の古文書講座に申し込み。
行ってみてビックリしました。
なんと参加者90余名!
定員を大幅にオーバーしている上にお断りもあったとか。
古文書人気はすごいんですねえ。

さて、募集のチラシには「初心者大歓迎」とあったのですが、
「初心者大歓迎の文字はただの飾り」なことがほとんどですよね。
私のような超初心者がついていけるレベルなのか、かなりビクビクしていたんですが、
講師の先生の「この講座は初心者の方対象ですから、ご了解くださいね」の一言で、
なんとかなるかも?とちょっと安心。
で、最初のテキストがこちら。

源平藤橘

「源平藤橘」といって、人名によく使われる文字を学ぶ手習いの手本です。
書き順がわかるように丁寧に書かれているので、非常に読みやすいです。
子供たちは伊呂波をやって、数字をやって、それからこのお手本を学ぶんだとか。
「みなさんも昔の子供たちと同じように、これを手本に筆で書く練習をしてみてください」
先生はそう仰いましたが、さすがにそこまではなかなか……。
やったほうが数倍早く古文書が読めるようになることはわかってるんですけどね。(汗

導入は源平藤橘でおしまいで、続いて早くも書状の解読になってしまいました。
でも、非常にきれいに書かれていたので、判読できる文字が多くて助かったー!
たとえ翻刻ものでも、変体かなにある程度慣れていたのも役立ちました。
字典を読むだけでも勉強になるとの言葉も嘘じゃなかったです。
先生が一字ずつ解読して解説してくださったのもよかったですし。
「こういう文字は解読というよりも、形で覚えてくださいね」とか、
「これは筆の出入りじゃなくてちゃんとした文字ですから読んでくださいね」とか、
懇切丁寧なアドヴァイスで、あっという間に2時間の講座が終わってしまいました。


結局のところ、焦らず一文字ずつ読んでいくしかないということと、
私たちが漢字を学んだのと同じように、
一文字ずつ書いて覚えるのがベストということだと思いました。
ですので、1ヶ月間全5回の講座ですが、
講座が終わっても自力で読めるようにはならないと確信しました。(苦笑

10 Comments

びびんば  

こういうのって

慣れですからね・・・^^;;
数を踏んで慣れていくしかないと、古文書が読める友達から聞いたことがあります
生活の一部に「古文書学習」があれば、思ったよりも早く身に付くかもしれませんが・・・・
現代語でもままならないのに、古文書・・・う~ん!と唸る私でした(爆)

でもでも・・・・古文書を見て
「あ!この人の字が綺麗!!」
とか言ってみたいものですよね~^^
ちなみに、今日お手々が盗まれた、足利尊氏の字は下手っぴだとか・・・(汗)
そのくせ、花押は日本史上1,2を争う美しさなんだそうですv-12
もしかして、芸術派たいぷだったのでしょうかね~@尊氏(←意味不明@爆)

2008/10/04 (Sat) 22:51 | REPLY |   

カタリーナ  

■びびんばさん

そうですよね、慣れですよね~。
春先に結構密に古文書に触れていたときに覚えたことを、
今回すっかり忘れ去っていました!
やはり毎日少しでも触れることが大事だと痛感しました><
確かに今の段階では、達筆か悪筆かの区別すらおぼつかないです^_^;

尊氏が直筆の書状を出す場合、本文は下手な文字なのに、
花押だけがやたらと美しいということになるんですね?
なんだか矛盾した書面になりますねえ。(苦笑
そのあたりのギャップがまた、人間的魅力に繋がるのでしょうか!?

2008/10/05 (Sun) 00:28 | EDIT | REPLY |   

リューザキ弾正  

ロマンでござ~る♪

先日、長野善光寺の修復された山門を見ましたが、
いたずら書きが多々ありました、江戸時代の(^^;)
「嘉永三年」とか、書いてあると「ペリー来航の三年前じゃん!」
「美作国」「紀伊国」・・・
田舎者が歴史的建築物にいたずら書きするなぁ~(←そう言う私もオノボリさん^^;)

でも、書いた当時の人と時代を経て邂逅した気分になれました(^^)

古文書は、まさにそういうロマンの分野ですね♪
自分で歴史的文書を読めたら・・・☆

とりあえず、カタリーナさん頑張れ♪

2008/10/05 (Sun) 11:03 | EDIT | REPLY |   

元康  

これは・・・

何と読むのカナ?ww
・・・秋風と共に参上仕りました(爆)

古文書講座、羨ましいですね~^^
昔の字体は判別が難しい分、外国語を学ぶよりも
大変かもしれませんね^^;;

漢字の書き取りというと、
「花を10個書けば花壇、
 100個で花園だ!!」
という某スポ根ドラマの
熱血泣き虫ラグビー教師の言葉を思い出しますww

2008/10/05 (Sun) 21:25 | REPLY |   

Aki_1031  

古文書講座、お待ちしておりました!
ビギナーのための講座のようで、素敵な先生に巡りあえましたね♪
ホント、この手の講座ははっきり言って“先生次第”なので(苦笑)、
思いっきり外した私としては羨ましいです…。

古文書から離れてしまっている私が言うのもナンですが、
古文書は、1文字ずつを現代字と照らし合わせていく
パズルゲームと思え!と教わったので、ピタっとハマった時の
感動を味わってしまうと、ますます読みたくなるんだろうなぁと思いますvv
続編期待しています~♪

それにしても…90人って…(滝汗)。
ちなみに平均年齢層はどのくらいなのでせう?

2008/10/05 (Sun) 23:55 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■リューザキ弾正どの

善光寺の山門、修復が終わったんですねー。
私が最後に行ったときはまだ真っ最中でした。
しっかし嘉永三年とか美作国とか、なんてすてきな落書き!(こら
善光寺参りを果たした江戸時代の人々も、
今と同じように何か証を残していきたかったんでしょうか。
仰るとおり、ロマンですねえ。
ということはですよ?
そうすると、現代の落書きなんかにも。
ずーっと先の将来、ロマンを感じるようになるってことですね。
帝国歴のあたりになれば……あ、その頃はもうみんな地球にいないんだっけ。(爆
弾正どのはこのネタ大丈夫でしたよね?

2008/10/06 (Mon) 19:04 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■元康さん

珍しく休日のご訪問ですね!

写真の文字は右から下に、
茂 多 嘉
宇 治
仁 文
と読みます。
多は変体かなの「た」としてよく出てきます~。
私は日本語なんだから外国語より簡単なはず!と思っているんですが、
まずは判読という作業があることを思うと、確かに面倒かも。
判読できないと辞書も引けないですからね~。

>「花を10個書けば花壇、100個で花園だ!!」
このドラマ、残念ながら存じ上げません。
何となくわかるようでわからない理屈ですね~。(苦笑
花を100個書いても花園には行けない……と思いますが、
その先生は花の漢字を書かせてラグビー部員になにをさせたかったのでしょうか?
シチュエーションが想像つかないです。(汗

2008/10/06 (Mon) 19:15 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■Akiさん

最初から「初心者向きですので」と断りを入れてくださったとおり、
確かに初心者向きの講座ではありました。
が、それでも基礎知識がないと躓いてしまうと思います。
読めなくても、変体かなを知っているのと知らないのとでは、
実際の文書に入ったときに理解の具合が違うと思いましたし。

>1文字ずつを現代字と照らし合わせていくパズルゲームと思え!
まさにそうですよね~。
私たちはどうしても現代字から古文書の文字を解読しようとしてしまいますが、
逆の作業をするようにしてくださいと言われ、戸惑っております。(苦笑
しかもわかんない文字にこだわるなとも言われ……。
でも読みたい気持ちが抑えられない。(苦笑

無料の講座なので90余名も集まったんだと思いますが、
平均年齢は68~70くらいじゃないでしょうか?
男性率が圧倒的に高いですし、常連さんもいるみたいです。
私なんかあまりに場違いで、一番後ろの席で小さくなってます。(苦笑

2008/10/06 (Mon) 19:24 | EDIT | REPLY |   

零基  

日本史は流行りらしいですからね

古文書、最初の一歩の敷居が高いので
踏み出せなかったのですが、
最近私も古文書の本を買ってみました。

いや、今でさえ本当に何も分からない
状態なのですけどねw

2008/10/06 (Mon) 21:16 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■零基さん

おお、本を購入されたんですね!
やはり日本史をやっていると、避けては通れない道なのでしょうか。(苦笑
古文書講座の参加者は、年配の方がほとんどです。
みなさん歴史というよりも、家にある古文書が読みたいとか、
茶道や華道の流れで掛軸や書を読めるようになりたいというのが、
動機として一番割合が多いようですよ。
逆に若い人は歴史から入ってくることが多いかもしれませんね。
しかし踏み込んでしまえばこの世界、道は長いです。(苦笑

2008/10/07 (Tue) 01:08 | EDIT | REPLY |   

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