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「女流戦國」 寺内大吉 著

はあああ。
なんかすごいものを読んじまった感じです。

「女流戦國」 寺内大吉
寺内大吉 「女流戦國」
(1964年 桃源社)

この本は古書として購入してまして、その際のふれこみが、
『上杉謙信・上杉景勝・上杉景虎』
となっておりました。
このメンツなら、「きっと御館の乱の話なんだろうな~」と漠然と思っておりましたが、
確かに謙信の跡目争いを扱ってはいるんですが、全くもって別なお話にございました!
もうツッコミどころが多すぎて、感想が書けません。(爆
例えば謙信が攻めた七尾城主が長時連だったり、三郎景虎の名前が長尾景虎だったり、
塙団右衛門(時雨左之助)がちょろちょろしていたり、
要するにそういうテイストの小説でございます。
ただ、ここだけは声を大にして言いたいところでありますが、
景勝君が何気に超カッコイイです!!!

注:あまりにフィクションがすぎるので、この作品に限っては「景勝君」と呼ばせていただきます。(笑

景勝公が見直されたのは最近のことで、以前は悪役なことがほとんどだったと聞いていました。
ですので、むしろこの作品にはそうした役割を期待していたのですが、
ところがどっこい、私的には青天の霹靂たるすごい展開が!!!

軽くネタバレしますんで、それでもOKの方はこの先もお付き合いくださいまし。



主人公は随分複雑な経緯の下に生まれた一人の少女です。
この娘が男を手玉にとって天下を狙うというのが本筋なのですが(ゆえに『女流戦國』)、
上杉の文字が出てくるのが、何と話が半分以上進んでから!
それまでは、娘が上杉にたどり着くまでがいろいろな人間を交えて語られますが、
とにかくひたすら、一目惚れといわゆる強姦の連続でございます。(汗
男女が出会えばすぐ惹かれ合い、話が展開するときには必ず「女が男に襲われる」ので、
下世話な表現を許していただけば、「女が男にどんどん食われていく」という印象しか残りません。
「お前もかー」と、何度思ったことでしょう。(苦笑

それはさておき、この娘は並外れた美貌をもった魔性の女でして、
天下を取るために謙信→景虎→景勝と、男を乗り換えていきます。
最終的には、
「女は男と同じように生きてはならない」
というセリフに落ち着く結果となるのですが、
とにかくこの3人の男と魔性の娘の攻防(?)がエキサイティング!!!
史実なんかありゃしません。(爆
正直この作品はこの部分だけが面白く、その前後はあらすじでよかったかな~って感じ。(苦笑

この作品での謙信はすでに病が重く、裸の女に体を揉ませたりしています……。
三郎景虎君は顔だけの男として、景勝君は中身のある男として描かれております。
魔性の娘はこの3人の男を天秤にかけるわけですが、
謙信に媚を売ってみたかと思えば、三郎君を誘惑してみたり、
挙句に「景勝さま」と言って、景勝君の懐の中へ倒れこんでみたりします。

うわー、こんな昼ドラテイストでいいんですか。
でもこれちょっと、実写で見てみたいわ。(爆

そんなことを思っていたら、なんとついに!

 ものもいわずに景勝は歩み寄ると、いきなり抱きすくめた。
 「わしはそなたがほしい」


きゃーーーー。
景勝君がこんなこと言うなんて、そんな展開私の頭の中には1gもなかったわ。(驚
「男は黙って上杉景勝」はどこへやら、ものすっっごい積極的な景勝君。
でもどこか、本当の景勝公にもこんな面があったんじゃないかという根本的な性質が、
作中から漂ってくるような気はしました。
実は作者の寺内大吉氏は、増上寺の現法主でいらっしゃいます。
ですのでこの「女流戦國」においても、真宗高田派の法主がもう1人の主人公として登場します。
が、そうした宗教色よりも、やはり私としては景勝君の積極性以上に圧倒されるものはなく、
つい2日前に読み終えたばかりなのに、その方面の記憶がございません!
辻褄がどうのとか史実がどうのとか、そういう次元を超えたありえない展開が、
私としては逆に非常に楽しめました。
これがエンタテイメントの醍醐味なのかもしれません。

- 6 Comments

びびんば  

その感想を聞いて…

早速アマゾンに検索をかけたら、引っかかったので
古本の状況を無視して、ソッコーで買いました!

その女性…
何となく大河の初音のキャラと被りました(^_^;)
確か、大河での設定は
彼女の動くところに天下がやってくる
みたいな感じだったような…

いずれにしても、美味しそうな本…教えて頂きありがとうございましたm(_ _)m

2008/08/17 (Sun) 00:30 | REPLY |   

カタリーナ  

■びびんばさん

見たところ密林に在庫がないようですけど、
絶版本ですし、もし手に入らないようなら仰ってくださいね。
いつでも喜んでお貸しいたします。
ただ、この作品に歴史的なものは期待しないで下さいね~。(苦笑
謙信も景勝君も、ドラマのモチーフでしかありません。

初音って、
>彼女の動くところに天下がやってくる
そんな役回りでしたっけ……。
思いっきりこの作品と同じ展開なのですが。
もしかして、パ○リじゃないですよね。(汗

2008/08/17 (Sun) 00:54 | EDIT | REPLY |   

びびんば  

私が

在庫無しにしました( ´艸`)
丁度一冊だけありましたので、私がゲットしてなくなったのです(^皿^)イシシ
でも、何らかの事故で結局ゲット出来なかったら、その時は宜しくお願い致しますm(_ _)m

実は、歪められた歴史小説より(毒)、絶対あり得ない
完全フィクションの歴史小説の方が好きだったりします( ´艸`)
↑私は、根が「突っ込み」派なんだろうなぁ(意味不明)

初音の場合、原作では「何のためのキャラ?」ですが
以前教えていただいた大河のサイト(NHK新潟だったはず)の
登場キャラ紹介で、そんな事が書かれていたと記憶しています

余談ですが、そんな初音のような伝説の少女的なキャラは
大河に必要あるのだろうか?と、ちょっと(?)不快感があります


再度のコメント、失礼しましたm(_ _)m

2008/08/17 (Sun) 07:21 | REPLY |   

カタリーナ  

■びびんばさん

古本の状況って、在庫ではなく並~並以下とかいうことですね。(汗
勘違いすみませぬ。

そうですね、完全にフィクションのほうが割り切って読めますし、
ツッコミ入れるのも楽しかったり、妄想も膨らんだり、
中途半端なものよりはいっそ爽快かもしれませんね。
こちらの作品はちょっと三郎くんがかわいそうかな。
あそこまでバカだとさすがに後継者には指名できないと私でも思います。(苦笑

そんなツッコミはさておき、初音。
私の中では彼女は存在しないことになっております。(毒
ですので記事も飛ばして読んでおりまして……。
織田の密偵という設定になっていたので、本能寺辺りで退場をお願い(以下自粛

2008/08/17 (Sun) 22:22 | EDIT | REPLY |   

リューザキ  

来年が楽しみ・・・

ウンダバー♪でございます。
(本日、37日連続30℃越えが途切れ、涼しゅうございます)

シーン1@閨(ねや)、シーン2@閨(ねや)の小説の様ですが・・・
(違います??)

このレヴューを見て、お色気忍者@「天地人」はどうなるのかと・・・(汗)
小りん@「功名が辻」でも邪魔だった、お色気忍者(笑)

北村景勝サマにがんばってもらうしかないのでしょうか?

ところで、上越市から「謙信公祭」のパンフが届きました♪
「このパンフレットの転売は固く禁じます」の一文が微笑ましかったです(^^)

そろそろ、上杉主従も渋谷に陣入りのようですね☆

2008/08/17 (Sun) 22:30 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■リューザキさん

こちらはすでに秋風が……。
今朝は非常に寒くて、目が覚めたときタオルケットにしっかりと包まってましたよ~。

閨のシーン……というほど美しくはなく、
場所が小屋とか草むらとかそんなのばっかりなのですが。(汗
お色気忍者の扱いは確かに気になります。
「功名~」のときはあまり影響なかったですが、
そのとき出演シーンが少なかったことを女優さんが悔やんでおられましたので、
今回はきっと一杯活躍しちゃうんだろうなあと心配しております。

来年の上杉主従、もう衣装合わせとか終わってるのですよね。
もしかしたらスチール撮影なんかも……。
はやく見たいですわ、美しく凛々しい景勝公を!

2008/08/17 (Sun) 22:47 | EDIT | REPLY |   

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