大河ドラマの配役のほうは、まだ発表されていないんですが……。
上杉謙信…………JJサニー千葉
上杉景勝…………草刈正雄
直江兼続…………山本圭
どうですか、このキャスティング?
なかなかいい感じ? それとも何か間違ってる?(笑
私は見てみたいなあという気持ちもあるんですけれど、どうでしょうか?
あ、何かのドラマや映画の情報をキャッチしたわけじゃないです。
正体はこれ。↓
この本を手に取ったとき、表紙絵にしばし考え込んでしまいました。
どうやってもこの3人、JJサニー千葉と草刈正雄、そして山本圭に見えます。
かなり斬新なキャスティングじゃありませんか?(笑
謙信にサニー千葉というだけでも、かなりパンチが効いていると思うのですが……。
さて……。
この本、タイトルからして明らかに「IF小説」っぽいんですが、
謙信から景勝へと受け継がれていく上杉家の逸話を8篇収めた、普通の時代小説短編集です。
東郷隆 「竹俣」
山本周五郎 「城を守る者」
海音寺潮五郎 「芙蓉湖物語」
永井路子 「流転の若鷹」
火坂雅志 「羊羹合戦」
神坂次郎 「ばてれん兜」
童門冬二 「美鷹の爪」
大佛次郎 「丹前屏風」全くカラーの違う作家さんたちですが、結構上杉モノって取り上げられてたんですね。
どこにも入っていなかった
永井路子さんの「流転の若鷹」が収録されているのが、
実はこの短編集を知ったきっかけです。
「御館の乱」を扱った作品ですが、カゲカツィストとしてはちょっと悲しい展開。
景勝公が見直されだしたのは近年のことらしいので、仕方ないんですけどね……。
山本周五郎の「城を守る者」は相変わらず人情味を存分に感じさせてくれ、
海音寺潮五郎の「芙蓉湖物語」では、喜平次くんの凛々しさに不意打ちをくらい、
童門冬二の「美鷹の爪」には、
「北の王国」は何だったんだ……と頭を抱えました。
別にいいんだけどさ、ここまで人って転換できるのね……と思って。(苦笑
しかし兼続と景勝公の年の差が13歳という設定が納得いかん。
火坂雅志の「羊羹合戦」は、
「天地人」と違って結構良かったと思います。
出来上がった羊羹にはちょっと言いたいこともありますが(笑)、
歴史から離れた本当にサイドストーリーで、短編の良さが光っていたと思いました。
どれも読んで損はない、素敵な作品ばかりなのですが、
この8篇中で、私のイチオシは
大佛次郎の「丹前屏風」です。
晩年の前田慶次を軽妙洒脱に描いています。
戦国を生き抜き、今は上杉家に殉ずるがごとく、米沢藩でひっそりと暮らす身……。
そんな己の人生を、月の世界に見立てて話すさまは秀逸。
「丸腰でおって武士に見えぬような奴があったら、そりゃまだ武士ができておらぬのだ」飄々としていながら、すべてを悟ったがゆえの重い言葉の数々。
さらりと語られる物語には、実に多くの含蓄と味わい深さが織り込まれていました。
短編なので、感想を書くと完璧ネタバレになるので今回はここまで。
短くて読みやすいけれど、どちらかというと、ある程度上杉家の歴史を知った人向けかも。
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