もどかしかった「刑事の現場」

最近、刑事モノばっかり見たり読んだりしてる気がしますが……。

NHKの土曜ドラマ「刑事の現場」、録画してたものを見終わりました。
うーん、正直なところ、全4回じゃ全然足りなかったです。
NHKらしい丁寧さと人間臭いテーマが相乗効果をもたらした良作だったと思うのですが、
それだけに内容がディープすぎて、たった4時間では描ききれていない気がしました。
そもそも「クローズアップ現代」などのドキュメンタリーから発した企画だったということなので、
描きたいものは山とあったんだろうと思います。
団塊の世代が去ったあとの社会はどうなるのか、新人は育っているのか、
退職した後はどう過ごすのか、ベテランと新米はどう接していくべきなのか……。
ここで起こる「事件」はあくまでモチーフの1つに過ぎず、
その事件を解決に導いていく段階で見せる刑事たちの「人間として」の姿に、
訴えたいことが詰まっていたと思うのです。
それと同時に、今の日本が抱える社会問題も浮き彫りにしていました。
結果、登場する人物の数だけ問題が存在し、それがまた螺旋の如く絡み合うことに。
これだけ深く複雑な世界を4時間でまとめてしまうのでは、
やはり物足りなさを感じずにはいられません。
だって、いわゆる刑事モノとしてのスリルや謎解きを売りにしているのではなく、
あくまで心理ドラマとして描いているのだから、もっと突っ込んで欲しかったなあと。

被害者も、加害者も、そして刑事も同じ人間である。

それは分かりきったことではあるのだけれど、刑事たちが「現場」で逡巡する姿に、
そのことを改めて感じさせられました。

とはいえ、いやそれゆえ物足りないし、食い足りない。
なんだかものすごくもどかしい気持ち。

最終回の様子では続編が作られそうな感じだったので期待です。

2 Comments

木暮兼人  

ははは・・・

ウチでは初回からほぼリアルタイムで
観ておりましたが・・・
最終回まで観ると
「これで終わり?」とまず最初に思ってしまいました

ほぼ毎回、各刑事さんの見せ場はあるし
脚本として訴えたいことも理解できるのですが
俳優やテーマの材料は贅沢なのに、あっさり風味だったかな、なんて。
#魚介類の炒めが足りないブイヤベースみたい
もうちょっと時間の欲しい作品でしたね・・・

自分としては思い当たる名古屋のロケ現場をみつけて
かなり楽しめたんですが
わかったところはレビューに書いています・・・
#筋は?

「ハゲタカ」は同じように短時間で盛りだくさんでも
げっぷが出るくらい濃厚だった印象があるのですが。
あれは勢いで見せる作品だったです(笑)

2008/04/18 (Fri) 18:25 | REPLY |   

カタリーナ  

■木暮兼人さん

>魚介類の炒めが足りないブイヤベース
ああ、わかりますわかります!
そんな感じですよね。
具もたくさんで、出汁もちゃんととってることはわかるんだけれど、
具の炒めが微妙に足りていないみたいな感じ。
もうちょっとしっかり炒めてあったら出汁の利いた、
激ウマブイヤベースになったのに、と思いますね。(苦笑
「ハゲタカ」は初回を見逃して諦め、再放送も初回の録画に失敗して諦め、
結局見れていません!
評判のいいドラマだっただけに、未だにDVDレコーダーを恨んでいます。(爆

2008/04/18 (Fri) 22:54 | EDIT | REPLY |   

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