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戦国のコミュニケーション 山田邦明 著 

戦国時代、大名たちはどのようにコミュニケーションを図っていたかを考察した本です。
こう書くと小難しい書籍のように思えますが、これがとても読みやすくて面白い!
当時のコミュニケーションの手段は書状です。
この書状を通して、武将たちがどんなやり取りしていたか解説しています。
Aという人物の書状に対して、それをもらったBはどう返事をしたためたのか、
あるいはどう行動したのかがつぶさに見て取れ、
扱っている事件を臨場感タップリに感じることができます。

戦国時代の書状は、当然ながら使者が先方に赴くことで届けられるわけですが、
今ほど確実でスピーディーな交通手段がない上に、
敵対している大名の土地を通らなければならないこともあって、
遠隔地ともなると、書状を出してから先方に届くまでに何ヶ月もかかることがありました。
その結果、刻々と変化する状況に書状の往復が追いつかず、
先発の使者が先方へ到着しないうちに、次の使者を立てなければいけない事態も起きます。
そうなると先発の者は全くの無駄足ということにもなりかねません。
また、覇権を争うこの時代、こうした使者の持つ「書状=情報」は常に狙われており、
それを敵に奪われないよう、慎重且つ迅速に、確実に運ばねばならず、
使者という任務はまさに命がけの仕事でもありました。
さらに言えば、今のようにマスメディア的役割の存在しない当時において、
書状に書かれた情報が真実であるのか、あるいは偽に流されたものなのか、
その判断がかなり難しかったことも、特徴のひとつにあげられそうです。
戦国期をちょっと想像すれば、それは容易に想像できることではありますが、
実際に行き交った書状を並べてみると、そうした状況が手に取るように見えてきます。

しかし、緊急を要さない手紙の場合、とくに大名間以外での書状のやり取りなどは、
莫大な費用のかかる使者や飛脚を用立てることはせず、
その方面へ旅する人に預けるという方法がとられていたようです。
おかげで、自分が書いた手紙の返事が1年以上たってから届くという事実も……!!!
このあたりの悠長さは、戦国の混乱期に相反するようで興味深いです。

「漢文調の文なんて読んでられない!」
そう思ったアナタ。私もそうですが、大丈夫です。
ここで取り上げられている書状には、ちゃんと読み下し文と訳が併記されているので、
何の問題もありません。

例えば、

「こんな噂が聞こえてきていますが、本当のところはどうなってるんですか?」
確実な知らせよりも噂が先に流れてきてしまい、
早く本当のところを知らせてほしいというお願いだったり、

「時間が経たないうちに、早く出陣してください。どうかお頼みします」
という援軍出兵への必死の懇願だったり、

「殿のご機嫌が悪くならないうちに早く挨拶にいらっしゃい」
というような忠告だったり、

「妻がいてくれたらよかったのに……。ワシはもう疲れた」
という愚痴だったり、

「その情報だけでは信用できないから、もっと確実なものを持ってきてくれ」
という緊迫感溢れるやり取りだったり、

上杉謙信、北条氏政、毛利元就や伊達政宗といった有名な武将たちが登場し、
それぞれの書状の内容も様々なので、読んでいて飽きません。
戦国期の息吹を感じたいという人だけでなく、
これから古文書を読みたい、候文に慣れたいという人にもオススメかと思います。


戦国のコミュニケーション―情報と通信戦国のコミュニケーション―情報と通信
(2001/12)
山田 邦明

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この本、めちゃくちゃ面白そうっ♪♪
特に、
>これから古文書を読みたい、候文に慣れたいという人にもオススメ
に魅かれてしまいました(笑)。
古文書ビギナーの私に優しい教科書のご教授、ありがとうございます!(違)

それにしても、人が伝書鳩のごとく情報を持ち運ぶ…というのは
幕末までずーーーっと変わらなかったんですよねぇ。。。(しみじみ)
いかに己に忠実で、かつ足腰丈夫な人物…使者を確保できるかが
戦国の世で生き残る重要条件のひとつだったんでしょうね。
あとは無言の文字間をいかに正確に判断できるか、とか。
色々考えると、当時の日本人って凄いなーと改めて感心してしまいます。
[ 2008/02/14 00:27 ] [ 編集 ]
>いかに己に忠実で、かつ足腰丈夫な人物…使者を確保できるか
そうそうそうそう!
使者にも種類があって、交渉能力優先か、スピード優先かで、
誰を使うか決めてたみたいですよ。
頭よりとにかくスピード!というときには、飛脚を使ってたみたいです。
それが江戸時代になると、飛脚がどんどん使われるようになってくんですねー。
戦国の話なので、Akiさんの専門の幕末になるとまた違ってくるんじゃないかとも思いますが、
古文書の読み方コラムなんかはとっても役立ちそうです。
因みに、
「弟たちが仲間に入れてくれないんですっ!」
「とても口では言えないので書面にしました」
というような、ほとんど文通状態の毛利元就父子のやり取りは、
戦国といえども今と変わらぬ人間模様を見せてくれて、とても面白いです!
[ 2008/02/14 00:52 ] [ 編集 ]
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