Step by Step

いろいろなことを、気の向くままに。   
PROFILE
Author:カタリーナ
【ごあいさつ】
ご覧頂きありがとうございます。
超雑多なブログですが、
お付き合いのほど、
どうぞ宜しくお願いします。
コメント、TBも大歓迎です。
但し、記事と関連性のないものは、
ご遠慮くださいね。
予告なく削除させて頂きますので、
ご了承ください。
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
レビューINDEX
RECENT TRACKBACK
BLOG LIST
メールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
カゲカツィストの会
己鏡のびびんばさん作成

カゲカツィストの会ロゴ
上杉景勝公をリスペクトする会

当ブログバナー
カゲカツィスト会員NO.3記念
TOTAL
Now On Line

「密謀」 藤沢周平 著 

2009年大河ドラマの原作本が、図書館に予約したきりいっこうに回ってくる気配がないので、
こちらを読んでみることにしました。

密謀 (上巻) (新潮文庫)密謀 (上巻) (新潮文庫)
(1985/09)
藤沢 周平

商品詳細を見る


舞台は上杉謙信亡き後の越後。
小牧・長久手の戦い前後から始まり、関が原までが描かれていきます。
下級武士や、市井の人々の心の機微を描くことが光る、藤沢周平の作品の中に、
戦国期の歴史小説があったことにちょっとびっくり。
作者は、上杉討伐に動いた家康が、石田三成の挙兵を知って軍を西へ反した際、
何故上杉家は追撃しなかったのか?という疑問から、本作を執筆したと解説にあります。

確かにそれは大逆転の可能性を秘めたもので、
これが成功していれば、その後の日本史が大きく変わっていたはずであり、
数ある歴史の「IF」の中でも、かなりの興味を引く事柄だろうと思います。
そこへ向かうドラマが、藤沢周平の筆をもって描かれていくわけですけれど、
主人公は直江兼続でありながら、私には上杉家そのものが主役のように感じられました。
上巻では上杉家vs秀吉であり、下巻では上杉家vs家康というように。
もちろんその上杉家を表しているのが兼続であり、主の上杉景勝なわけですが、
ここでもこの2人の主従関係は読んでいて心地良いばかりです。
童門冬二版
の打てば響くといった痛快さとは異なりますが、
阿吽の呼吸というか、語らずとも理解し合っているという、あの独特の雰囲気は、
藤沢周平だからこその渋さがあり、非常に魅力的です。
しかも景勝がほとんど口を開かないところが、二人の絆の強さをさらに引き立ててもいます。
だからこそ、西に反した家康を追撃しないと景勝が言ったとき、

血縁のようだった主従の間に、暗い亀裂が口を開けたのを兼続は見た。(下巻 P253)

という一文が、まさに胸を短刀で突かれたかのような痛みをもたらすのです。

おそらくほぼ史実に則った展開の中、フィクションとして登場するのが兼続の忍の者たち。
武将や兵士が戦場で戦うほかに、見えないところで忍たちも命を懸けて戦っている。
ここは、人情物を多く手がける藤沢周平の得意とするところではあるけれど、
もしかしたら、上杉家の存亡と忍たちの暗躍を、
ここまで絡める必要はなかったかも……と、感じもしました。
というのも、忍たちの話はそれはそれで味わいのあるものなのですが、
いろいろな伏線があるものの、生かしきれずに終わっていて残念なのです。
別物として短編にでもなっていたら、さぞかし面白かろうと……。

これで兼続関連の小説を2冊読んだわけですが、
現時点でワタクシの好意は兼続ではなく景勝さまに向いております。
確かに兼続は凄腕の執政だったんだろうけど、それを活かすことができたのは、
景勝さまだったからなのではないかと思ったら、むしろこちらが気になりだして。
景勝さまはすべてを執政に任せきりだったわけではなく、
自分の為すべきことはきちんと心得ておられたようですしね。
無口で笑わなくて、家臣にも畏怖されていたというところが、また興味をそそります。
このまましばらく上杉祭りが続く予感。そう、少なくとも2009年までは。(笑
[ 2007/11/01 23:56 ] 上杉氏(小説) | TB(1) | CM(4)
お邪魔します、カタリーナさん♪
TB&コメントありがとうございました!

『天地人』、人気ありますよね。
私も図書館で予約しようとしましたが、
あまりの人数だったため、断念しました。
カタリーナさんのお手元まで早く回ってくると良いですねw

それにしても、
藤沢版景勝さま&兼続の雰囲気は良いですね。
会話を必要としないあの信頼関係には恐れ入るばかりです。
童門版のこの2人の、思わず笑っちゃうような仲の良さも面白かったのですけれど。

私も兼続より景勝さまを知りたくなりました。
「男は黙って~」を地で行く御仁であります。
景勝さまあっての兼続です。
カタリーナさん、もし未読でございましたら、
最近復刊になりました岳宏一郎(著)『群雲、関ヶ原へ』などご覧になっては如何でしょう。
実を言いますと、
私にはちょっと余し気味のボリュームだったのですが、ここでの上杉主従の扱いがアイドル並みでした(笑)。
図書館で、あるいは立ち読みなどでも是非。
ミーハーで済みません…。
[ 2007/11/03 01:01 ] [ 編集 ]
■まるひげさん
ご訪問ありがとうございます!

>景勝さまあっての兼続です。
いや、まさしく同感です。
雑誌にしろ小説にしろ、兼続ばっかり取り上げられますが、
そろそろ景勝さまを特集して欲しいものです。
戦国期の上杉といえば、謙信・景勝の名が大きく残っているわけですし。
ま、無口すぎて描くに難しそうなことは想像できますけれども。(苦笑

>上杉主従の扱いがアイドル並み
ほえ~。速攻買いですわ。(爆
岳宏一郎氏のその小説は、他所でも推薦されていてチェックはしてたんです。
でもそんなアイドル並とは思いもしませんでしたよ。
ああ、早く読みたい。
「天地人」はもう20人くらいです。
年内には回ってくるんじゃないかと睨んでいるのですが。
よろしければ、またいろいろ教えてくださいませ♪
[ 2007/11/03 22:53 ] [ 編集 ]
ネットで景勝様いろいろ調べてたらここに来ました。
景勝様ファンです。
ネットでも兼続ファンのHPやブログは沢山あるのに
景勝様のは・・・

本もそうです。なんだか家臣の兼続のお陰で大名の地位にいてられる景勝様って描き方が多くって
少々いじけてます。
でもこの密謀の二人が一番好き。もう何冊上杉関連の本読んだかしら?「われ、謙信なりせば」童門冬二の
「直江兼続」江宮隆之の「直江兼続」・・・
兼続が主人公だから仕方ないにしてもちょっとって感じです。
だからなお更無口で熱き思いを心に秘める景勝様に
惹かれるのでしょうか。
「密謀」の二人は大人って感じでいいですよね。
兼続も控えめだし。
私は上杉関連の小説を読む時つい関が原の辺りを
ちょっと先に読んでしまいます。まぁ結果は歴史上の
事実だから変わらないけど、この二人の関係で
唯一って言っていいくらい意見が分かれるところ、
そこで家を守るという領主の立場の景勝様がすごく
私にはおおきく見える。だから、どういう風に描かれてるか気になります。

岳宏一郎(著)『群雲、関ヶ原へ』は私も大いにお勧めです。
この人に景勝様主人公で小説書いて欲しいな。
「不識庵謙信の影」もよかった。

近衛龍春さんの「上杉景勝」も最近読みましたが
「上杉三郎景虎」の名残か御館の乱の辺りが
ほとんどで景勝様主人公ということで期待した割にはって感じです。

アマゾンの書評で「天地人」の兼続はスーパーマンの
ようだって描かれてて、そしてカタリーナさんの
書評も読んで「天地人」まだ手が出せません
またいじけそう。来年の大河、嬉しいような心配なような

長々と失礼しました。少数派かましれませんが
景勝ファン頑張りましょうね。
[ 2008/04/18 13:58 ] [ 編集 ]
初めまして!
コメントありがとうございます。
景勝さまは、カリスマ武将の謙信と華やかな兼続に挟まれて、
どうしても影に隠れてしまいますね。
おまけに秀吉や家康、伊達政宗といった個性派ぞろいのあの時代ですから、
目立とうというのもなかなか難しいのかもしれません。
特に小説などはドラマ性がなければなりませんから、
どうしても逸話の多い武将に注目が集まってしまうのでしょう。
でも、なんでもそうだと思うのですけれど、
実際のところは、いわゆる偉大な先代を継ぐ二代目というのが一番大変だと思うのです。
戦国という特殊な時代ではありますが、
その頃の大名家を見ても、今川家、武田家、豊臣家……みんな続いていません。
そういう状況の中で現在まで続く家を守ったというのは、
地味であっても、やはり景勝さまの業績の1つだったのではないかと思うのです。
たとえ米沢に逼塞させられたとしても。
もちろん関ヶ原のIFを考えると、また別な思いも出てはきますけれどね。
そこが、私にとっては多分一番魅力を感じるところなんだろうなあと思っています。

近衛龍春さんの「上杉景勝」は現在読んでいます。
いっこうに「御館の乱」が終わらず、気づいたら本のほぼ半分……。
ちょっとバランス悪いですよね。
読み終わったらまたレビュー書きます。
「われ、謙信なりせば」は積読中で、「群雲、関ヶ原へ」は積読の山が片付いたら手を出すつもりです。
多くの方が勧めているので期待の一冊です。
大河がどうであれ、これからも景勝さまフリークとして楽しみましょう。
またいらしてくださいね。
[ 2008/04/18 22:43 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://meintagebuch.blog3.fc2.com/tb.php/637-98fda037

やっぱり見やすいなぁ、改訂版…。 秀吉の遺制を次々と破って我が物顔の家康に対抗するため、兼続は肝胆相照らす石田三成と、徳川方を東西挟撃の罠に引きこむ密約をかわした。けれども、実際に三成が挙兵し、世を挙げて関ヶ原決戦へと突入していく過程で、上杉勢は遂に参...