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永遠の憩い 

急に秋めいてきて、3日くらい前まで「暑いよー」とこぼしていたのが嘘のようです。
肌寒いから……というわけではありませんが、今日はお骨のお話。
いえ、別にホラーな語りじゃありません。(苦笑
ちょっと考える機会があったものですから。

知人が突然亡くなりました。
病気が発覚して、検査して、入院して手術して、そろそろ退院かなと思ったら、
誰もが思いもしなかった、別な世界へと旅立ってしまいました。
この間3ヶ月もなかったと思います。
あまりに急なことで、事態を飲み込めない私たち。
私の親よりも年上の方でしたが、それでもまだ若かったし、手術も成功していたし、
「まさか」という思いばかりが浮かんできます。
けれどドラマじゃないので、夢だったのか……なんてことになるはずもなく、
葬儀が終わり、49日が過ぎ、あっという間に納骨となってしまいました。

目上の方に彼女と言うのも失礼なので、仮に恵子さんとします。
恵子さんは常日頃から、死んだら実家のお墓に入りたいと言っていました。
死んだら生まれた親の元に帰りたい。
死んでまで夫の両親と同じところで眠りたくないと、よく話していました。
あれは冗談ではなく、本心だったと思います。
しかしご家族には全く話していなかったようで、何も知らない家族からすれば当然ですが、
恵子さんは嫁ぎ先のお墓に納められてしまいました。
私たちはその話を伝えるべきだったのかもしれませんが、
赤の他人の自分たちに、そんなことを告げる権利はないように思えました。

そんな恵子さんのことを考えていたとき、ふと思ったのです。
お骨って、どのくらいで土に還るんだろう?
で、調べてみたところ、ちょっとやそっとでお骨は土に還らないことがわかりました。
骨壷に入れたままお墓に安置すると、それこそいつまでもそのままだそうですし、
お骨をそのままお墓に納骨しても、50~60年くらいじゃ形はなくならないとか。
しばらくたってから分骨したり、改葬したりすることもあるわけですから、
よく考えてみればそうなんだろうなあと思います。
古いお墓なんかだと、何代にも渡って一族のお骨が重なっているんでしょうね。
それってとても不思議な感じがします。
心を持っていた人間が死に、この世から全く消えてしまうのならまだしも、
何の意思も持たない「人の欠片」が、もしかすると半永久的に残っているんですから。

しかし最近は様変わりしてきて、納骨もビジネス化しているというか、
すごいものがあるんだなあとビックリしてしまいました。
散骨なんてもう古いのか、なんと遺骨でプレートを作っちゃうんです。
遺骨とセラミックパウダーを合成加工して、遺影なんかも入れて自宅に飾ることができます。
見たところ、表札のような感じ。
更には、それを小型のペンダントにすることもできるんです。
自宅で毎日供養できるというのは、この忙しい世の中には合っているのかもしれないし、
常に大切な人と一緒にいられるという思いは、心を落ち着かせてくれるのかもしれません。
でもそれって、所詮生きている人の都合であり、自己満足ですよね。
そうするのが最善という場合もあるでしょうから否定はしませんが、
自分が死者だったらそれは嫌だな。
だって、骨になってしまった自分を晒しておくなんて嫌だもの。
アンチ「千の風になって」じゃないけれど、欠片になったらやっぱり静かなところで眠りたい。

秋の物哀しい空気に誘われて、ちょっと物思いに耽ってしまいました。
[ 2007/09/30 17:12 ] 日常 | TB(0) | CM(3)
 生きている人と一緒だったら、成仏できるのだろうか?ってちょっと思いました。私も自分の骨がペンダントになったら複雑・・・。ペンダントにしないで下さい、って遺書を書いておかないといけない時代になるのかな?こわっ!
実際に土に帰らなくても、帰ったものとして静かに眠らせてください・・・。
[ 2007/09/30 23:51 ] [ 編集 ]
 名前を書き忘れました。ごめんなさい。ついでに少し書き足します。きっと恵子さん(と呼ばせていただきます。)の魂は会いたい人の元にすぐに飛んでいけると思うので(「千の風」のように)よかったのではないでしょうか。急にだと、心が追いつかないですね。もの思いをさせたのも亡くなった方が来ているのかな?って思いました。
[ 2007/10/01 00:02 ] [ 編集 ]
■ユナさん
やっぱり遺言というのは大事ですね。
私たちの年齢だとまだそんなことを考えることはないでしょうけど、
もしも特に「こうして欲しい・欲しくない」ということがあるのなら、
前もって記しておくべきだなあと思いました。
恵子さんの件は、確かに魂はどこへでも飛んでいけると思います。
でも、遺骨を動かすことはできませんよね……。
実家のお墓にと何度も仰っていたので、それが叶わなかったことに、
恵子さんの気持ちを思うとどうしても辛くなってしまうのです。
[ 2007/10/01 00:22 ] [ 編集 ]
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