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「ぬしさまへ」 畠中恵 著

「しゃばけ」を読んでから、1年。
ドラマ化を目前にして、ようやく2巻目を読みました。
1巻を読んだのはつい最近だと思っていたのに、
いつのまに365日も過ぎてしまったんだろう。
こうやって知らないうちに年を取っていくのね……。(しみじみ)

ぬしさまへ (新潮文庫)ぬしさまへ (新潮文庫)
(2005/11/26)
畠中 恵

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さて、今回は短編集。
どれもが甲乙つけがたい、素敵な作品でした。
あったかくて、ホロリとさせられます。
好みはみんなそれぞれだと思うけれど、私のお気に入りは、
最後に収録されている「虹を見し事」です。

若だんなは体が弱くて布団に包まっていることが多く、だからこそ両親も、
彼の面倒を見ている二人の手代も、若だんなには砂糖菓子より甘く接してしまいます。
部屋に集う妖たちも、みんな若だんなのことを心配しています。
若だんなは、全てにおいて恵まれすぎている自分に不安を感じてもいるし、
頼るばかりでなく、頼られる人間に成長したいとも思っている。
だけど、やっぱりそんな己の現状につい甘えてしまっていたのですよね。
当たり前のことが、当たり前でなくなって、若だんなは不安と恐怖に苛まれる。
その若だんなの気持ちが、痛いほど伝わってきました。
当たり前だと思っていたものを失って、人は初めて大切なことに気づくもの。
だけど本当は、そうなる前から、当たり前の大切さに薄々気づいているんだと思うんです。
けれど危機にさらされるとか、闇に突き落とされるとかということがないと、
どうしてもその日常に甘えてしまうのですよね……。
当たり前にそこにあるものに、感謝しなければと深く深く思いました。

- 2 Comments

Aki_1031  

カタリーナさんの感想お待ちしておりました!
うっわー、相変わらずちょっとした心の機微を文章にするのが
とっても上手くて、つい惚れ惚れしてしまいます…(うっとり)。

若だんなの漠然とした不安や自分への戒めが
切なく伝わってくる巻でしたよね~。
しゃばけシリーズの中では「ぬしさまへ」が断トツ好きです!
といっても、まだ全巻読んだわけではないですが…(笑)。
久々にTBなぞをしてみましたので、どうぞよしなにvv

2007/09/19 (Wed) 12:37 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■Akiさん
お返事遅くなってごめんなさい!
何だかお褒めに預かり恐縮です……。
TBもいただきありがとうございます。
私もまだ2冊しか読んでませんが、こちらの方が好きですねー。
なんだかじんわり心に沁みてきます。
これからも発刊されるのが楽しみです。ドラマもね~♪

2007/09/24 (Mon) 01:35 | EDIT | REPLY |   

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  •  「ぬしさまへ」
  • 「しゃばけ」シリーズ第2弾「ぬしさまへ」です。未読の方のために、ストーリーのネタバレは一切書いていません。「しゃばけ」は長編時代小説でしたが、今回は6つの短編からなっています。もうねー、居眠りどのとはまた異なるベクトルで、無我夢中で貪り読んじ....
  • 2007.09.19 (Wed) 12:34 | Go Plain!
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