真夜中の弥次さん喜多さん いつも行くレンタル店。
5枚ある弥次さん喜多さんのDVDが常に貸し出し中で、
やっと「レンタル中」表示のないものを1枚発見!
酷暑の夏に、遅ればせながらの鑑賞と相成りました。
さてこの作品、どうも感想が真っ二つに割れているようで。
原作の「東海道中膝栗毛」も、しりあがり寿の漫画も未読の私は、
本当に真っ白な状態でこの映画を観ました。
で、鑑賞後の私の感想。
あー、よくわからん。(爆ただ、「愛」とか「死」とか「クスリ」とか、大真面目に語ったらウザイ内容を、
「マジで話すなんて野暮。しゃらくせえっ!」ってな感じで、
逆に大バカやってみた…という印象を持ちました。
どこまで原作の形をとどめているのかは知りませんが、
実は結構ディープなテーマを扱ってるんですよね。
それなのに「よくわからん」と感じてしまうのは、
それはもう、この次から次へと登場してくる超豪華個性派役者さんたちのせいです!
例えば「魂の宿」なんて、タイトルの通り、テーマとしては重く、
本来ならば考えさせられるシーンになるはずなのに、
あの大量の荒川良々を見たとたん、その強烈なインパクトに圧倒され、
「私の魂も、きっと荒川良々なんだ…」という思いだけが残ってしまいました。(苦笑
結局、思考を役者さんにかき回されて目が回り、見終わったときに、
「今のは何だったんだ…」と呆然としてしまったんでしょうね。
この映画はそれでいいんだと思います。理屈もへったくれもない。
どこか、ロックのライブで「酔う」感覚に似ているかもしれません。
さて、このロックでサイケで極色彩な時代劇を構成する役者さんたち。
この作品ほど、キャスティングが大きく影響する映画はないんじゃないでしょうか。
そこで、印象に残らない役者さんなど1人もいなかったのですが、
私個人として特に光っていたと感じたキャストを書き出してみたいと思います。
小池栄子さん米をとぐということが、ここまで恐ろしくなるとは思いませんでした。
そして、あのお尻!
安産型のはちきれそうなほどのお尻が、いかにもしっかり者のお内儀さんという感じで、
セックスアピールが加わって、女の恐ろしさが倍増。
しばらくは、あの米をとぐ音が耳から離れそうにありません。
麻生久美子さんたった数カットのみの出演にもかかわらず、キノコ姿はインパクト特大!
しかもあの美しい太股…。同性として見ても美しい。
狙ってるんでしょうけど、あのカメラアングルは犯罪です。(苦笑
麻生さんには爽やかなセクシーさがありますが、
それがいつか「魔性の女」に変わる瞬間があるような気がしてゾクゾクします。
荒川良々さん見終わった直後は、この人の顔しか思い浮かばないほど強烈です。
何人もを演じ分けているわけですが、あの風貌がなんとも言いがたい印象を残します。
もうこれは、実際に映画を見た人ならわかってもらえますよね。(笑
古田新太さんこの人は役者としてすごいんだろうなあと思います。
何しろ、何にでも化けられるんですよね。
この人のやる役で、違和感があるってことがない。
今回は女子高生に混じっていてなお、しっくりハマっているところがすごいです。
中村七之助さん「女」としての仕種がさすがに艶めかしい。
長瀬智也演じる弥次さんに寄りかかる姿など、見習いたいほど。(苦笑
歌舞伎の舞台ではないからこそ、なおさら艶めかしく見える。
それなのに、喜多さんをフツーに恋する青年として演じられていたせいか、
同性愛も江戸時代は普通のことだったという感覚を、
とても爽やかに見せてくれていた気がします。
弥次さんの熱血男ぶりがまた、ぴったり合ったんでしょうね。
よくわかんないけど、もう1回観てもいいなーと思ってしまう、実に不思議な映画でした。
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