箱館売ります  富樫 倫太郎  著

Go plain!のAki_1031さんが書いておられたレビューを読んで、
ず~っと気になっていた一冊。

箱館売ります―幕末ガルトネル事件異聞箱館売ります―幕末ガルトネル事件異聞
(2004/05)
富樫 倫太郎

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幕末期、プロシア人のR.ガルトネルは徳川幕府に許可をもらい、
蝦夷地で西洋式の農業をやるために開墾を進めていたが、
支配者が幕府から箱館政府に変わると、七重村(現在の七飯町)近辺の土地300万坪を、
99年間に渡って借用するという契約を結んでしまった。

本書は、この史実を元に箱館戦争を描いている。
といっても実際の戦争場面はエピローグにしか過ぎず、
メインはこのガルトネル事件に潜む「陰謀」だ。
この本の面白さの1つに、当時の状況を外国人(ロシア)、箱館政府、新政府の、
3つの立場から眺めることができる点があると思う。
そんな中、やはり一番美味しい場面をさらっていくのがこの男。
新選組の土方歳三だ。

土方歳三が、素人50人を率いて挑む驚天動地の戦。(帯より引用)


土方歳三は、悪役に描かれようと、ヒーローに描かれようと、
その「かっこよさ」が崩れることはまずない。
それは、土方歳三の生き様が男にはロマンを、女には憧れを抱かせるからなのだろうか。
作中の土方歳三は脇役にもかかわらず、「ここまで見せるか?」というほどにカッコイイ。

北海道大学付属図書館北方資料データーベースにて、
蝦夷地七重村開墾條約書を見ることができる。
19、20ページ目には、榎本総裁を始め、中島三郎助、永井玄蕃、ガルトネルの署名がある。
こんなものを見ていると、幕末がどんどん近づいてくる。
歴史が肌で感じられる面白さ。
エンタテイメントとして、痛快な1作だった。

4 Comments

Aki_1031  

カタリーナさん、読まれましたか!
富樫さん、絶対にトシ贔屓ですよね~(笑)。

北大図書館のデータベース見てきました。
永井さんと三郎助さん、釜ちゃんの署名…かなりキました(泣)
「ガルト子ル氏」と書かれているのがまた面白かった!
リンクして頂きありがとうございました♪

2006/02/06 (Mon) 11:53 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■Akiさん
読みましたとも~!
レビューを参考にさせていただきましたよ。
北大のデーターベース、興味深いですよね~!
私も「ガルト子ル」にはなるほどねと思いました。
小説はフィクションでも、史料を目にするとクルものがありますね。

2006/02/06 (Mon) 22:49 | EDIT | REPLY |   

Aki_1031  

再びお邪魔いたします~♪
カタリーナさんのこの記事に
リンクを張らせて頂きました!
よろしくお願いしますっ。

2006/02/13 (Mon) 23:04 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■Akiさん
こちらで失礼しますが、記事中での紹介、ありがとうございます!
幕末関係、函館関係の本は、
いつもレビューを参考にさせてもらっていますよ~。

2006/02/14 (Tue) 01:04 | EDIT | REPLY |   

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  •  「箱館戦記麦叢録」
  • いつもお世話になっているまきこさんが「小杉雅之進が描いた箱館戦争」を読まれていたのを拝見して、以前「箱館戦記麦叢録(ばくそうろく)」を読んだことを思い出しました。あ、余談ですが、まきこさん!(←私信)しゃべらナイトの釈ちゃん見ましたよ~!めちゃく....
  • 2006.02.13 (Mon) 23:10 | Go Plain!