もしかあんにゃ

うちの地方には、「もしかあんにゃ」という言葉があります。
「次男」という意味です。

昔は長男が「家を継ぐ」ということは当然で、一家の最重要案件でした。
当然、その長男の存在は大切なものでした。
しかし子供が育たないこともあれば、戦争にとられることもあった時代、
必ず長男が後を継ぐことができるという保障はありませんでした。
そこで次に継承権を持つのが「次男」になります。
つまり、もしかしたら「あんにゃ=長男」になるという意味で、
次男のことを「もしかあんにゃ」と呼ぶのだそうです。

祖母と話していると、知らない言葉が次々出てきます。
「もしかあんにゃ」というのもつい最近聞いたのですが、とても合理的な言葉ですよね。
昔の人の言葉の感覚ってすごいなと思いました。
この響き、意味と合わせて結構気に入っています。
かつて方言についてこのブログでも取り上げたことがあり、
どうしても市場で働く人やお年寄りが使うイメージが拭えないと書いたのですが、
方言の中にもこんな良い言葉があるんだよな~と、ちょっと自分でも使ってみたくなりました。
レトロな雰囲気がまたすごくいい感じ!

4 Comments

びすまる  

もしかあんにゃ!なんか可愛いー♪
同郷ながら初耳でーす。
(あんにゃというのは知ってましたが。)
方言って、あったかいですよね(^^)
なかなか若い世代は使うのためらいますけど、その土地の大切な言葉は忘れずに伝えていけたらいいですね。

2006/01/28 (Sat) 10:19 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■びすまるさん
さすがに今じゃ使わないんでしょうねえ。
もしかあんにゃ、確かに可愛い言葉ですよね。
それにしても「もしかしたら長男になる男=次男」という言語感覚、
素晴らしいと思いませんか?
今「今すぐ使える○○弁」ていうCDを、
某ローカルテレビ局で発売してますが、
ちょっと興味あります。(笑

2006/01/28 (Sat) 23:12 | EDIT | REPLY |   

レッド  

あんにゃの日記……すみませんすみません!

「兄や」が「あんにゃ」になったんでしょうか。かわいい響きです。
長子相続がきっぱり決まっていた時代は、「もしか」という曖昧な状態のまま、結局一生部屋住みで終わった「あんにゃ」もたくさんいたんでしょうね。
「もしか」という言葉の中に、そういう人たちの悲哀みたいなものもひっそり詰まっているような気がします。

2006/01/29 (Sun) 00:14 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■レッドさん
あんにゃ、どうやら他にもそう言う土地があるようです。
「もしかあんにゃ」って一番中途半端な立場ですね。
三男みたいに、最初から家督相続路線から外れてるわけでもなく、
かといってその路線に乗る確約もなく。
そんな悲哀を屋根裏で綴った、
「あんにゃの日記」があるかもしれませんね。(笑

2006/01/30 (Mon) 23:58 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment