神はサイコロを振らない

久しぶりに、感想を書いてみようかな?と思うドラマを見た。
小林聡美さんが出られるドラマは、地味だけど大抵評判がいいと聞く。
果たして今回もそうなるだろうか。

あらすじは、乗客を乗せたまま行方不明になった旅客機が、
10年経って、行方不明になったときと同じ状態で帰ってくることにより、
その当事者たちと彼らを迎える人たちの間で繰り広げられる、
「ヒューマンドラマ」ということらしい。

モチーフは、アインシュタインの相対性理論の原理「浦島太郎効果」なのだろう。
浦島太郎は亀の背に乗って竜宮城へ行き、そこで姫にもてなされて7日を過ごす。
しかし帰ってくると地上では100年の時が過ぎていた。
つまり、光速で移動すると、静止している物よりも時間が遅く進むという理論。

旅客機の乗客たちにとってはほんの30分くらいの時間が、
地上で生きている人たちの10年分に値するというのは、
当事者にとってどれだけの混乱をもたらすか、容易に想像ができる。
10年といえばかなりの変化があるだろう。なんたって、赤ん坊が10歳になるのだ。
自分の「知らない10年」を、どうやって埋めることができるだろう。
自分には「存在しない10年」を過ごしてきた人と、どうやって向き合えばいいのだろう。
10年前の自分。10年後の自分。
これから毎週水曜日は、人生をちょっと考えてみる日になりそうだ。

浦島太郎は姫にもらった「開けてはならない重箱」を開けることで、老人になってしまう。
旅客機の乗客たちにも、同じような結末が用意されているのだろうか。
原作を読んでいない私には、今はただ想像するしかない。
「神はサイコロを振らない」
物理学者ボーアの量子力学に反論したときに、アインシュタインが使った言葉。
アインシュタインは「偶然の出来事にも必ず必然性がある」と信じていた。
そんな言葉をタイトルに冠したこの作品の行く末、じっくり見てみたいと思う。

5 Comments

dayu  

いいお話でしたね。
何気なく見てたんですが、けっこうじーんときちゃいました。
小林聡美さん、さすがでしたよね。

「神はサイコロを振らない」ってアインシュタインが言った言葉だったんですね。
知らなかったです・・・(汗
相対性理論、高校の物理の時間に習いましたが、結局よく理解できずに今に至ります。
続きがどうなっちゃうかとっても気になります。

2006/01/19 (Thu) 20:35 | REPLY |   

カタリーナ  

■dayuさん
私には、物理はまったく未踏の分野です…。
大学のとき「浦島効果」が話題になったので、
たまたまこれだけ知っていたという。(苦笑
自分には存在しない10年を、どうやって受け入れるのか、
そのあたりの葛藤が一番気になります。

2006/01/19 (Thu) 22:30 | EDIT | REPLY |   

GO  

こんばんは!
コメント、ありがとうございました!

>浦島太郎は姫にもらった「開けてはならない重箱」を開けることで、老人になってしまう。
旅客機の乗客たちにも、同じような結末が用意されているのだろうか。
原作を読んでいない私には、今はただ想像するしかない。

今から、どんな結末か、楽しみですね!

2006/01/19 (Thu) 23:41 | EDIT | REPLY |   

レッド  

カタリーナさんの仰るように、私もこのドラマ、観て楽しむ以上に「考える」という鑑賞の仕方になってしまいそうな予感(笑)。

「浦島効果」、SF小説などではよく耳にする言葉ですね。これもたまたまですが、私、以前から「浦島太郎」に興味があって、資料を読んだり、いろいろ物思ったりしてたんで、そっちの切り口からも楽しめそうです。
「あと9日」後になにが起きるのか、気になりますね。
原作読んでみたいですが、ネタバレもちょっとなあ(笑)なんで、ドラマ終わってからにしようと思ってます。

2006/01/20 (Fri) 12:32 | EDIT | REPLY |   

カタリーナ  

■GOさん
こちらこそコメントありがとうございます。
本当にどんな展開になっていくのか、興味津々です。

■レッドさん
浦島太郎って調べると奥が深いんですよね。
実話かお伽噺かということを見ていくだけでもいろんな発見があって、
資料を探すだけでも楽しいだろうなあと思います。
でも、このドラマを本当に浦島太郎と重ねてみるっていうのは面白そう!
ぜひレッドさんの考察を拝読したいものです。

2006/01/20 (Fri) 20:53 | EDIT | REPLY |   

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  • ようやく撮っておいたDVDを見ることができました。わたくしの郷里の先輩、大石英司さん原作のドラマです。大石英司さんていうと、田中康夫批判のほうでもおなじみですけど^^
  • 2006.01.25 (Wed) 10:08 | 東海道線通勤日誌-season2-
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