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杉浦日向子さん去る 

NHKの「お江戸でござる」で親しまれていた、
文筆家の杉浦日向子さんが亡くなったとのニュース。
昨年「お江戸でござる」から急に身を引かれたとき、
家族内で「もしかして病気なのでは?」と話していた。
1年8ヶ月の闘病生活というから、あの時点ですでに病は重かったのだろう。

「お江戸でござる」は、伊東四朗さんと由紀さおりさんが出演されていた初期のものが好きで、
毎週木曜日、食後に家族で見ていたものだ。
その中で江戸の風俗をまるで自らが見聞きしてきたかのごとく、
わかりやすくかつ面白く解説してくれていた杉浦さんを、
この人はものすごく頭のいい人だなと思って見ていた。
杉浦さんは話をされるとき、「えー」とか「あのー」とかという言葉は絶対に言わないからだ。
呉服屋に生まれて江戸文化に惹かれ、漫画家としてデビューし、
引退してからはエッセーや小説を書かれていた。
特に日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した「合葬」(彰義隊を描く)は巷の評判も高く、
一度読んでみたいと思いながら、本屋で見つけることができずにいた。
これから追悼フェアなんかが催され、そこで見つけるとしたらとても悲しい。

いつかきっと戻っていらっしゃるものだと思っていたのに、
もう江戸の薀蓄話が聞けないなんて本当に残念でならない。

ご冥福をお祈り申し上げます。
[ 2005/07/25 23:28 ] ニュース | TB(1) | CM(2)
カタリーナさんのところでも、ななおさんのところでも、日向子さんの追悼記事を書かれていたので、「日向子さん、みんな好きだったんだ」と判ってちょっと嬉しくなりました。

80年代後半~90年代頭にかけて、世間がいわゆるバブル、そしてバブル崩壊へと傾いた時期に、私は日向子さんの漫画を熱く読んでいました。たぶん、バブルもなにも、最初から縁の無い方だったろうと思います。
『合葬』は本当に佳品ですので、ぜひご一読ください。ここに在るのはドラマや小説の脚色された「幕末」ではない、日向子さんが肌で感じている江戸です。
いわゆる江戸趣味みたいな鼻持ちならないスノビズムともこの方は無縁で、もしかすると文系ではなく理系の方という辺りが、そうした「溺れなさ」の基本にあったのかも、と思います。
稀有な方でした。
[ 2005/07/26 13:32 ] [ 編集 ]
■レッドさん
私は「お江戸でござる」で杉浦さんを初めて拝見したので、
漫画をお描きになられていたことは随分あとになって知りました。
江戸話をされるときも、知識を披露するというよりは、
ご自分の体験をそのままに語られるような雰囲気がとても素敵だったのですが、
レッドさんのおっしゃる「溺れなさ」というニュアンスが判るような気がします。
早速著書を探してきたいと思います。
[ 2005/07/26 22:23 ] [ 編集 ]
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