JR福知山線 列車脱線事故

尼崎で列車が脱線。
飛び込んできた速報の映像は想像もしない酷さで、本当に言葉を失った。
何がどうなったらあんな形になるのか、もはや考える意志さえ働かない。

今日たまたまこの列車に乗った人。今日は偶然この列車に乗らなかった人。
前方の車両に乗った人。後方の車両を選んだ人。
それらが、今日を境に人生を変える選択になってしまったなんて、
あまりにも残酷な話だ。
また、事故の連絡を受けて家族や友人を探した人たち。
彼らはおそらく一日中祈り続けたであろうに、もしもそれが報われなかったとしたら、
その絶望と恨みはどこへ流せばいいのだろう。

自分がそれらの立場にあったらと考えると、痛い思いばかりが胸に広がる。

初めて脱線現場の映像を見たとき、ドイツで起きたICE脱線事故の図がオーバーラップした。
あれは1998年6月、ミュンヘン発ハンブルク行のICEが、
ハノーファー手前のエシェデという街を出たところで脱線。
原因は車輪の疲労強度の問題で、死者101名を出す大惨事だった。
あのときも、一体どうなったら列車の上に列車が乗り上げるようなことになるのか、
方々の専門家が様々な説を繰り広げていた。
あれから7年がたつわけだが、関係者は未だに精神的に病んでいるという。
とりわけ救助活動に当たった人たちの心労は相当なもので、
夜な夜なうなされたり、不安や恐怖、幻像に今も悩まされていると聞く。
とてもこの世のものとは思えない、地獄のような有様だったらしい。

今も尼崎の事故現場では、夜を徹して救出活動が続けられている。
できるだけ多くの命に助かって欲しい。
そしてその後のメンタルケアにも、心をくばってもらいたい。

亡くなられた方々の冥福を祈ろうにも、やりきれない悔しさのほうが溢れてきてしまう…。

5 Comments

レッド  

事故原因は特定出来ていませんが、気になるのはいまだ安否不明の23歳運転士の謎。8メートルのオーバーラン、1分30秒の遅れ。それで無線にも応答せず、70キロという速度制限のある場所で100キロ以上のスピードを軽々と出せてしまうものなのか?
多数の乗客の安全よりも、「遅れを取り戻す」事のほうが彼の中では優先事項だったのか?
この運転士は勤務開始後11カ月。その間、100メートルというおよそ信じられないオーバーランをやって処分を受けた事もあるといいますが……。ほんの僅かな時間に、まさに「魔が差した」としか言い様の無い何かがこの列車を襲ったのだとしたら、実に怖ろしい事です。

2005/04/26 (Tue) 10:54 | EDIT | REPLY |   

oh  

魔の時間、魔の日
確かにそういう刻が存在するのかも、と思ってしまいます。
同じ日にパリでは観光バスの事故が有りました。

2005/04/26 (Tue) 13:55 | REPLY |   

dayu  

JRは置き石の可能性が、なんて言ってますが、ラッシュの時間は過ぎたとはいえ、朝で何本も電車が通る時間帯。
そんなときに置き石をする人なんているのかな、って疑問に思います。

それにしても衝突されたマンション、ものすごく線路の近くに建っていますよね。
北海道にはない光景なので、それもビックリしました。

2005/04/26 (Tue) 17:54 | REPLY |   

ぷ~  

電車の運転士さんって、当たり前だけどタクシーやバスよりずっと多くの命を預かっているのだからもっと細心の注意を払ってくれないと…とついつい怒りの矛先を23歳の運転士に向けてしまいます。
被害者の方々のお宅へお詫びに廻る社員の方の涙を見た後に出て来た、「お偉いさん」ぽい人の表情が雲泥の差と言うか、まるで他人事のように淡々と、うっすら笑みまで浮かべて(という風に見えました)話すのを見て、更に憤りを感じずにはいられませんでした…

2005/04/26 (Tue) 19:10 | REPLY |   

Katharina  

■レッドさん
列車事故の起こる確率を考えますと、
自動車のそれに比べてぐっと低くなりますよね。
それだけに被害は自動車事故の何十倍にもなるわけですが、
いわゆる安全運転の意識は、列車の場合、低くなる気がします。
事故は起きないという無意識の過信があると思うからです。
その意識が、他社との競争意識も絡んで、
「時間に正確である事」「1秒でも早く」といった誤った方へ、
目を向けさせてしまったのでしょうか。
少しずつ明らかになる背景や詳細に、
ただただ重いため息が出るばかりです。

■ohさん
パリの事故、偶然にも同じ日でしたね。
私もその偶然に驚きました。

■dayuさん
置石の可能性は低そうですよね。
いくらなんでも、それだけであれだけの大惨事は起きないと思いますし。

■ぷ~さん
「現場で懸命に対応している職員さんを責めるのは、
お門違いだとは思うが…」
遺族の方が残されたこのコメント、とても心に残りました。
誰かを責めなければいられない被害者・遺族の気持ち。
やはり俗に言うお偉いさんのコメントとは温度差を感じますね。

2005/04/27 (Wed) 23:25 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment