35th銀河英雄伝説 -The Art Exhibision-

銀英伝の第1巻が刊行されてから35年という年を記念して、
「35th銀河英雄伝説 -The Art Exhibision-」が開催されています。

銀英伝展

こういう企画に関してはありえないことだと思うのですが、
なぜか巡回のトップバッターが新潟でした。
アニメや漫画で売っている都市ではありながら、普通はスルーされてる土地なはず。
なのに、なぜ……?
と、思いつつも、ありがたく行ってきました。

私が何に心を持っていかれたかって、
やっぱり会場に流れてるBGMだったんですよ!
マーラーにラヴェルにドボルザークに。
純粋なオーケストラの演奏会に行っても、これらの曲がかかると、
「あー、ここは同盟のターンだな」とか、
「ここで『ファイエル!!!』って叫ぶな」とか、
頭に戦闘シーンが思い浮かんでしまう私がですよ?
その音楽を耳にしながら、そのリアルな絵を目の前にしたときの興奮といったら!

はああああ。

このアニメの成功の鍵のひとつは、やはりBGMにクラシックを選んだことだと改めて認識しました。

会場では、アニメのセル画と、メカニックのデザイン画を中心に展示が構成されています。
田中芳樹先生の手書き原稿のコピーもありました。
OVAのファン通信のような、見たことのない貴重なペーパーもありました。
通信FAXの日付が、87年7月だったりしたのも、感慨深いものがありましたね。
さてセル画ですが、ほとんどが捨てられてしまう運命にある中で、
もったいないと保存されていたものを展示しているとありました。
そのせいか、比較的後半の話数の絵が多かったように思います。
そしてそのせいか、重要なシーンばかりでした。
たとえばユリアンのアレ~とかロイエンタールのアレ~とか。
で、ここの解説を読むまで思いもよらないことだったんですが、とてもショックだったのが、

「セル画は産業廃棄物」

という言葉。
昔、30分アニメに必要なセル画の枚数は3,000枚位と聞いた覚えがあるのですが、
単純計算して、銀英伝本編110話×3,000枚って、33万枚になるわけですよね。
撮影してしまえば要らないものだし、保管しておけるほどの量ではないですが、
こだわって描かれたセル画を「産業廃棄物」とはっきり言われて、
その言葉に衝撃を受けずにいられません。
銀英伝て、それこそ「着たきりスズメ」ではない、貴重なアニメじゃないですか……。

閣下のお席

フォトスペースでは宇宙をバックに、
「閣下、星を見ておいでですか?」ごっこができます。
ミッターマイヤーとロイエンタールもいるけど(笑)。
椅子が、意外とアニメ版を再現してました。
同盟側のスペースも欲しかった……と思ったんですが、
空いた椅子の脇にユリアンとフレデリカがいたら、
もうそれは別な意味になってしまうからダメですね……。

メカニックデザインを担当された加藤直之さんが来場されて、
ライヴペインティングをされていったものも、道具ものそままに展示されていました。

ライヴペインティング

ブリュンヒルトの奥に、ちゃんとバルバロッサがいます。(ほろり)
膨大な数の戦艦や戦闘機、メカ類のデザインを、
どんなふうに加藤直之さんがこなしていかれたかといった軌跡も、目をみはるものがあります。
当初は原作本の表紙絵&挿絵を担当されていたわけですが、本文を読むのが追いつかなくて、
奥様が概要を伝えていたというエピソードも披露されていました。

ゆっくり見て約1時間半。
「私は本当に素敵な作品に出会えたんだなあ」と、この作品を勧めてくれた友に感謝です。
このあたりで一度、原作を読み返さなくてはと思いました。

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