誰も知らない奇跡の瞬間 AD-LIVE '15

声優の鈴村健一さんがプロデュースする完全アドリブ劇、
AD-LIVE’15の大千秋楽を観劇してきました!
といっても大阪までは出かけられないのでライブビューイングです。

AD-LIVEは、おおまかな世界観が決められていることと、
舞台上でいくつかのミッションをクリアすることが決まっていること以外、
ノンストップ90分間、すべてアドリブで演じられるお芝居です。
今回の演者は3人で、進行兼まとめ役の鈴村さん以外の2役に関しては、
どういう設定の役なのかは演じられるご本人にしかわかりません。
お互いに相手の役を探りつつ、自分の設定を活かして話を進めていきます。
いわゆる鶴瓶師匠がやっているスジナシと似たような方式なのですが、
AD-LIVEは「途中でワードを引き」
それを無理にでも「会話に盛り込まないといけない」というハードルがあり、
演劇的要素が強いスジナシに比べ、大喜利のような「機転」と「瞬発力」が求められる舞台でした。

今年のテーマは『友達』。
人と人をつなぐ会社、『トモダチファクトリー』へ2人の人間がやってきます。
担当の最上さん(鈴村さん)の指導で、2人は友だちになるべくミッションをこなしていきます。
大千秋楽、友だち志望役の役者さんは、下野紘さんと福山潤さん。
いじられキャラの下野さんが、ダジャレ王の福山さんに振り回されるのかと思いきや、
下野さんが意表をつく「幽霊」設定で現れたため、
「これは果たして本当に幽霊なのか否か?」に悩んだ福山さんは、受け芝居に徹した感がありました。
初参加の下野さんに対し、経験者の福山さんが引っ張っていた面もあったかもしれません。
そして福山さんは引いたワードが当たりまくりで、しかも使い方が上手い!
下野さんが幽霊の印である額烏帽子(頭の白い三角の布)をつけていたために、
福山さんが引いたまさかの
「トイレットペーパーを三角に折ったようなもの」
というワードが大爆笑を呼びました。(爆)
下野さんは出から顔色の悪い幽霊だったので、
観客も「生きてるの? 死んでるの?」と思ってたわけですが、
「もうお互いプライバシーなんていいんじゃないですか。友だちになるんだから裸になって」
と、誘導された途端、
「もういいんですね!?  ヒャッハーー!」と元気な高校生(でも幽霊)に豹変したために、
そのギャップの激しさに会場中(もちろん役者も)が驚きと戸惑いと爆笑に包まれたという。(笑)
これはもう設定勝ちですね!
鈴村さんは他の2人にいじられているときに引いたワードが「私をいじめるな」
こういう奇跡が起こるところがまた、仕込みのない舞台の面白さ。
その一方で、全く噛み合わないワードも当然出てくるわけですね。
むしろその確率のほうが高いわけで。
でもそれも投げれば誰かが拾って捨ててくれる。(苦笑)
これはものすごく難しい技だと思います。
本当に機転ととっさの判断力がモロに出てしまうオソロシイ舞台です。
またね、下野さんと福山さんは、おふたりともマチネで演じた役の息子と友人を演じるという、
まさかの昼夜コラボレーションを相談なしでやってのけてたんですよ!
「俺たちやっぱり似てるんだね」と福山さんがおっしゃってましたけど、
これもまた奇跡、両公演をご覧になった方にはさぞかしツボだったでしょうね~。
あとね、長くなったけどこれだけは残しておきたい!
芝居のスタート時、つまりふたりがまだ他人の状態のときに写真を撮るんです。
そして芝居の終了時、ふたりがそれなりに親しくなった段階で、再度写真を撮るんです。
これね、役者さんたちはまったく意識してないと思うんですけど、
初めと終わりで本当に見事なまでに表情が変わってるんですよ。
人の気持ちってこうやって動いていくんだなって、ちょっと感動しました。

今回3都市開催、各都市2組×2回公演の、計12公演だったわけですが、
これはちょっと他の回も見たかったなと思いました。
同じ世界でありながら、そこへ別な役者が入ってきたらまるで違うテイストの芝居が生まれますよね。
誰が共演するかでもどんな化学反応が起こるかわかりません。
次もきっとライブビューイングがあると期待したいと思います。

芝居終了後の記念写真、下野さんが怖いです。(苦笑)



0 Comments

Leave a comment