龍馬の手紙
昨日その経緯を「突撃!アッとホーム」で見ました。
ニュース自体をあまりちゃんと見ていなかったので、
よくある書簡程度なんだろうと思ってたんですが、
それがどうしてどうして、「最後の手紙」かもしれないというじゃないですか!
これには龍馬ファンではなくとも、歴史スキーの血が騒ぎます!
番組によると、今年2月11日谷中で家族のお宝を探している最中に、
「ナウマン象の牙と奥歯」を持っているという女性に遭遇。
思いがけないお宝に爆笑しつつも、「もう一個くらいないんですか?」と突っ込むと、
「坂本龍馬の手紙?」とその女性。
「ウソだろ~(笑)」
「ナイナイナイナイ(笑)」
という空気に辺りは包まれますが、女性はさらに「その辺に放られてるよ」と一言。(苦笑)
女性のお父さんが、20~30年前に道後温泉の骨董屋から1,000円で購入したといい、
お父さんは「龍馬の絶筆だ」と言っていたそうですが、家族は「ニセモノ」と思っていたとのこと。
結局「ニセモノでもいいから!」と、この龍馬の手紙を見るために女性のお宅に行くのですが、
本当に机の下に無造作にツッコんでありました!
それこそこう、置き場に困ってとりあえず突っ込んどこうみたいな。(泣笑)
でもね、きれいに包まれてましたし、箱書がすごく綺麗に残ってるんですよ。
その時チラリと映った「松菊公 遺」の文字がとても気になって、
「松菊」って誰の雅号だったかなーとか思っているうちに番組は進行。
そして「本物の手紙」だったことが判明します。
鑑定した高知の龍馬記念館の学芸員さんなど、初めは、
「うちの館でも毎年何本も龍馬の手紙だというものが持ち込まれますけど、
普通はニセモノですね」と、かなり期待薄な雰囲気だったのに、
手紙を広げた途端「うわぁ……」って感じで見入ってました。
その姿が、この手紙のスゴさを物語ってるなあと思いましたよ。
さて、学芸員さんが「トップクラスの重要性」と言うこの手紙から、
1)後藤象二郎宛の手紙である
2)慶応3年11月5~15日(龍馬は15日に暗殺された)に書かれた
3)2)により、龍馬生前最後の手紙の可能性アリ
4)越前の松平春嶽に会いに行くも会えず、三岡八郎と面会
5)新政府の財政担当を急ぎ決める必要があり、その任に三岡を推している
6)清書ではなく草稿である
7)桂小五郎(松菊公)が龍馬の形見として所持していた
8)鑑定価格は1,500万円
ということがわかりました。
そうだ、松菊って桂小五郎の雅号でしたね!
こうやって新たな事実が解き明かされていく過程って、本当にワクワクします!
そしてこんなふうにどこかに無造作に転がっている貴重な史料というものも、
決して少なくないんだろうなあとも思います。
下世話な話ですが、骨董屋で1,000円で購入したということは、
その骨董屋の仕入れ値って多分100円とかですよね?
もしかしたらいろんなものと一緒に十把一絡げで幾らって感じで買い付けたのかもしれません。
今頃悔やんでおられるでしょうねえ。
桂小五郎の所蔵品がどうやって道後温泉の骨董屋へ流れていったのか、
そこにもまた新たなロマンがありそうです。
今週木曜日には再放送もあります。
手紙の原文と現代語訳は番組HPに掲載されていますよ。