3年目のこの日に。

今年もこの日がやってきました。
3年前のあの日、そしてあの後、自分が何を感じ何を考えたのか、
それを思い出すのが今日という日だと思っています。

何もできないけれど、でも何かしたい。
何かしたいのに、何も役に立つことができない。
そういう毎日の中で、自分の仕事を否定的に考えざるをえない日が続きました。
音楽は癒やしだとか慰めだとか言うけれど、
それって結局衣食住がカバーされて初めて顧みることのできる部分だと思うんです。

さっき初めて、当時綴られた椎名高志先生のブログを読んで、
ストンと胸に落ちるものがありました。
先生の描く「絶対可憐チルドレン」の主人公であるチルドレン3人は、
超能力を生かして世の中がより良いものになるようにと頑張っている女の子たちです。
「あの空の向こうにある現場で今この瞬間も戦っている、たくさんの人たちへの応援の気持ちをこめて。」
この一言は、「絶チル」の世界を「アンリミ」を通して知った今、より一層心に響きます。
そしてブログの後半にある文。
「役に立つとか立たないとかではなく、それがある日常、
そこにあるいつでも買えるという豊かさと安心感が我々の平和な日常なのです。
そのためにワタシも戦おう。

ああ、そうなんだ。
きっと音楽もそう。

創立130週年を記念して、スペインのサバデイ銀行が企画したサプライズイベント、
フラッシュモブでベートーヴェンの「第9」を演奏しています。
街灯によじ登る子ども。
一緒に指揮を始める子どもたち。
だんだん笑顔になっていく大人たち。
ハーレーに乗ってそうガタイのいいおじさんが「ワオ!」と声を漏らす。
赤ちゃんを抱いたまま歌うママさん。
子どもを肩車したまま歌うパパさん。
そして人の心を否応なしにまとめてしまう第9という神のような曲。
曲が進むに連れて、人々の表情が変わっていく様がこんなにも心を打つとは。
この素晴らしい瞬間が、いつでも味わえますように。
戦火や災害に襲われることなく、だからこそ訪れる日常に感謝し続けられますように。

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