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『ひらひら 国芳一門浮世譚』 岡田屋鉄蔵 著 

ちょっと前にうちの母が、「昔の人がスカイツリーを予見して描いてたらしい」という話をしていまして、
いったいいつの時代のどういう人のどういう絵なのかツッコンだのですが、一向に要領を得ず、
ググってみたら歌川国芳(1798年~1861年)の『東都三ツ又の図』のことでした。
しかしすごいですね、きっとテレビでやってたんでしょうね。
Google先生にお尋ねすると、一番上に「歌川国芳 スカイツリー」がセットで出てきます。(笑

実はこの話題、すーっかり忘れていたんですけど、
今になって思い出したのは実はこちらを読んだからなんです。

『ひらひら 国芳一門浮世譚』

ひらひら 国芳一門浮世譚ひらひら 国芳一門浮世譚
(2011/11/29)
岡田屋 鉄蔵

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とーってもお世話になっているまるひげさんが、

時代モノ…特に江戸好きならば問答無用で読むべし。

と書いておられたので、「そりゃ買わにゃあなるめえ」と早速ポチった次第でございます。

いやあ、良かったです。
まるひげさんが「問答無用」とおっしゃったのもわかります。
もうさ、このたった1冊のコミックに、江戸っ子の魅力が丸ごと詰まってるんですよ。
人生ってある意味理屈じゃないんだよな……というか、
喜びも悲しみも全部そのまま受け止めて、今を生きるたくましさというんでしょうか。
そんな「生のエネルギー」が、読み手にビシバシ伝わってきます。
物語の要点を1行でまとめると、
「人生のすべてを失い命を捨てた侍が、歌川国芳一門に入ることで生まれ変わる話」
とでもなりましょうか。
しかしこの侍は作品の主人公でありながら、実は外野で観察者なんですよね。
彼には人に言えない過去があり、せっかく迎え入れてくれた歌川一門に対しても、
どこか距離を取った付き合い方しかできないでいます。
それが兄弟子たちの人情や気風の良さに触れることで、少しずつ心がほぐれていく。
読み手もこの侍と同じように、国芳親方はもちろん、この一門にどんどん惚れていってしまうんです。

漫画家さんが絵師を描くとなると、やはり特別な思い入れがあるのかもしれません。
どこもおざなりにできないという強い気持ちが、作品から立ち上っている気がしました。
ペンネームがアレだなあ(笑)と思って調べたら、
この作者さんのホームグラウンドはBL系だったんですね。
でもこの作品はそういうジャンルのものではないので、そういう方面が苦手な方でも大丈夫です。

さて、歌川国芳ですが、没後150年だそうで。
2月12日まで森アーツセンターギャラリーで特別展が催されています。
先に書いた『東都三ツ又の図』は後期展示のようなので、
次回上京したときにちょっと奇抜な浮世絵の数々を見てこようかなと思ってます。
[ 2012/01/13 01:42 ] 時代・歴史物 | TB(0) | CM(4)
・・・思うたら、漫画だったのですね!
国芳には興味があるので、この漫画いつか読みたいです!
で、特別展での「東都三つ又の図」は後期展示なのですね。
割りと早く終わる(^^;)「平清盛展」@東京江戸博物館と共に要チェックです!
[ 2012/01/13 09:22 ] [ 編集 ]
ペンネームでピンとくるとは♪
そしてお母様がご覧になったテレビ番組、自分も見ました(笑)
お昼のバラエティ番組だったような…。
『東都三ツ又の図』、俄然見たくなりますね!!

それにしましてもこの作品、江戸の魅力が凝縮された作品でしたよねー。
粋な国芳一門の物語、読むたびに感動してしまいます。

それはそうと、
>とーってもお世話になっている

とんでもない!
お世話というかご迷惑ばかりで。
年始から年賀状遅くなりまして申し訳ありませんでした…。
[ 2012/01/14 22:31 ] [ 編集 ]
私も表紙だけ見たら小説家と思ったんですが、
なかなかしっかりした絵のマンガでしたよ。
お時間ありましたら、ぜひ手に取ってみてください。
さくっと読めてしまいますので。
[ 2012/01/18 22:55 ] [ 編集 ]
このたびも面白いものをご紹介いただきありがとうございます。
ああ、昼のバラエティでやってたんですね。
母は肝心の作者の名前を忘れてスカイツリーしか覚えていなかったようで、
私がこの本を読まなければ、絶対わからなかったと思います。(汗

ペンネームはですね、このパロディ具合はどういう意味だろうかと、
特に何も思わずにググった次第でございますよー。
そしたらまあ、自分的には想定外なジャンルがヒットしまして。(笑
そう言われると、あの絵はなるほどなあと思わなくもないんですけどねえ。
実はカバーめくってみたときも、おお!とは思ったものの、何も感じず。(爆
作者のホームグランドを知ってやっと得心しました。(笑
[ 2012/01/18 23:01 ] [ 編集 ]
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