修学旅行はどこに行った?
修学旅行はどこに行った?
小学校のときは会津でした。
五色沼を散歩して、飯盛山、鶴ヶ城、会津武家屋敷を見て回るコースだったと思います。
当時は戦国三傑というか、秀吉にどっぷりハマっていたため、
幕末な会津にはまーったく興味がわきませんでした。
ただ鶴ヶ城で購入した【白虎刀】が嬉しくって、家でしょっちゅう振っていましたよー。
やはりこの頃からこういう方向に興味があったのか???(苦笑
あとは会津武家屋敷で公開されている、西郷頼母一族の自害場面。
ガイドさんの説明付きで見学したのですが、あのジオラマは無知な小学生には衝撃でした。
泣き出す子や逃げ出す子もいっぱいいて、あの部屋はかなり混乱したのを覚えてます。
今でもまだあのジオラマは展示されているんでしょうか?
中学校はオーソドックスに奈良・京都。
このときは唯一歴史から完全に離れていたので、ほとんど思い出に残ってません。
プロ野球に入れ込んでいた時期だったので、旅行より試合が気になっていたという。(苦笑
奈良公園に行って鹿と戯れ、大仏を見て、清水寺と三十三間堂を訪問し、映画村で遊んだはず。
三十三間堂の千体の観音像には、中学生ながら静かな感動を味わいました。
一体一体違う表情で、そこに作り手と参拝者の思いがこもっている気がしました。
映画村はイマイチ楽しみ方がわからなかったんですけど、近々リニューアルするそうですね。
高校の修学旅行は九州でした。
このときは学年で事前にアンケート用紙が配られて、
北海道、九州、海外のどこへ行きたいかの調査があったんです。
アンケート結果は圧倒的多数で「北海道」だったと聞きました。
なのになぜか行き先は九州……。
一体何のためのアンケートだったのか?
訪ねたのは長崎と熊本。
浦上天主堂と原爆資料館、グラバー邸、オランダ村を回り、阿蘇山と熊本城に行きました。
この頃は完全に世界史に入っていたので、グラバー邸訪問が嬉しかったですね。
ただし、このときも幕末にはまったく関心がなかったので、
グラバーさんがどういう人かほとんど把握してませんでした。(汗
ちょうどドラマの「田原坂」を見ていたので、熊本城にも萌えました。
西南戦争の弾痕や忍び返しにどきどきしたものです。
それなのにやっぱりなぜか幕末完全スルーだったんですよねえ。(苦笑
ただただ真っ黒なお城がかっこよくって。
そんなわけで私にとって熊本城は清正の城というよりは西郷さんなんですよねー。
長崎市内では自由行動だったので、「美味しいちゃんぽんを食べよう」と、
地元の人に聞き込みをする作戦でした。
「訊くならやっぱりサラリーマン?」ということで、道行くおじさまに突撃インタビュー。
そのときのおじさま方が十八銀行の行員さんで、
「修学旅行生? 大学でこっちきたらうちの銀行に口座開いてね! 十八銀行だよ」
と、すかさずアピールしていったのが印象的でした。
紹介してくださったお店はとっても美味しくて大満足だったんですが、
ごめんなさい、その時のメンバーで長崎の大学を選んだ者は1人もいません。(汗
九州へは大阪から船で行ったんですが、船上の朝食バイキングにプッチンプリンがありまして、
「プリンあるよー」という誰かの一言で、プッチンプリンに生徒が殺到したんですよね。
思えばすっごい謎の行動ですよね、子どもってわからない……。
こうして思い返してみると、
結局修学旅行って「修学」でありながら何も学んでいない気がします。
訪問先が、十代の子どもが興味を持つところとは限らないですし、
むしろ寺社仏閣なんて、その意味や価値がわかるのは大人になってからですもんね。
せっかく訪問してるのに、もったいないなあと今思います。