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「裏閻魔」 中村ふみ 著 

IE9でWeb書籍を楽しもうというキャンペーンで、小説まるっと1冊無料公開されてました。
通常Firefox使いの私ですが、このためにわざわざIE9を入れちゃいました。


裏閻魔裏閻魔
(2011/03/04)
中村 ふみ

商品詳細を見る



「裏閻魔」というタイトルのこの作品、伝奇小説ですね。
時は幕末、長州萩生まれの一ノ瀬周(あまね)。
新選組に追われているところを彫師に助けられ、掌に刺青を入れられてしまいます。
その刺青は「鬼込め」と言われ、不老不死の呪いをかける禁忌の業。
それにより一ノ瀬周は二十歳で時を止めてしまいます。
彼は助けてくれた彫師の弟子となり、自身もまた彫師として生活していくわけですが、
この「不老不死」こそが、彼の人生の枷となっていきます。

幕末から第二次世界大戦終戦直後まで、ざっと90年弱の物語。
「不老不死」で生きることの大変さは、想像に難くありません。
怪我がすぐ治る、年を取らないというこの2点だけでも、誰かと親しくなることはおろか、
同じ場所に長く住むことすらできません。
誰とも親しくなれないということは、常に孤独を強いられるわけです。
例え愛しい人ができたとしても、その想いを告げることすらできないのです。
気持ちを抑え、本当の自分を隠した生活はどれほど苦しいでしょう。
「死ねない」からこそ、逆に「死ぬこと」が身近になっていくというのもよくわかります。
90年という時代の流れを伝えつつ、「生きること」と「死ぬこと」を問うた作品ですが、
もっと人間の苦悩が見えても良かったと思いました。
同じく不死身の兄弟子とは敵対しているんですけど、ここもちょっと関係が弱い。
設定からいって人間関係が希薄にならざるを得ないのはわかるんですが、
それゆえの人間の闇の深さみたいなものが欲しかったかなあ。
それと幕末維新に枚数を割きすぎ、肝心のクライマックスからラストへの描写が駆け足だったのも残念。
イギリスの切り裂きジャックを絡めたりして面白く読ませてはくれるのですが、
クライマックスで微妙にテンション昇りきらない感じです。
落としどころは希望を残してとてもよいだけに、「もうひと越え!」という感じでした。

ゴールデン・エレファント賞という新しい賞の大賞を受賞した作品ですが、
ポイントは1にも2にも、舞台を幕末にしたところだろうなと思いました。
msnの期間限定全編無料公開はもう終わってると思いますが、
公式サイトで部分的に無料閲覧できるようです。(コチラ)
[ 2011/06/01 01:34 ] 時代・歴史物 | TB(0) | CM(4)
ミニブログでも呟いてらした「裏閻魔」、読了お疲れ様でございました!!
それにしてもこの作品、結構なボリュームですよね?

重いテーマで、しかも伝奇小説で国際的な賞を受賞ということですが、
なにやら惜しい作品のようですね。
基本的には「面白い」と言える作品なだけに、ご指摘の弱い部分は確かに残念。
次回作に期待といったところでしょうか。

レビューを読む機会はないと思いますが、海外の読者の反応も気になります。
[ 2011/06/01 21:52 ] [ 編集 ]
時は幕末、長州萩生まれの…というところで
強烈に惹かれましたが、不老不死辺りで「あれ?なんか違う?」と
つい思ってしまいました(泣笑)。

刺青を入れられたことで、永い永い人生に苦しみしか
味わえなくなってしまうのならば、
自らの手にてその掌を彫刻刀で掻っ捌いて
呪縛から解放させる…という手段には打って出られなかったのでしょうか。

…なーんて、安易に考えてしまった未読のド素人の意見です(苦笑)。
[ 2011/06/02 00:49 ] [ 編集 ]
> それにしてもこの作品、結構なボリュームですよね?
文庫本だとどのくらいの量になるんでしょうねー。
Webで読んだ感触では、そうボリュームがあるようには感じなかったですよ。
文章も簡潔でテンポがいいので、サクサク進みますし。
どうもこの賞はエンタメ狙いみたいなので、
深い心理よりも画のインパクトを取ったのかなあと感じました。

確かに海外の反応は気になりますねー。
まだ目ぼしいレビューは上がってないようですが、
あらすじの英訳がかなり新鮮でした。(笑
新選組はShogunate's Special Policeだそうで。
すぺしゃるぽりす……ちょっと違うような気もしないでもありません。
[ 2011/06/02 21:48 ] [ 編集 ]
す、すみません!
紛らわしい書き出しになってしまいまして。
主人公が萩生まれであることにあまり意味はなかったです……。
幕末の何を書こうという小説ではなく、単なる舞台設定でした。
ただ計算してみて、幕末から終戦まで90年くらいしかないってことに改めてびっくりしました。
幕末から150年やそこらで、携帯電話やらPCやらが普及してるってすごいですね。

> 自らの手にてその掌を彫刻刀で掻っ捌いて呪縛から解放させる…
傷は、つけられたその場から再生していってしまうんですよ。
刀で深く斬られても猛烈な痛みとともに修繕されてしまいますし。
込められた鬼が逆らうため自殺も不可能で、
死ぬには即死するか鬼込めをした本人から「抜いて」もらうしかないようです。
ただ、鬼込めをした師匠が死んでいるため、抜いてももらえないという。
本人は不老不死ですから、中身は60・70でも見かけは20歳。
可愛い妹が、対外的には姉になり、母になり、祖母になっていくのは、
時間の経過のむごさです。
[ 2011/06/02 22:03 ] [ 編集 ]
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