宝塚星組公演『ロミオとジュリエット』(いちごみるく味)

星組さんの「ロミオとジュリエット」、DVDで鑑賞です。(公演情報はコチラ)
いつもであれば1つの記事でまとめてしまうんですけど、どうにもまとまりそうになかったので、
今回は、ハバネロ味(→)といちごみるく味の2種類でレビューを書いてます。
こちらはいちごみるく味です。
いちごみるく味ですから、当然甘ったるいです。
いやだってもう、このキラキラっぷりが素敵すぎて。
主役2人のラブラブっぷりはごちそうさまって感じだし。
以下、恐ろしく長いので、読んでくださるかたのみどうぞ。(笑

********************

いやーもう何なんでしょうねー、このキラキラ感は。
キラッキラッキラッキラッしちゃって、舞台から目が離せません。
お歌がアレーでも、音符を脳内変換して見るわっ(!)てくらいビジュアルが最高です!
私が宝塚を見るときにポイントを置いているのは、ビジュアル≧芝居>歌=ダンスです。
歌やダンスがウマければそりゃもう嬉しいけど、
とりあえずはまずビジュアルと、それに付随する芝居心が私には重要です。
だって、それが宝塚の売りですからねえ。
あ、ここで言うビジュアルは、衣装とか美術、立ち姿や着こなしなど総合的な意味ですよ。
それがもう、このロミジュリは◎。
眼福とはまさにこのことですねー。
しかもロミオとジュリエットのラブラブっぷりといったら!!
この甘い甘い雰囲気はどこから来るんだー。
やっぱり日頃コンビを組んでいるからこそ醸し出されるもの?
いいんですかってくらい、愛がダダ漏れ状態なんですけど。
それにロミオがなんかすごい。
すべてが胸に迫ってきます。
このハンパないオーラはなんなのだ!
そもそも「ロミオとジュリエット」という話自体が苦手な私が、
「うわー、ジュリエット死んじゃだめー><」とか思ってる時点で、ハマってるってことです。(笑
ラストの演出なんかはもう本当に素晴らしい。
ツボを心得てるわって、白旗揚げちゃいました。(笑
あそこでああいう笑顔を見せるなんて反則だぁ!
ロミジュリといえば、今まで舞台もオペラもバレエも映画も見たけど、私はどれもダメでした。
作品の質とは関係なく、話にどうしても共感できないんですよね……。
何でなのか自分でもよくわかりませんが、
シェークスピアの台詞で身体が痒くなるからっていうだけじゃないような。
それがこうやっていちごみるく味なレビューを書こうと思えるんですから、
それだけ共感できて入り込める作品だってことだと思います。

それはさておき、星組さんのロミジュリの良さは、ビジュアルもそうですが、
芝居として納得できたところですね。
キャストもみんなキャラが立っていて、この点では見応えがあります。
ロミオの世間知らずで純粋な王子様っぷり、ジュリエットの幼さと愛らしさ、
厭世的でありながら実は情熱を秘めたティボルト、みんなより大人びていて冷静なベンヴォーリオ、
カッとなりやすいけれど本当は優しいマキューシオ。
ジュリエット・パパは地位や名誉を重要視するタイプで、
ジュリエット・ママは母というよりは1人の女として生きている。
ロミオ・パパは頑固で厳しく使用人がてこずりそうな感じだけれど、
それをロミオ・ママが上手くフォローしてなんとか家が保たれているイメージ。
モンタギューとキャピュレットの争いがなければ、子どもたちはきっと仲良くなれただろうし、
子どもたちも実はそれを望んでたんだっていうのがわかります。
ロミオとジュリエットの悲恋の話というよりも、大人のエゴによる子どもの悲劇で、
ロミオとジュリエットの死はその象徴の1つであると受け取れました。
もしかしたらこれが、私がこの公演に共感できた理由かもしれません。
フランス版ではサブタイに「ヴェローナの子どもたち Les enfants de Verone」というのがついてますが、
それを納得させてくれる仕上がりでした。
何よりもちゃんと子どもに見えたっていうのは大きいです。
星組の持つあの独特なパワーと濃さが、暴発する子どもたちをよく表してました。
ところで一番のお気に入りキャラは、実はロミオのママ。
ものすごく息子を愛しているのが伝わってくるし、
(過保護って言われているけど分別あるタイプと思います)
このママに育てられたらこういう息子に育つだろうなーって思わせてくれました。
ロミオの死を悲しむママを想像すると切なくなります。

音楽もクラシカルなものからテクノっぽいまで、ジャンルも曲調も様々で、
統一感がないという意見もありますが、私はこういうのも楽しいなあと思いました。
統一感がないというけれど、実はちゃんと繋がってますしね。
例えばロミオとジュリエットのデュエット「いつか」と「エメ Aimer」、
モンタギューチームの「世界の王」とキャピュレットチームの「仮面舞踏会」はそれぞれ対になってます。
「いつか」は2人がまだ見ぬ恋人を夢見て歌う歌で、「エメ」は永遠の愛の歌ですが、
「いつか」の冒頭のモチーフを拡大すると「エメ」の冒頭のモチーフになるんですよ。
2人の恋が愛になったってことなんだろうと思いますが、
こういうちょっとした音楽上の仕込みって、ドキドキしますよねー。
これでお歌がもうちょっと……だったら、ビギナーさんにお勧めなDVDだと思うんですが、
あああ、つくづく惜しい、残念です。

それにしてもこれ、やっぱりナマで見たかった!

0 Comments

Leave a comment