Step by Step

いろいろなことを、気の向くままに。   
PROFILE
Author:カタリーナ
【ごあいさつ】
ご覧頂きありがとうございます。
超雑多なブログですが、
お付き合いのほど、
どうぞ宜しくお願いします。
コメント、TBも大歓迎です。
但し、記事と関連性のないものは、
ご遠慮くださいね。
予告なく削除させて頂きますので、
ご了承ください。
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
レビューINDEX
RECENT TRACKBACK
BLOG LIST
メールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
カゲカツィストの会
己鏡のびびんばさん作成

カゲカツィストの会ロゴ
上杉景勝公をリスペクトする会

当ブログバナー
カゲカツィスト会員NO.3記念
TOTAL
Now On Line

「ハプスブルクの宝剣」 藤本ひとみ 著 

久しぶりに世界史モノを読んだのですが、なんというか、
自分はやっぱり世界史な人間なのかなあ……とちょっと考えてしまいました。
歴史スキーには、世界史も日本史もないのかもしれませんが、
今回ちょっと驚きな感覚を味わったものでして。


ハプスブルクの宝剣〈上〉 (文春文庫)ハプスブルクの宝剣〈上〉 (文春文庫)
(1998/06)
藤本 ひとみ

商品詳細を見る


こちら、1995年の初版を1度読んでます。
当時藤本ひとみさんの歴史ものにハマっていたので、私にしては珍しく装丁版での購入でした。
そう、文庫になるまで待てなかったんです。(笑
ということで、今回15年ぶりになるわけですが、
舞台化されたということで懐かしくなって、引っ張り出してきて再読してみました。
因みに装丁版の表紙は(↓)かなり聖書っぽい雰囲気です。

ハプスブルクの宝剣

話は、一言で言えばアイデンティティの確立ということになるんでしょうか。
ユダヤ人という迫害される立場の人間が、
いかに己の人生を確かなものとして受け止めようとしていくかが、
オーストリア、フランス、イギリス、プロイセン、スペインなどが覇権を争った、
いわゆるヨーロッパの戦国時代(18世紀)を舞台に描かれていきます。
大手を振ってはどこも歩けないユダヤ人が主人公で、なおかつこの男が黒髪で隻眼の超美形。
己の出自を隠して必死に生きる姿と、その情熱的な性格は、世の女性を魅了してやまないでしょう。
このあたりのキャラの造形が、さすがコバルト出身の作者ならではの巧さなのかな?
彼を取り巻く人々も全員魅力的です。
後の肖像画を髣髴とさせる頑固なお姫様マリア・テレジア、彼女の夫で温厚かつ行動力あるフランツ、
負けず嫌いの戦略家フリードリヒ(フリードリヒ大王)……。
実在の人物と史実に、フィクションを巧く絡めてあります。
数々の戦闘シーンも手抜きなくスペクタクル。
愛憎、友情取り混ぜた人間関係の複雑さも、緊張感を作り出しています。
作品における甘辛のバランスが絶妙です!
ただこの作品、ユダヤを知ると、ほんの少し感じ方が変わる気がします。
なぜ彼らは迫害されるのか。
なぜあそこまで同族意識が強いのか。
これは作品の根源でもありますし、日本人には遠い存在とはいえ、
ユダヤという存在をどこまで意識できるかによって、作品の深さ、重みが変わってくるように思います。

以下余談になりますが。
実は読んでいて、目の前に映像が次々と浮かび、音や声、匂いが現実のように感じられたことに、
我ながら驚いてしまいました。
私の読書は音声変換型ですから、こんな経験ほとんどありません。
それだけの筆力で書かれているというのも当然ありますが、
もしかしたら自分の感覚が世界史寄りなのかもしれないとふと思いました。
学生時代はずっと世界史をやってたわけですからね……。
あるいは、ヨーロッパには当時の建物が数多く残っているため、
想像しやすいというのもあるかもしれません。
ただ、これだけ日本史にどっぷりの自分が、いとも簡単に世界史に方向転換できるということに、
複雑な思いを抱いてしまったのでした。
10代20代で吸収したモノの影響って大きいのでしょうね。
[ 2010/02/25 01:36 ] 時代・歴史物 | TB(0) | CM(2)
「プロイセン」という響きに硬質な浪漫を感じる、
同じく世界史畑出身の人間です。

藤本ひとみさんの作品はしっかり読んだことがないのですが、
面白そうですね!
この時代でこの登場人物ということは、
さぞかし壮大な歴史叙事詩となっているのでしょうね。
しかも黒髪で隻眼の超美形が主人公…(ニヤリ)。

そういえば、この作品が出された90年代半ばって
結構ハプスブルク家がブームになっていたような…?
[ 2010/02/26 00:29 ] [ 編集 ]
そういえばまるひげさんも世界史出身と拝見していたような!
藤本さんの作品はいろいろ読んでくると結構お腹いっぱいになります。(笑
でもキャラの造形はさすがだなあと思いますね~。
こちらの作品は、かなりお勧めですよ。
ポーランド継承戦争からオーストリア継承戦争あたりまでがネタですので、
かなーりスペクタクルな展開です。
あのフリードリヒ大王が何気にかっこよかったりするのが、私的にはツボ。

> しかも黒髪で隻眼の超美形が主人公…(ニヤリ)。

ここ、やはりポイントですよね~~~。
この隻眼にイスパニア貨幣で作った眼帯をするのですが、
思わず「殿といっしょ」の政宗を思い浮かべてしまいました。(苦笑
90年代って、何かハプスブルク関係でありましたっけー?
フランス革命200年とかやってた記憶はあります。

もし興味おありでしたら、こちらの本もレンタルいたしますよ。
ハードカバー上下巻なのが申し訳ないですが、
まるひげさんならサクッと読み終わっちゃうと思います。
[ 2010/02/26 21:39 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する