中越地震3-人間とは

地震から1週間がたって、ようやく落ち着いてきました。
現地に物資が運び込まれ、ボランティアが行き来するようになって、
メディアでは取り上げられない現状が伝えられてくるようになりました。
それは、ちょっと困った事態なのです。

全国から送られてくる救援物資。
その中の食品に関して、つまりおにぎりとか菓子パンとかですが。
あれ、今、捨てられているって知ってます?
余って古くなったから捨てられてるんじゃなくて、
賞味期限が切れているから捨ててるんですよ。
届いてから切れたならまだしも、「すでに切れたもの」が送られてくる。
ひどい話じゃないですか?
思えば阪神大震災のときも、使えない「古着」が大量に送られてきて、
結局それらを処分せざるを得なかったんですよね。
要するに、善意の名のもとに、自分のことを考えてるんですよ、人間て。

じゃあ被災者側はどうかというと、被害の出た地域でも、その差が大きいそうで。
未だに避難所や車中で暮らさなければならない人がいる一方で、
同じ都市でありながら、ごく普通の生活に戻れている人も大勢いる。
その普通に生活できる人たちが、救援物資をもらいに来るという話。
タダならもらうという精神。浅ましくないですか?
いや、これが本当のサバイバルなのかもしれないです。
でも、この精神はこういった異常な状態でだけ見られることじゃない。
現代社会において、なんでも「タダなら行く/見る/食べる」って人が多すぎる。
それでどうして社会が成り立っていきますか?
「あなたは被害にあってないから言えるんだよ」って叱られそうですね。
でもこれは、実際に被害にあった人の声なんですよ。
被害にあった人が言ってたんですよ、「浅ましい」と。
私だって、タダは魅力的です。もらえるなら嬉しいです。
だけど限度ってものがあるでしょう?

土砂に埋まった親子を救出したハイパーレスキュー隊や、
全国から集まってくれるボランティアに感謝し感動しながらも、
裏に隠れたこんな話にため息をつかなければならいなんて。
人間て、いったい何なんだろう。

0 Comments

Leave a comment