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いろいろなことを、気の向くままに。   
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Author:カタリーナ
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あれから20年 

今でも大好きな白城あやかさんのブログをいつもチェックしているのですが、
3月14日付の記事で、ご子息が高校を卒業されたことを報告されていました。
中山秀征さんと親子3人のスリーショットが微笑ましい。
それにしてもご長男、本当にご両親を足して2で割ったくらい、どちらにもよく似ていらっしゃる。

そうか、あやちゃんの一番上の男の子ももう18歳なんだ

なんだかものすごく感慨深い思いに襲われてしまいました。
宝塚の場合、ファンはジェンヌさんが20歳前後のお嬢さんの頃から、
10年も15年もその姿を見守っていくわけですよね。
座談会やインタビューなんかの話しぶりや受け答えを見たり読んだりする中で、
そのジェンヌさんの舞台人としてだけでなく、人としての成長もつぶさに見ることになる。
また退団されてからもずっと応援していくこともよくあることで、
そうすると自分の人生と並行してその方の人生も追っていくことになる。
だからなのか、知り合いでもないのに、遠い遠い遠い遠い親戚くらいな気持ちがどこかにあったりします。
あの綺麗で美人だけどまだ垢抜けなかった花組時代のあやちゃんが、
星組に移って少しずつ大人の魅力を発揮するようになって、気づいたら名を残す名娘役になっていて、
私の傷心をよそに(笑)寿退団して、まさかの男の子4人を育て、あっという間にご長男は大学生。
やはり言葉にならない、なんとも言えない思いが去来します。
こんなふうに思うのは、あやちゃんが現役で活躍していた時代と、
私が一番大変で苦しかったときが一致しているからかもしれません。
あやちゃんの存在に、すごく支えられてたんですよね。

あやちゃんが宝塚を退団したのが1997年。
あれから20年。
私の20年はさほどドラスティックな変化をしていないし、
むしろその変化の無さにもがいている部分もあったりして、
なおさらその年月を思うと、ため息が出たりもします。
実は去年宙組さんの「エリザベート」を見て以来、ちょっと宝塚熱が再発してました。
昔の映像が無性に見たくなってしまったという。
ビデオを探して「なんであれ捨てちゃんたんだろう~」って頭を抱えてる作品もチラホラ。
当時は毎回購入していたプログラムをめくったり、
最初の5作品くらいだけ(←)つづっていた観劇記録を読み返してみたりして、
私自身も相当青くて幼かった頃の思い出にひたる日々……。
年を取ったんだなあと思う一方、そんなふうに蘇らせることのできる思い出があるということは、
それはそれでとても幸せなことだなとも思います。
[ 2017/03/25 00:02 ] 日常 | TB(0) | CM(0)

『マリー・アントワネット』 惣領冬実 著 

『マリー・アントワネットの「嘘」』を読んでから、漫画「マリー・アントワネット」を読みました。
ヴェルサイユ宮殿が監修したという画期的な漫画本編はいかに?



この本を購入したとき、特に気をつけて見なかったのも悪いんですが、
「ベルサイユのばら」のようにシリーズものとして巻を重ねていくとばかり思っていました。
しかし上記の製作ドキュメンタリー本を読んで、今作がたったの160pしかないことを知り愕然。
そのとおり、表紙には巻数を表す「1」がありませんでした。
ヴェルサイユ宮殿が監修し、徹底的に資料を調べ上げ、こだわりをもって描いた意欲作のはずなのに、
たったの160pというページ数では正直「物語」の序章しか描けず、物足りなさばかりが心に残ります。

もちろん、その作画は精緻で非常に美しいです。
ドレスや調度品、宮殿の内装や床の模様に至るまで、写真の如き描写は驚くばかりで、
作者の(良い意味での)執念と苦労に惜しみない拍手を送りたいほど見事です。
壮麗なヴェルサイユ宮殿の一室でひとり佇むマリー・アントワネットの絵は、
彼女の不安や孤独感をよりいっそう強く打ち出していて、絵の持つ凄みを感じた瞬間でもあります。

一方物語はというと、絵ほどのインパクトは残念ながらありませんでした。
マリー・アントワネットとルイ16世の結婚生活が当初上手くいかなかったのは、
 ○マリー・アントワネットが幼すぎる姫であった
 ○ルイ16世は聡明で、ムダなおしゃべりはしない(できない)タイプだった

ということを下敷きに、ふたりが結婚して共に生きていく決意をするまでを描いています。
デュ・バリー伯爵夫人とマリー・アントワネットとの確執は、宮廷内の派閥闘争の結果であって、
マリー・アントワネットが個人的に嫌っていたわけではないということが、
エピソードのひとつとして登場するところは興味深い点ですね。
そういったエピーソドも含めて後の伏線となりそうなものも入れ込まれているのですが、
「話はこれから!」というところで「完」になるという、あまりにも消化不良な仕上がりです。
なんというか「強制終了」を食らった感じがあります。

こちらの漫画は、ヴェルサイユ宮殿の物販コーナーにも置かれるそうなので、
観光地で売ってる「ガイド本のひとつ」とすれば、
非常にクオリティの高いお土産アイテムかもしれません。
- マリー・アントワネットとルイ16世のネガティヴなイメージを覆し、
なおかつ宮殿の素晴らしさを紹介する -

ヴェルサイユ宮殿がそういう狙いで発注したのだとしたら成功だと思います。
でも日本には「ベルサイユのばら」という、
マリー・アントワネットとフランス革命に関する金字塔とも言える作品があり、
その他にも同テーマを扱った読み応えある作品がたくさん出版されています。
そこへ「ヴェルサイユ宮殿監修」として切り込んでいくには、圧倒的にパワーが足りないです。
これではあまりにももったいないです。
惣領版マリー・アントワネットとルイ16世の描写は好きですし、
このふたりがなぜ断頭台に散ることになるのか、
せっかくヴェルサイユ宮殿の監修を受けられるのなら、そこまで描いてほしかったな……。
[ 2017/03/22 00:01 ] 読書/コミックス | TB(0) | CM(0)

『マリー・アントワネットの嘘』 惣領冬実/塚田有那 著 

つい先日までやっていた「マリー・アントワネット展」に合わせるように発刊された、
惣領冬実さんの「マリー・アントワネットの嘘」。
タイトルからてっきり、
マリー・アントワネットにまつわる「噂」「逸話」の真実を明らかにするもの、と思ったのですが、
よく考えたら惣領冬実さんは漫画家であって歴史家ではないということに思い至りました。



本作中では、もちろんマリー・アントワネットに関する誤ったイメージを正そうとする章もあるのですが、
それよりは惣領冬実さんが漫画「マリー・アントワネット」を描くにあたり、
ヴェルサイユ宮殿の監修を受け、いかに真実に近いマリー・アントワネットをあぶり出すか……
という、歴史マンガを製作するに当たっての心がまえとか、製作過程を記録したドキュメンタリーでした。
昨年の大河「真田丸」で時代考証の丸島和洋先生が懇切丁寧に解説をしてくださったこともあり、
マンガのための資料を集めていくうちに見つけた「噂と史料の狭間」を覗き込めるんじゃないかなんて、
何となくあんな感じの展開を期待してしまったのですが、それは私の完全なる思い違いでしたね……。

マリー・アントワネットの「嘘」に関する章は、約40ページほど。
全体の4分の1の量にしか過ぎません。
ヴェルサイユの庭園にある離宮プチ・トリアノンは、
マリー・アントワネットがお気に入りだけを招いて享楽にふけった場所という印象が強いですが、
すべてが「劇場の舞台」であり、一種の役割を演じ駆け引きせねばならない宮殿内と違い、
実は国王と子どもたち、家族のみで過ごすことのできる、
完全に家族のためのプライベート空間であったという事実が書かれていました。
それは私には新しい発見だったのですが、いかんせんどの書籍から引いているのかがわからないんです。
またスウェーデン貴族フェルセン伯爵との恋も、それが「どこまでか?」という疑問を呈しつつも、
それに対する事実というよりは惣領冬実さんの推測が述べられているのみ。
ひとつの根拠として、頑丈なコルセットと荘厳なドレスを身に着けていたマリー・アントワネットが、
たやすくフェルセンと密会し、情事に到れるかという点を挙げていらっしゃいますが、
確かマリー・アントワネットは普段、
もっと簡素なゆるいドレスを着ていたこともあると読んだことがあります。
そんな姿で恋人に会うかどうかさておき、推測の拠り所としては弱い気がします。
中にはきちんと書籍の引用が書かれているものもあるのですが、事実を明るみに出すというよりも、
どちらかというと、漫画を描くために底本とした書籍を読み、どう理解して作劇したかという、
作家の思考回路をたどったものととらえたほうが良さそうです。
少なくとも歴史の真実を史料に拠って暴くというような内容ではありませんでした。

残りの4分の3は、漫画「マリー・アントワネット」がいかに出来上がったかというお話。
ヴェルサイユ宮殿からの依頼で漫画を描くことになったことや、
歴史を扱うとき姿勢などが語られています。
「歴史は勝者によって語られる」
「善か悪かは後世の人間が決めるもので、その場に生きている人間には関係ない」
「残虐で愚かな行為も、正当化も批判もせず、そこに至った動機と事実だけを描きたい」
といったあたりは、とても誠実に歴史と向き合っておられる姿が見えて好感度UPです。
結局、この本はタイトルがちょっと煽りすぎと思わざるをえません。
マリー・アントワネットのことが知りたい人ではなく、
惣領冬実さんのファンの方や、「チェーザレ」の連載を心待ちにしている方にとって、
一読の価値ある一冊ではないかと思いました。

冬の終わりに 

春の風が吹いたなと思ったら寒くなり。

春の香りがするようになったなと思ったら雪が降り。

冬に逆戻りかしらと思ったら太陽がポカポカした日差しを落としたり。

山茶花

毎年、雪に埋もれる山茶花を見ると、「冬の終わり」を感じます。

「春の訪れ」ではなく「冬の終わり」を。

今年は雪もあまり積もらず、いつもより暖かい冬だったような気がします。

春の青い空が見上げられるのも、あと少しかな。
[ 2017/03/15 23:53 ] 日常 | TB(0) | CM(0)