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「十二国記」 ついに新作!!! 

主上ーーーーーーー!!!
お待ち申し上げておりました。(平伏



6年半という月日を経て、ついに小野不由美氏「十二国記」の新作を読むことが叶いました。
タイトルは「丕緒(ひしょ)の鳥」
昨日発売の文芸誌「yomyom(ヨムヨム)」6号(新潮社)に掲載されています。

yomyom 原稿用紙換算で90枚という短編ですが、
 6年もの間ずっと待ってた人にとっては量なんか問題じゃない。
 とにかく、とにかく新作が読めるということだけでも、
 砂漠にオアシスを見つけたかの如くです。
 情報が流れて以来、出版社には「本当に新作なのか?」と、
 多数の問い合わせが寄せられ、予約も殺到したため、
 通常より1万部上乗せでの発行となったとのこと。
 私も予約しに行きましたが、店員さんの応対で、
 「私の前に何人か予約したな」とわかりました。(苦笑
 実際今日受け取りに行ってみると(田舎のため1日遅れ)、
平積みの量も半端じゃなかったですが、取り置き分も棚にいっぱいでした。(笑
みんな、本当に待ってたんですよね……。

さて、感想を綴ろうにも、「十二国記」の場合、ネタバレせずに書けないんですよね。
だって、「どこの国の、いつの時代の話か!?」というのが、最大のネタバレですから。
ということで、今回は反転させておきます。(6月22日、反転解除しました)


今回の舞台は「慶」。
荒廃する国を憂い、嘆き、それをどうにかして王に訴えたいと思っていた丕緒(ひしょ)。
彼は官吏ではあるけれども、彼と雲上の人々、つまり国を動かしている人たちとの間には、
天と地ほどもの身分の差があり、いかに彼が下界の民のことを案じ、
困窮する民の疲弊を訴えようと思っても、その術は皆無です。
そんな中で、丕緒は仲間を失い、自分の無力さを悟り、ついに世に背を向けてしまいます。
ところが彼が、嫌でも動かなければならないときが来ます。
新しく王が即位するというので、そのための陶鵲(とうしゃく)を作らねばならなくなったのです。
国家の重大な祭祀吉礼に際して、「鳥に見立てた陶製の的を投げて射る」という儀式があり、
その的=陶鵲を作る職人たちを指揮する、それが丕緒の仕事。
そこで彼は、一度は諦めた方法である「陶鵲を通して自分の思いを伝える」ことを再考し、
ついに新王の前で披露するに至るのですが……。

本作は、まさにこの「陶鵲」のような作品だと感じました。
陶鵲が射られて砕けるとき、どんな破片の舞を見せることができるか、
あるいはどんな音を出し、どんな香りを漂わせることができるか……といったところが、
職人たちの腕の見せ所。
しかしそこに込められた思いを感じることができるかどうかは、作り手だけでなく、
見る者の器量にもかかっている。
それと同じで、小野不由美さんは、自身が投げた陶鵲=この作品を読んだ読者が、
どういう思いを抱き、どう咀嚼するかを試しているような気がしてならないのです。
人はどんなに広い視野を持とうとしても、それはその人にとって広いという意味でしかなく、
実際には見えていないことが多いものなのだと思います。
また、人間関係の中において、自分の考えに懸命になればなるほど、
他人の思いに気づかなく、いや、気づけなくなってしまう……。
その考えがたとえ、己の欲のためではなく、他者を思ってのことだったとしても。
陶鵲が砕けるさまがあまりに見事の描かれているだけに、
そうした人間の隠れた性が、よりいっそう際立って心が苦しくなります。
本当に痛いのです。小野不由美さんの作品は、いつも胸をえぐります。

廷(にわ)にはしんと物音が絶えている。
一呼吸あって、人々が漏らした吐息がさざなみのように広がるのを聞いた。
 
(P65 10行目)

読み終えて、まさにその通りになりました。
主上、次もまた、6年でも10年でも待っています。
[ 2008/02/29 00:39 ] ファンタジー | TB(0) | CM(0)

憑神 

先日、今度の大河で直江兼続を演じるのが妻夫木聡くんであることが発表されましたけど、
今まで彼のお芝居をちゃんと見た記憶がなかったので、この機会にと借りてきたのがコレ。

憑神憑神
(2007/12/07)
妻夫木聡; 香川照之; 西田敏行; 赤井英和; 江口洋介; 佐藤隆太; 夏木マリ; 森迫永依

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とりあえず時代劇と思って選んだので、浅田次郎の原作があることも知りませんでした。
内容としては、物足りないなあと感じたのが正直なところで、
妻夫木くんに関しては、兼続をやると想定して見た場合、
芝居よりもまず「セリフが心配?」な印象を持ちました。
誠実で爽やかなのはとてもいいんだけれど、兼続は計算してやってるところもあると思うし、
丁々発止のやり取りなんかは特に、「大丈夫か? しっかりしてくれよ!」と願うところ。
まあ、今そんなことを言っていてもしょうがないんですが、ついね。(苦笑
因みに鎧兜姿のシーンでは、兜を勝手に「愛の前立て」に脳内変換して見てみましたが、
案外と似合ってましたです。(爆

以下、あらすじ以上のネタバレ無しで、感想を。

時は幕末。
妻夫木くん演じる彦四郎は、才能あるもお役がなくて、
出世のためには神頼みと、酔った勢いでお稲荷さんに祈ります。
ところが取り憑いたのは、ご利益の神様ではなく、貧乏神・疫病神・死神の三人の神。
彼は己に降りかかる災いを払いのけようとするのですが、
自分が災いを避けるということは、誰か別な人がその災いを受けることになってしまう。
そうした状況を通して、彦四郎は自分の生きる道を見つけていくわけですけれども……。

最初はコメディなんだと思ったのですが、だんだんとシリアスな方向へ話が進んでいき、
最終的には「浅田節」感涙エンディング……という展開であることはわかりました。
多分原作は、すごく深いことを描こうとしてたんだろうなという想像はつくのですが、
映画は尺のせいなのか、脚本のせいなのか、あるいはキャストのせいなのか、
どうも薄っぺらで、中途半端に終わってしまったように思います。
「自分が災いを避けるということは、誰か別な人がその災いを受けることになってしまう」
という、人間として究極の選択を迫られるような重い状況を描いていながら、
それを思いっきりコメディにするでもないし、かといってシリアス路線にしては軽いし、
コメディから一気にシリアスへ転換する荒業ってわけでもないし、
なんというか、感情の置き場に困る作りになっていたのが原因かなあと思います。
ものすごく盛り上がる場面もなければ、ラストへ向かうパワーも全く感じられず、
「まあそういう最後になるんだろうなあと思ってたよ」的な終わりを迎えてしまったことは、
なんとも残念なことだなあと思いました。
要するに、中途半端だったとしか言いようがない。(苦笑
題材も、設定も悪くないし……ということは、脚本の問題なのかな?
もしかしたらこの作品、映像で見せるより、読ませるタイプのものだったのかもしれません。
[ 2008/02/26 20:13 ] 映画 | TB(0) | CM(4)

それは油断したときにやってきた 

関東では春一番が吹いたそうですね~~~。
しかし、こちらの昨夜の猛吹雪はすごかったー! 
台風並みの風の強さに、大げさじゃなく、家が飛ぶかと思いました。(ひー

積雪!


で、朝起きたら、うわっ、車が出られませんっっ
この冬は積雪がほとんどなかったので、今回もさほど積もるまいと思っていたのですが……。
油断して雪かき用のスコップを用意しおらず、仕方ないので車に積もった雪をどけるための、
デッキブラシみたいなヤツで雪かきをしました。
スコップじゃないので、当然時間はかかるし疲れるし……。
しかも、その最中も吹雪いてくるんだ!!!
せっかくブローした髪も、一瞬にして乱れ髪です。(苦笑
ああ、春はまだ先だなあ。

[ 2008/02/24 21:47 ] 日常 | TB(0) | CM(4)

貝の耳 

杉田愉監督の「貝の耳」というショートフィルムを観ました。
海外の映画祭でも、数々の賞を受賞している作品です。

共にヴァイオリン奏者の老夫婦。
夫は耳の衰えからヴァイオリンを弾くことを諦め、妻はそんな夫に寄り添い続ける……。


33分という時間の中に、ただの1つもセリフがない
ゆえに見る側は、表情、しぐさ、情景、そして季節の移ろいを通して、
そこに流れる感情を体で「感じ」なければなりません。
夫は何を思い、妻は何を感じているのか。
それこそ、五感を精一杯動かしてキャッチしなくちゃいけない感じ。
受け取ることはおそらく千差万別で、でも誰しもがある種の切なさは感じると思います。
それは多分、人が持っている基本的感情でしょう。
だからこそ、海外のお客様からも注目を浴びるんだろうなあと思います。
セリフがないからこそ、言語も習慣も違う国でも通じるものがあるんでしょうね。
監督自身、
「作品で訴えたいことはない。観た人自身で、何かを感じて欲しい」
ということを仰っていましたから、作品を観て、そこに何を感じようとそれは自由。
正解もない。間違いもない。
そこには、映像の美しさ以上の魅力があると思いました。
日本ではショートフィルムが映画館にかかることはめったになく、
この「貝の耳」もなかなか観ることはできないかと思いますが、
地方の映画祭などでもよく取り上げられているようなので、
そんなときを狙ってぜひ一度、とオススメしたい作品です。
[ 2008/02/22 00:21 ] 映画 | TB(0) | CM(2)

木枯らしじゃない「もんじろう」 

09年大河ドラマ「天地人」主演は妻夫木聡さん
09年大河ドラマ「天地人」主演は妻夫木聡さん
09年大河ドラマ「天地人」主演は妻夫木聡さん

兼続役が正式に発表になって、ずっと流れているニュースに、
「だから景勝さまは誰なの~~~???」
と、ジリジリしている私です。

県内の反応ですが、新潟県知事が「イメージにピッタリ」、
新潟市長が「目元が涼やかで◎」などなど、それぞれコメント。
与板城のある長岡市長は「出演者にも長岡市に来てもらいたい」と述べ、
市役所には「兼続に妻夫木聡さん」という、
恥ずかしいくらいデッカイ紅白の垂れ幕が飾られてました。
そんなニュースの中、記者会見画面で、
妻夫木くんより上杉家の紋幕に激しく反応していた私はズレてますか。(苦笑

えー、ブログ記事も3回に1回くらいは上杉ネタで恐縮ですが(苦笑)、そんな私のところに、

朋輩から電子密文が届ゐた

のであります。(笑
友人が紹介してくれたのは、武士語に変換してくれる「もんじろう」なるサイト。
今話題なんだそうですね。ニュースでも取り上げられてたし。
やってみると、かなりおかしな変換になりますが、
武士の言葉に慣れてる人にとっては、おかしな変換のほうが面白かったり。(苦笑
メールって、蜜文なんだってところが、ちょっと新鮮(?)でした。

[ 2008/02/21 00:02 ] 天地人 | TB(0) | CM(4)

徹夜! 

ベリー・タルト

急に、急いで仕上げなければいけない仕事が入って、連日徹夜です。
「終わった! 今日は寝るぞ!」と思っても、
その場でメールが入って直したり、新たに調べることができちゃったりで、結局こんな時間。
久しぶりに6冊の辞書を行ったり来たりしてたら、いっぱいいっぱいになっちゃったのか、
今、辞書を見るだけで気分が悪くなる始末。(爆
頭がよっぽど疲れているらしく、普段はほとんど体が要求しない糖分を欲し、
なんと自らケーキを買ってきてしまいました!!!
私をリアルに知る人は、それがどんなに珍事であるか、おわかりかと。
というか、どんだけ頭使ってなかったんでしょうか、私。(苦笑
辞書やら資料やらであふれている机に無理やり置いて、至極のおやつタイム。
ああ、でも早く睡眠とらないとお肌が荒れる……。(汗
[ 2008/02/20 03:41 ] 日常 | TB(0) | CM(2)

ザ・恋愛インタビュアー 

仕事しなきゃいけないときに限って、ネット上を彷徨いたくなります。
これ、明らかに現実逃避。(苦笑
で、こんな面白そうなもの拾ってきました。

ザ・恋愛インタビュアー

私の恋愛について、代わりに1000人に街頭インタビューしてくれるそうなんですが、
やってみたところ、私、かなーり凹んでます。
恋愛以前に、人間としてもどうなのって結果で、
男女を問わず、「もう誰も付き合ってくれないんじゃないか?」って感じ。(涙
自分では「そんなことないよっ!」って思いながら読んでたんですけど、
実際に私を知ってるみなさん、どうですか? 当たってます?
みなさんもやってみたら、結果教えてくださいねー。
[ 2008/02/16 23:49 ] 日常 | TB(0) | CM(3)

ざこつしんけいつう…… 

一昨年くらいから、お尻から太股の裏にかけて痛い……という自覚症状がありました。
特に、車を運転していてアクセルを踏んだときに、右足に違和感があったんです。
そのときも「坐骨神経痛なんだろうな」と思い、でも多分腰を冷やしちゃったせいだろうと、
あんまり重要に捉えてませんでした。

ところが、ついにこの日がやってきてしまいましたよ!
さっき床の上に座っていて、何かいつもより太股の裏が痛いなあと思いながら立とうとしたら。

足に力が入らない!!!

どんなに手で支えても、足に力が入らないから立てない。
無理に立とうとしたら、腰からお尻から足まで激痛が走りました。(涙
ここからは、もうどうにもこうにも動けません。
半分立った状態から、どうしたらいいのかわかんなくなってプチパニック状態に。
「誰か、誰か私を助けてーーーー!」
そう叫んでも、誰もいないんだー!  
仕方がないので、痛みをこらえつつ床に体を下ろし、
ゆっくり腰を縮めたり伸ばしたりしてみました。
痛くてたまんなかったけど、何とか腰は動かせるようになり……。
ストーブの前でしばし体を休めてみました。
すると、なんとそれまでの痛みが嘘のように、すべてが元通りに!!!

これは完璧に坐骨神経痛です。
ちょっと調べてみたところ、

梨状筋症候群
お尻にある筋肉の中に梨状筋(りじょうきん)と呼ばれる筋肉があり、
坐骨神経はこの筋肉の下を通っています。
ところが、スポーツや仕事などで腰や股関節などに負担がかかり続けると、
この梨状筋にもストレスが及ぶことがあります。
梨状筋の状態が悪くなり、坐骨神経を圧迫してしまうと、坐骨神経痛の症状が現れます。
                              (All Aboutより引用)


多分これだと思われます。
オルガンをやるようになって、腰と股関節に負担がかかっていることは、
整体の先生からも指摘されていたし、自分でもわかっていました。
症状を抑えるには日常生活の改善がまず求められるんでしょうけど、それは無理。
ああ、これからずうっと、この痛みを背負っていくのね……。
だけど、歩けなくなることになるなんて!!!
[ 2008/02/14 21:18 ] 日常 | TB(0) | CM(8)

このあるじこそ! 

NHK出版のHPで、「天地人」の作者・火坂雅志氏による、
「直江兼続をめぐる人々」という連載が始まっています。

今現在、
第1回 樋口惣右衛門
第2回 お船
第3回 上杉景勝

まで、読むことができます。

内容は、史実というよりも、火坂氏自身の小説の補足といった感じで、
小説中では描ききれなかった人物像をいま少し詳しく解説しているといったところです。
ですので、ものによっては研究者の間で決定づけられた史実ではなく、
あくまで火坂氏の見解であるということを念頭に置く必要があるようです。
読み進めながら「いつの間にこれが事実として認められるようになったの?」と、
びっくりしてしまったことがあったんですが、小説の補足であると捉えたところ、
ようやく合点がいきました。
まあ正直、ちょこちょこ不満がないわけでもないですが(苦笑)、
景勝さまの「兼続を活かした名主君」というコピーには大満足です!

大河ドラマのキャスト発表はは3月まで延期されてしまったようですが、
各所のWebコンテンツはだんだんと充実してきているようで。
南魚沼市が運営している「天地人」サイトには書状や鎧等の写真が掲載されているほか、
かなり充実した史跡ガイドも載っているので役に立ちそう。
マンガとか性格判断などもあって、市として頑張ってる感いっぱいです。(笑
[ 2008/02/13 20:41 ] 天地人 | TB(0) | CM(2)

戦国のコミュニケーション 山田邦明 著 

戦国時代、大名たちはどのようにコミュニケーションを図っていたかを考察した本です。
こう書くと小難しい書籍のように思えますが、これがとても読みやすくて面白い!
当時のコミュニケーションの手段は書状です。
この書状を通して、武将たちがどんなやり取りしていたか解説しています。
Aという人物の書状に対して、それをもらったBはどう返事をしたためたのか、
あるいはどう行動したのかがつぶさに見て取れ、
扱っている事件を臨場感タップリに感じることができます。

戦国時代の書状は、当然ながら使者が先方に赴くことで届けられるわけですが、
今ほど確実でスピーディーな交通手段がない上に、
敵対している大名の土地を通らなければならないこともあって、
遠隔地ともなると、書状を出してから先方に届くまでに何ヶ月もかかることがありました。
その結果、刻々と変化する状況に書状の往復が追いつかず、
先発の使者が先方へ到着しないうちに、次の使者を立てなければいけない事態も起きます。
そうなると先発の者は全くの無駄足ということにもなりかねません。
また、覇権を争うこの時代、こうした使者の持つ「書状=情報」は常に狙われており、
それを敵に奪われないよう、慎重且つ迅速に、確実に運ばねばならず、
使者という任務はまさに命がけの仕事でもありました。
さらに言えば、今のようにマスメディア的役割の存在しない当時において、
書状に書かれた情報が真実であるのか、あるいは偽に流されたものなのか、
その判断がかなり難しかったことも、特徴のひとつにあげられそうです。
戦国期をちょっと想像すれば、それは容易に想像できることではありますが、
実際に行き交った書状を並べてみると、そうした状況が手に取るように見えてきます。

しかし、緊急を要さない手紙の場合、とくに大名間以外での書状のやり取りなどは、
莫大な費用のかかる使者や飛脚を用立てることはせず、
その方面へ旅する人に預けるという方法がとられていたようです。
おかげで、自分が書いた手紙の返事が1年以上たってから届くという事実も……!!!
このあたりの悠長さは、戦国の混乱期に相反するようで興味深いです。

「漢文調の文なんて読んでられない!」
そう思ったアナタ。私もそうですが、大丈夫です。
ここで取り上げられている書状には、ちゃんと読み下し文と訳が併記されているので、
何の問題もありません。

例えば、

「こんな噂が聞こえてきていますが、本当のところはどうなってるんですか?」
確実な知らせよりも噂が先に流れてきてしまい、
早く本当のところを知らせてほしいというお願いだったり、

「時間が経たないうちに、早く出陣してください。どうかお頼みします」
という援軍出兵への必死の懇願だったり、

「殿のご機嫌が悪くならないうちに早く挨拶にいらっしゃい」
というような忠告だったり、

「妻がいてくれたらよかったのに……。ワシはもう疲れた」
という愚痴だったり、

「その情報だけでは信用できないから、もっと確実なものを持ってきてくれ」
という緊迫感溢れるやり取りだったり、

上杉謙信、北条氏政、毛利元就や伊達政宗といった有名な武将たちが登場し、
それぞれの書状の内容も様々なので、読んでいて飽きません。
戦国期の息吹を感じたいという人だけでなく、
これから古文書を読みたい、候文に慣れたいという人にもオススメかと思います。


戦国のコミュニケーション―情報と通信戦国のコミュニケーション―情報と通信
(2001/12)
山田 邦明

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マルコリーニのトリュフ・シャンパーニュ 

普段チョコレートには全く見向きもしない私ですが、
Pierre Marcoliniのチョコレートは本当に美味しいと思います!!!

マルコリーニのチョコレート

写真はトリュフ・シャンパーニュ。
ミルクチョコレートにシャンパンで香りづけをしたガナッシュが入っています。
1個294円也。
でも美味しいから、東京に行くたびに買ってしまう……。(汗
本当は他のも試したいんだけど、東京駅店でバラ売りしてるのはこれだけなんですよね。
バレンタインのチョコレートも、義理チョコやら友チョコやらありましたが、
今年は世話チョコだそうです。
お世話になったあの人へ、小さな1箱を。
因みに今回購入したのはまさに世話チョコ。
自分の分は次回までお預けです……。(悲
[ 2008/02/10 19:13 ] 食・グルメ | TB(0) | CM(0)

おにぎりくん占い 

相変わらずおにぎりネタで引っ張りますが。(苦笑

おにぎりくん占い

なるものを見つけてしまいました。
生年月日を入れるだけといたってカンタンなので、早速チャレンジ。







アナタの性格は
シャケ
タイプ!

【愛と勇気で激流を遡り、美味しくなりました。すべてはアナタのために!】

ん? アナタのためにって、最近どっかで聞いたセリフだな。
あ、あの方からの年賀状……。(苦笑

誰かの役に立つことが無上の喜び。
あふれんばかりの愛と、最後までやり遂げる責任感、
それからどんな状況でも対応していける知識を武器に、
人のために尽くす日々を過ごすことになるでしょう。
どんなときでも、あらゆることに「イエス」といって抱きしめていくような、
愛のあふれる人生です。


……だそうです。うーん、どうかなあ?(苦笑
激流を餌も獲らずに必死にさかのぼって、産卵したら使命を果たしたとばかりに死んでしまう。
そんな鮭の性質は、確かに【アナタのために!】と取れないこともないですが……。
あらゆることに「イエス」といって抱きしめていけるほど、
私は人間できていないですねえ。(苦笑

因みに私の好きなおにぎりの具は、やはりおにぎりといえばコレ、「梅干し」ですね。
あとは、しその実とかピリ辛ねぎ味噌とか辛子明太子とか、辛いもの系も好き。
鮭は……実はあんまり選ばないです。(笑
[ 2008/02/07 21:38 ] 日常 | TB(0) | CM(4)

「KY」? 「JK」? 「HK」? 

去年の流行語大賞で「KY」が候補に挙がったとき……。
正直なところ、私はその時点までこの言葉を知りませんでした。
「空気読めない」
これはわかります。
それを突然「KY」とか言われてもね、「ケンタッキー州?」とか思っちゃうわけですよ。(苦笑
そんな私みたいな人のために(?)、
『KY式日本語-ローマ字略語がなぜ流行るのか』(大修館書店)
というものが、発売されるそうです。因みに定価は714円。
ただの辞典ではなく、

ローマ字略語の世界を、機能説明・社会的背景・日本語の歴史的な流れといった
多面的なアプローチで解説する   (マイコミジャーナルより引用)


とあるので、読む分には面白そうです。
因みにちょっと検索してみたところ、女子中高生が使っている略語として以下が。

JK …… 女子高生
HK …… 話変わるよ
IW …… 意味わからない
HD …… 暇な時電話する
KZ …… からみづらい
MT …… まさかの展開
MA …… まじありえない
DK …… 大事なとこで噛む
BY …… 場が読めない
OD …… お肉大好き
WH …… 話題変更
KB …… 空気ぶち壊し
TK …… とんだ勘違い
KK …… 過剰な勘違い
CC …… 超かわいい
HP …… はみだしパンツ
WK …… しらける(ホワイトキック?)
MM …… マジめんどくさい
KI …… カラオケ行こう
MS …… みんなに避けられてる
DK …… 大事なところでかむor男子高校生
MK5……マジキレる5秒前
PK……パンツ食い込む
WH……話題変更
SKN……そんなの関係ねえ


…………見事撃沈。どれもわからねえ。(汗
ここまで略す意義って、やっぱり他人には意味不明だから……ですか?
「KZだよね~」とか言われても、こっちはポカーンですからね。(苦笑
この略語を使えば、どこで何言ってもOKということになりますもんね。
まあ一時の流行なんだろうけど。
流行の社会的背景はちょっと知りたいなあと思うので、
『KY式日本語』、機会があったら本屋で立ち読みしてみようかと思います。
[ 2008/02/05 23:43 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

後継者は誰か? 

新潟県妙高市の鮫ヶ尾城跡から、戦乱で焼けたおにぎりが出土したニュース。
ローカルネタかと思っていたら、結構注目を浴びたようで、
このブログもその件でいろいろな方のご訪問をいただきました。(ありがとうございます!)
さてそのおにぎりですが、新潟県立歴史博物館で展示されているので、
早速見に行ってきました。
本当はこんなに早く見に行くつもりじゃなかったんですが、常設展示の解説が、
「新潟県のあゆみ」中世の新潟  「上杉謙信と景勝」
だったものですから、いやこれは行かねばなるまいと。(笑
長岡駅で己鏡のびびんばさんと合流して、いざ出陣!
長岡は思っていたほど雪がなく、タクシーの運転手さんに、
「この雪は融けたほうですか?」と聞いたところ、
「積もったほうです」との答えだったので、この冬、街方はやはり小雪のようです。

さて、おにぎり。

鮫ヶ尾城跡出土のおにぎり

部屋の中央に展示されておりました。(写真撮影は可能です)
この「おにぎり形炭化米」4点は、平成18年6月の発掘調査で出土したとのこと。
調査により、米の塊であること、炊かれた飯であること、
手で握ったようなカーブがあること、表面の飯粒が外圧で潰れていること、
笹のような植物の上に置かれていたか包まれていた痕跡があることから、
「おにぎり」に間違いないとの結論に至ったそうです。
また年代測定でも、1470~1640年の間との結果が出ており、
1579年の戦火(御館の乱)で焼けたものとして矛盾がないとありました。
因みに麦や雑穀類は混ぜられておらず、米100%のおにぎりだそうです。
それっておそらくこの時代には珍しいはずですから、
ということは、死を覚悟しての餞のためのおにぎりだったのかしら……。

おにぎりの1つをアップしてみます。

鮫ヶ尾城跡出土のおにぎり・アップ

見た目は焼けたおにぎりというよりも、本当に「焼きおにぎり」のような感じで、
思っていたよりも随分と小ぶりでした。
本当に手のひらサイズといったところでしょうか。
甲冑や書状なら残っていても不思議ではありませんが、消えてしまうはずの食べ物が、
400年以上の時を経て今目の前にあるというのは、何とも表せない奇妙な感覚です。

常設展示では、学芸員さんから「上杉謙信と景勝」という魅惑的な題材を、
約45分にわたってお話いただきました。
謙信の父・長尾為景、謙信、景勝という三代に渡る越後支配の大まかなお話と、
謙信は誰を自分の後継者と考えていたか、というあたりがメインだったのですが、
いっぱい所蔵しているという景勝さまの書状が、1点も展示されていない!
「それは、どういうことデスカ!?」
解説テーマと展示物が一致していないって、どういうことデスカ!?
「景勝のものは去年たくさん展示してしまったので、今は別なもの出してます」
えーーーーーーーーーーー。(泣
それなら解説のテーマをもうちょっと考えようよー、期待して来ちゃったじゃない!

このおにぎりが焼かれた「御館の乱」は、
上杉謙信が自分の後継者を明言あるいは明文化していなかったために起こるのですが、
謙信自身がどう考えていたかは、
1…上杉三郎景虎(北条氏からの養子)後継者説
2…上杉景勝後継者説
3…三郎景虎・景勝二人後継者説

と、諸説あって確かなところは分かっていません。
この学芸員さんのお考えでは、景勝後継者説のようでした。
謙信は、最初は景勝を後継者と考えていた。
その後北条氏から三郎がやってきて、とても気に入ったので自分の旧名(景虎)を与え、
こちらを後継者にしようと考えた。
ところが北条との越相同盟が壊れたことにより、三郎の立場が微妙になった。
そこで景勝に弾正少弼の官途を譲り、再度後継者として考えるようになった。
弾正少弼の官途を譲った件は、証拠とされる書状が景勝の筆によるという説もあり、
「でっちあげ」という見解の方もいらっしゃるようですが、
いくつかの史料を見ていくと、「書状はどうであれ、譲ったことは譲ったらしい」そうで、
そうだとすれば、私も景勝を後継者と考えていたのかなあと思います。
というのも、景勝は謙信の養子に入ったと言われているものの、
確かこの弾正少弼をもらうまでは、ずっと実家の「長尾姓」だったんですよね。
ということは、もし謙信が三郎景虎のほうを後継者と見ていたのなら、
三郎が来たあとで、景勝にわざわざ「上杉姓」を名乗らせなくても良かったはず……。
二人後継者説もありえなくはないですが、勢力が二分されてしまうのは明らかだと思うし、
対外的には有効な手段かもしれないけど、実際問題どうなのかなあと思ったり。
わからないだけに、いろいろと考えたくなります。
でも、結局当時もそれがわからなかったから、戦になっちゃったんですよね。

あ~、すっごい長い記事になっちゃった。(汗
景勝さまといえば「関が原」ではあるけれど、「御館の乱」もそれに勝るとも劣らずの、
興味の尽きない事件だと私は思います。

最後にびびんばさん、お疲れ様でした&ありがとうございました~♪
[ 2008/02/04 19:37 ] 上杉氏(史料・資料) | TB(0) | CM(4)

上杉謙信陣中糧秣 「かんずり」 

お友達から、「かんずりに【毘】の字があるよ!」と聞いて、
最近きらしていたのを思い出して、早速買ってきました。
「かんずり」は、焼けたおにぎりが出土した鮫ヶ尾城址のある、新潟県妙高市の特産品。
地元で取れた唐辛子を冷たい雪にさらして、
その後糀や柚子、塩と合わせて3年間熟成させた香辛料。
豆板醤よりもさっぱりとした感じで、どんな料理にも合わせられるスグレモノ。
薬味好きの私も、ほぼ常備してます!
それなのに、【毘】の文字には全く気づいていなかった自分……。

かんずり


新潟っていうと、米とか酒とか笹だんごとかがすぐに思い浮かびますが、
この「かんずり」も隠れた名産品だと思います。
同じお友達が、「上杉謙信陣中糧秣ともある」と教えてくれたのですが、
本当だ、【毘】の文字の下に「上杉謙信陣中糧秣」と書いてあります!
そういえば「天地人」を読んだときだったと思うのですが、
謙信が冬に出兵するとき、兵たちが寒さをこらえるために、
手足にこの「かんずり」を擦りこんだ……というような記述があった気がします。
今でも「指先が暖かくなる!」と、唐辛子入りハンドクリームが売れてるくらいですから、
確かに唐辛子を擦り込んだらポッポするんでしょう。
でもね、ふと思ったんですよ。
謙信の時代にこの越後で唐辛子がそんなに量産されていたのか?

ウィキペディアを読んでみると、

1493年にコロンブスがアメリカからスペインへ唐辛子を持ち帰り、世界へ広まった。
日本へは1542年にポルトガル人宣教師が大友義鎮(宗麟)に献上し、伝わった。


と、あります。

年代的に、謙信率いる上杉軍団が使用していてもおかしくないですが、
当時はまだ「献上」するほどの、珍しいものだったはずで、
果たして末端の兵士までこの「かんずり」の恩恵にあずかれていたのかどうか……。
しかしさらにウィキペディアには、唐辛子は日本から朝鮮へ伝わったともあり、

朝鮮出兵のとき武器(目潰しや毒薬)または血流増進作用による凍傷予防薬として、
日本からの兵(加藤清正?)が持ち込んだと言われている。


と、あります。
ということは、謙信から20年くらいすると、
唐辛子もある程度日本で知られた存在になっていたということでしょうか。
でも熊本の加藤清正が、凍傷予防薬という唐辛子の利用方法を考えるとも思えないので、
きっとこれは、雪国の人間から伝わった知恵なんでしょうね。

新潟にお越しの際は、ぜひこの「かんずり」もお試しください。
通販のページはこちらから。
[ 2008/02/02 18:33 ] 上杉氏(雑記) | TB(0) | CM(6)