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携帯もフリーズする? 

私の携帯電話はドコモです。
今のは2年前から使っている機種ですが、最近調子が悪い。

携帯って、フリーズするの!?

メールを打っていると、突然操作不能になっちゃう。
まるでパソコンのようにどこを押しても動かなくなり、強制終了ーーーーー。
今までで初めてですよ、こんなこと。
フリーズしている最中に電話がかかってきたらどうなるんだろう?
使用2年て長くないと思うんですけど、寿命なのかしら。
それとも自分の指の圧力が強すぎて壊れた?
普段鍵盤叩いて鍛えているせいか、指の力が必要以上に強いようで、
パソコンのキーボードなんかも無意識のうちに、
「カカカカ、カカ、カーンッ!」って響くほど叩いてしまい、
「おい、それじゃキーボードが壊れる!(怒」と注意されたことが何度かあり。
携帯の文字盤も、それでダメージを受けちゃったのかしら。
うーん。
この物入りな年末に、買い換えるべきか否か悩んでいます。
新しい機種いっぱい出てるみたいだし、「買っちゃう?」と悪魔のささやきが……。
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[ 2007/11/30 23:15 ] 日常 | TB(0) | CM(0)

高崎白衣観音 

高崎です。大きな大きな観音様です。
いつも新幹線の中から見ていたけれど、初めてその足元に立ちました。

高崎白衣観音


「ひぇ……」
あまりの大きさに絶句です。
観音様の胎内は9階建てになっていて20体の仏像が安置されているのですが、
バス時間ギリギリだった私は、半分くらいしか登れませんでした。
今回お会いできなかった仏様たちには、ご縁がなかったんでしょうね。
でも、出店のおねえさんから「ほとんど知られてないんですよ」とプチ情報をゲット。
この観音様を作ったときに余った石膏で、インドの象さんを作り、飾ってあるんだとか。
「きっとご利益ありますよ」との言葉に、猛ダッシュで象さんを拝みに坂を駆け上がりました。

象さん 写真を撮るにはなかなか難しいポジション。
 しかも時間が3分くらいしかないから、
 アングルなんて考えてられない!
 とにかく急いで拝んでパシャリと一枚。
 観音様も穏やかでお優しいお顔でしたが、
 隠れるようにひっそりと佇む象さんも、
 ひときわ愛らしく聖獣にふさわしい姿。
 次回はきちんと詣でたいと思います。
 象さんがどこにいるかは…探してみてくださいネ。
 出会えるかどうかもご縁ですから。

余談ですけれども、磯部温泉「磯部館」に、「愛妻秘伝巻物」なるのもがありました。
世の女性たちがどう過ごすべきかということを、
正月から十二月までの月ごとに事細かに書いてあるんですけれども、
最近この文章読んだな……と思ったら、やっぱり直江兼続だった!
兼続が書いたとされる「農戒書」から、磯部村の名主が抜き書きしたものでした。

磯部村・愛妻秘伝巻物 確かにこの通りにすれば、夫婦円満、
 家族も気持ちよく過ごせるんでしょうけど、
 今の時代にはちょっと無理かなあと思いますね。
 ただ、内助の功というのはあると思うし、
 一家の主人が主人としてしっかりするには、
 その側に賢い妻がいないとダメというのもあるようで、
 ここに書かれていることの「心」は、
 見習った方がいいのかな~なんて思いました。(苦笑

興味を持った途端、それに関連したものに次々出会うと、縁を感じますね。
因みに磯部温泉、お湯、すっごく良いです!
お肌ツルツル、髪もツヤツヤさらさら。
高崎から電車で20分だし、また来る機会があるといいな。
[ 2007/11/28 23:47 ] | TB(0) | CM(2)

残響7秒! 

軽井沢に来ています。
普通より1ヶ月先の気候を想定して来てねと言われたので、ダウンコートを着てるんですが、
…………暑いです。
緑生い茂る軽井沢の方が素敵なんだろうなあと、
軽井沢初体験の私は勝手に想像していたんですが、
葉の落ちた木立ってのもまた風情があっていいもんですね。
しんとした中にいると、神経が研ぎ澄まされてきて、普段見えないものが見えてくる感じ。
クリエイターがこぞってやってくる気持ちがわかります。

ホール前


で、個人のお宅にある音楽ホールでパイプオルガンを弾かせていただいたんですけど、
残響が7秒くらいあって、マジでビビリました……。
普段通りに弾くと音が全部混ざり合ってしまって、
自分が何弾いているのか全然わかんない!!!
どうやって弾いたらクリアな音になるのか、残響はどこまで利用できるのか、
耳と指を駆使してさらってみましたが、やればやるほど泥沼に……。
残響1.3秒とかに慣れきってる私には、頭でわかっちゃいたけど対処できない。
もちろんそれには慣れが必要だってことはわかってるんですけど、
思うようにできないのがものすごく悔しい。
いつまでたっても新しい発見、学ぶことはたくさんありますね。
一生勉強です。

[ 2007/11/27 22:10 ] | TB(0) | CM(2)

しゃばけ【TV】  

に、にき……佐助ーーーーーー!!!

うわーん、佐助(高杉亘)に惚れちまったよ!
強面だけど想いは人一倍な佐助。
原作どおり、袂に付文がワンサカ入っていそうな色男の仁吉(谷原章介)。
この2人の手代は、全く対照的ですね。
佐助はわりと単純そうだけれど、妖としてのプライドが高そうな仁吉は、
甘い顔してキツイことを言ったりして一筋縄ではいかなそう。
いやはやこの手代コンビ、最高です!
主人公は若旦那の一太郎(手越祐也)であるわけだけれども、個人的には、

佐助と仁吉の手代ズがいれば満足です

な、ドラマでした。(一応褒めてます・笑
CGで再現する江戸の町並みというのが少々不安でしたが、
うちのテレビでは非常に綺麗に見えました。
特筆すべきは、白沢・犬神の妖が江戸の夜空を駆け抜け、
地に降り立ったら仁吉と佐助になるという一連のシーン。
かっこいいーーーーーー。
だけど手代ズが変身するのはこのシーンだけなんだよな。もったいない。
お話は「しゃばけ」を本筋に、「ぬしさまへ」を肉付けに使ったというところですね。
原作の端折り方も悪くなかったし、ラストはちょっとくさかったけど、
まあドラマ的にはあんな展開になるのかな。
ただ騙して見合いをさせるという父上のエピソードはいただけません。
一太郎の父上は、さすがにそんなことはしないキャラだと思いますけどねえ。
母上がすんごい元気ハツラツだったのにもちょっとビックリ。
私のイメージでは、一太郎はお母さん似で、母上はもっとゆったりした感じだったんですが、
妖怪の娘という意味では、あれはあれでいいのかもなー。
今回は第一弾ということもあってか、顔見せ的な面もあったように思います。
今後それぞれの人物がもう少し深く描かれるようになると、面白くなりそうですね。
鳴家はなんで原作挿絵のようにならなかったんだろうと思ってましたが、
エンドロールで踊る姿はめちゃ可愛かったよ!
あーあ、うちにも白沢と犬神が棲んでないかなー。(苦笑
[ 2007/11/26 22:26 ] 時代劇 | TB(0) | CM(2)

風林火山 #47 決戦前夜 

前回は政虎様のあまりの宇宙人振りに呆気に取られ、
逆に何も書けなくなってしまった感じなのですが、今回もその影響は色濃く残っていました。
伊勢姫に「人としての驕り」を諌められた政虎様は、素直にその言葉を受け入れ、
心を入れ替えたように見えました。
そのおかげか、帰城して甥っ子卯松の手習いを見てやるなど、人間らしさも出てきます。
政虎、仙桃院と卯松の場面は、再来年の「天地人」への小さな伏線でしょうか。
私としてはチビ景勝(卯松)の登場にワクワクしたんですが、
政虎様に迫られて、馴染めず微妙に怯えている卯松の様子にハラハラ。
やはり政虎様は宇宙人のままなんでしょうか、子供は正直だから。(苦笑
……と思ったら、政虎様「我こそが、毘沙門天なり!!!」と言い放ちました。
「えーーーー!? それを言うか?」っちゅう展開ですね。
伊勢姫の決死の諫言が、まさかそういう方向に向いてしまうとは。
やはり卯松は政虎様の真の姿(?)を感じ取っていたようです。(苦笑
そんな政虎様を中心にやたらと士気が上がっている上杉家に対し、
武田家は何やら葬送行進曲の前奏のような重苦しい雰囲気です。
決戦に臨んで士気が上がっていることは上がっているのですが、
みんな死ぬのを前提にしているところがちょっと怖い。
リツを強引に高坂弾正に押し付ける勘助、これまでとこれからを想う真田夫妻など、
1年間見続けてきた自分にも、「決戦前夜」の心のざわめきが聞こえてきます。
1年間続くドラマというのはやはり長い。途中、中だるみも感じられた。
けれどこうしてここまでくると、ずーっと追ってきたからこその気持ちの昂ぶりがあり、
それが大河ドラマの醍醐味でもあるのだろうなあと思います。
わざわざ1話延ばしてまで見せたいという「川中島」。
期待させていただきましょう!
[ 2007/11/25 23:00 ] 風林火山 | TB(1) | CM(0)

クレオパトラも飲んだのだろうか 

さみ~、さみ~、さみ~><
ほんっと寒いですわ。レインコートじゃ無理ですよ、冬のコートですよコート!
もうちょっと大丈夫かな~なんて思ってたけれど、こっちももう雪が降るみたいなので、
明日車のタイヤも新しいスタッドレスに替えてこないといけないし、
石油の高騰でどんどん値上がりする灯油も、もはやケチっていられない……。
ああああ、なんて物入りなの。
そんなときは、旨い酒で気を落ち着かせて……。
早大・京大共同開発のエジプトビールでございます。

ホワイトナイル


京大といえば、様々な臓器や筋肉、神経などの細胞に生まれ変わる「万能細胞」を、
人間の皮膚細胞から作り出すことに成功した……という今日のニュースが衝撃的でしたが、
その京大と早稲田大学が共同開発したのがこのビール。

吉村作治・早稲田大学客員教授が、
ピラミッドの壁画に描かれていたビール(アルコール飲料)の製法を解読し、
ビール会社がその復元をはかった。
そして、エジプトの古代小麦(エンマー)の種を提供したのが
京大農学研究科・栽培植物起源学研究室。  BenesseHPより


ということで生まれたのが、写真のビール「ホワイトナイル」だそうです。
京都の地下水を使い、現代人の口に合うように味にもこだわり、
「ご飯を食べる間、ずっと飲んでいられるように」という京大総長の提案で、
通常のビールより胃の中での滞留時間が短く設計されていたり、
非常に綿密な計算に基づいた、まさにアカデミックビール。
しかし一口飲んでみると、そんな学術的な深い意味合いを、良い意味で吹き飛ばすような、
爽やかですっきりとした味わいがあります。
古代エジプトの小麦。クレオパトラも飲んだのかなーなんて、ちょっとロマンを感じてみたり。
この「ホワイトナイル」とデュラム小麦の発泡酒「ブルーナイル」は黄桜さんでどうぞ。
因みに写真に一緒に写っているのは京都地ビールの「京都麦酒」(同じく黄桜)。
なーんて記事にしてみましたけれど、実はこれ、飲んだの9月です。(爆
記事にし忘れてたので、こーんな寒い日だからこそ冷たいビールの話題でさらに冷え冷え?
送ってくれたお友達に感謝です。ご馳走様でしたー!!!
[ 2007/11/21 23:39 ] 食・グルメ | TB(0) | CM(0)

東京にもミシュラン上陸 

急に寒くなって、ワードローブが夏冬半々のままの私は慌てています。
さっさとタンスの入れ替えをしなければと思ってるんですが、まとまった時間が……。(汗
しかし気温が下がってくると、寒さに備えようとするのか、美味しいものが食べたくなります。
ま、暑くても寒くても、美味しいものはいつでもウェルカムですけれどね。(苦笑
そんな気分のところへ、「ミシュランガイド東京」発売のニュースが。
レストランは3つ☆、ホテルは5つ☆など、☆による評価はよく耳にしますが、
そのおおもとのミシュランが実際どんなものなのか、
何よりもなぜタイヤとグルメが結びついたのか、私はまったく知りませんでした。
だって……縁がないんだもんさ。(爆
ということで、さっそくサイトを読んでみると、タイヤメーカーさんが車の普及に応えて、
地図やレストラン、宿泊施設を記載したドライブマップを発行し、それが1930年より、
匿名社員による調査に基づいたグルメ本になっていったんですねー。なるほどなあ。
そんなミシュランの匿名調査員に興味を持ったアナタ!
こちらの小説がオススメです。



元警察官で歴史ある有名グルメ本の覆面調査員パンプルムース氏と、
相棒の元警察犬でグルメにうるさいポムフリットが活躍するミステリー小説。
本格ミステリーとは言えないかもしれませんが、グルメとミステリーと、
ちょっと大人のロマンスも入って、ユーモアあるお話です。
因みにパンプルムースはフランス語のグレープフルーツ(pamplemousses)で、
ポムフリットはフランス語でフライドポテト(Pommes Frites)。
ポムフリットが出てくるたびに、無性にフライドポテトが食べたくなった私はヘン?(苦笑

さて、東京のミシュラン掲載店ですが、ざっとネットで見たところ、
テレビや雑誌で紹介されているところも入っているものの、ほとんどが知らないお店。
そんな中、日本料理で「なだ万」さんが1つ☆で2軒ランクインしているのに注目。
1つのブランドで、2店舗とは!
でも、見ていて興味を引いたのがスペイン料理!
スペイン料理店って、多分もう7~8年行ってないです。
うわ~、ものすごく食べたくなってきたよ!
こりゃ週末の飲み会は、スペイン系で決定か!?
[ 2007/11/20 23:08 ] 食・グルメ | TB(0) | CM(0)

「上杉三郎景虎」 近衛龍春 著 

すっかりハマってしまって、またもや上杉本。

上杉三郎景虎 (光文社文庫)上杉三郎景虎 (光文社文庫)
(2005/03/10)
近衛龍春

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上杉謙信が自分の後継者を定めないまま急死。
その結果、越後を二分しての後継者争いが勃発します。
一方は北条家から同盟の質としてやってきた三郎。
彼は人質でありながら、謙信の養子となり、「景虎」の名をもらっています。
もう一方は、謙信の甥で同じく養子でもある景勝。
後の米沢藩初代の藩主です。
話のメインはやはりこの後継者争い「御館の乱」で、
歴史の通り、最後は景勝が勝つわけですけれども、
ここでの主人公はあくまで三郎景虎なので、景虎の視点からすべてが描かれていきます。

作者は数多の史料を精査して、三郎景虎の一生を史実に忠実に描いているようです。
三郎景虎をここまで描いた小説はないようですから、意欲作だとは思うのですが、
正直「長いなー……」と感じてしまいました。
いかんせん三郎景虎の人生が受け身なので、運命に翻弄されるばかりで、
物語に勢いが感じられないのが残念。
それはそのまま、三郎景虎の苦悩なのかもしれませんが、
もう少し「したたか」に生きてくれたら、もっと読み応えもあったように思うんですよねえ。
でもそれが史料から浮かび上がる三郎景虎像なのか、書き手ゆえなのか……。
確かに側室の子として不運な幼少時代を送り、ようやく落ち着いた越後でも安寧を奪われ、
三国一の美男子と謳われた三郎景虎の、そんな哀しい一生を見ると、
生まれるてくることの意味、戦国の世のあり方に、疑問を呈したくなります。
特に終盤の悲惨さは、言葉にはなりません。
けれど……。
美しくて、聡くて情もあって、清廉で……それだけの人物じゃ面白みに欠けます。
どうあっても、この人物造詣の薄さは否めません。
それが三郎景虎だけじゃなく、登場人物みんな、どこか薄いんだよな……。

でもね、白状すると、

私はやっぱり景勝派なんだな。うん。(爆

悲運の武将・三郎景虎が主人公なので、ここでの景勝様は悪役です。
それは致し方ないことなので、許容範囲なのですが、
景勝様が思ったほど活躍しない。
めっちゃ悪役でもいいけど活躍しない。
多分、これも不満で、いまひとつ乗り切れなかったのかな自分。(苦笑

最近景勝様中毒に陥ってしまったようで、チラシの「△△の景勝へ!」という見出しに、
「え、何々、かげかつさま?」とガン見したら、観光地の宣伝だったよ!
私、「景勝」という漢字は、もう二度と「けいしょう」とは読めないと思います。(笑
[ 2007/11/19 23:54 ] 上杉氏(小説) | TB(0) | CM(2)

音の深淵を覗く。 

ヘルムート・ドイチュ氏のオルガンリサイタルに行ってきました。
ヘルムート・ドイチュといえば「ピアニスト?」という人が多いと思いますが、
同名別人のオルガニストです。

ドイチュ氏が登場し、オルガンのコンソール(鍵盤台)の前に立ったとき。

「でかっっっ!!!」

なによりもまず、そう思いました。
だって、鍵盤台の箱(?)より頭が飛び出てるんだもん。
因みに私が立つと、箱の天辺から2/3くらいのところまでしか届きません。(涙
ドイツ人だしデカイからといってびっくりすることじゃないんだけれど、
これまでに見たオルガニストたちがみんなわりと普通だったので、印象が強烈になった模様。
当然あの大きなオルガンを自由自在に操り、見ていてとてもかなわないと思いました。
……物理的に、無理。

そんな彼のサイズに羨望のまなざしを向けつつも、耳はしっかりとその音楽を捉えてました。
プログラムは

J.S.バッハ:コラール・パルティータ“恵み深きイエスよ、よくぞ来ませり”BWV768
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
F.リスト:コラール《アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム》による幻想曲とフーガ


と、オーソドックスだけど濃厚です。
しかも、コラール・パルティータで始まるっていうのがもう「どーーーん!」みたいな。
実はこの曲、私の憧れの曲でもあります。
初めて感動したオルガン曲でもあったし、「これを弾けたら幸せ!」というような、
わりと軽い気持ちでオルガンを学び始めたという、きっかけの曲でもあります。
ま、すぐにそれが「無知なるゆえの無謀な夢」だったことがすぐに判明しましたけど。(苦笑
20分くらいかかる曲ですが、演奏によっては結構飽きます。(苦笑
でも、ドイチュ氏の演奏は素晴らしくて、20分があっという間。
しかもコンサートホールで聴いているのに、まるで教会で聴いているような荘厳な響き。
あたかも何かのミサに参列しているようでした。
深い深い音の底を知りたくて覗き込んでいるうちに、その淵に引きずりこまれ、
自分の存在さえなくなってしまうような、そんな20分間……。

続くヘ長調のプレリュード&フーガは、パルティータと相対するかのように、
非常に世俗的な活力に満ちた音楽に仕上がっていて、「お!」と思わされました。
この作品、特にプレリュードは天から音が降ってくるようなイメージがあったんですが、
ドイチュ氏の演奏には生きている人間の息遣いが感じられ、それがとても新鮮で、
なおかつ説得力に満ちていて、イメージを転換。

後半はリストの大曲「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム……」1曲。
マイアベーアのオペラ“予言者”の第1幕<3人の再洗礼派のコラール>をテーマに、
リストらしい超絶技巧に満ちたシンフォニックな作品ですが、
どちらかというとハッタリ系の音楽が多いリストの作品に、ここまで意味を持たせられるとは、
なんかもう、脱帽です……。

オルガンの演奏って、正直誰が弾いても違いが分からないってよく言われますけど、
いやいやどうしてどうして、全く違います!!!
音楽の作り方も違えば、音の鳴り方も違う。その差は歴然としてます。
体格の差が出てしまうのは仕方ないけれど、私、一歩でも近づきたいと思いました。
心が感動するというよりも、頭が感動したという稀有な演奏会。
久しぶりにもらった素晴らしく濃密な時間に、感謝。
[ 2007/11/17 00:01 ] オルガン | TB(0) | CM(2)

WAKOのクリスマスツリー 

東京に来ています。銀座・和光前にて。

WAKOのクリスマスツリー


今年もキラキラと美しいクリスマスツリーがお目見え。
ツリーの前は、写真を撮る人が後を絶ちません。
季節が冬に向かってちょっと気分も沈みがちだけれど、
クリスマスの雰囲気には、気持ちを高揚させる何かがあるようです。
何かいいことあるといいなー♪
[ 2007/11/14 22:42 ] | TB(0) | CM(2)

「風林火山」 #45 謀略!桶狭間 

先週の予告でやたら連呼され、嫌でも期待させた「お・け・は・ざ・ま!」ですけれども。
武田家には直接関係なかったせいか、わりとサクッと終わってしまった感が……。
公式サイトで谷原先生が義元について語ってますが、先生の研究と熱演にもかかわらず、
なんだか器のすっごく小さい人のようになってしまったのが、若干残念でもあります。
せっかく一武将として描いてきたのなら、最期もそれらしくあって欲しかった。
一杯やってるところを襲われ、あたふたしてる間に死んじゃったという展開でいいんですが、
(でも雨が上がったら館が鉄砲隊に囲まれてたっていうのにはちょっとビックリ。
しかも至近距離から狙ってたみたいなのに、
一発でしとめられなかったのは種子島の性能のせいか?)
毛嫌いしている勘助から自分が思いつかなかった策を助言され、
それが得策ではないかと半ば認めていながらも、
「お前の言う通りにはせんわっ」って反発してしまうなんて、
結局それまでの男だったのか……と思ってしまって。
いやだからこそ、志半ばで斃れたとも言えるのか。
確かに義元坊ちゃんは、名門意識が高くてちょっと短気で、
勘助に対しては嫌悪感と同時にどこかライバル意識を燃やしていて、
だからこそ勘助の言葉に惑わされるという展開は考えられるのだけれども、
それにしても謀略なんてレベルでもない、単なる唆し程度で罠にはまるなんて、
やっぱりちょっとかわいそうな最期だったなあと思っちゃうのですよ。
甲斐に戻った勘助は、とぼけつつも、「してやったり」な顔してるし。
そりゃそうですよね。
越後は宇佐美様の策に乗じた寿桂尼様に主君・信玄を襲われ、
そのお返しとばかりに寿桂尼の息子・義元を策にて返り討ちにしたわけですから。
そう考えると、何だか義元坊ちゃんがますますかわいそうになってきたよ……。
義元坊ちゃんの首級が入った筒を抱きしめ涙する寿桂尼様は、
女大名と呼ばれたほどの芯の強さと、母の慈愛に満ちていて美しゅうございました。

さて、越後では宇佐美様が「軍師には向いていない」と平蔵に断言しておきながら、
何を思ってか「わしに仕えよ」と召抱えてしまう。
使えない平蔵をどうしようというのか!?
ついで来週予告、景虎様が(来週から政虎?)晴信らしき男を鞭打ってましたが、
あれは一体何ですか!?
景虎様の「悪を討つのじゃ!」っていう妄想ですか? それとも?
ちょっとSMちっくだったけど……何が起きるというんだ。乞うご期待!?
[ 2007/11/12 00:22 ] 風林火山 | TB(2) | CM(2)

責任が重すぎる? 

ソースがゲンダイネットなのが心許ないのですが、

ピッチャーを嫌がる子供が急増

という記事が目に入りまして。
なんでも、少年野球で子供たちがピッチャーをやりたがらないとか。
わけを聞くと、「親からやるなと言われた」と。
昔は憧れのエースナンバーと言われていたのに……。
スポーツジャーナリストの永井洋一さんの分析では、
「失投で負けて周りから責められたくないという自己防衛の手段です。」とのこと。
ピッチャーという最も重圧のかかるポジションでプレッシャーにさらされるのを、
親も子供も避けたがっているということでしょうか。
それだけ今の親も子も、精神的に弱いのでしょうか。
もちろんそういう面も否定はできないでしょうが、それだけではないと思うんです。
日頃スポーツニュースを見ていると、プロのスポーツ選手たちに対する報道に、
閉口することがあります。
試合前までは散々持ち上げておきながら、結果が思わしくないと容赦ない批判を浴びせる。
もちろん選手たちはプロですから、そうした批判や非難は受け止めなければならないでしょう。
けれど、目に余るほどの非難は見ていてだんだん不快にさせます。
しかしこれはスポーツに限ったことではありません。
凶悪事件は別として、何かの事件の犯人や責任者が見つかると、
まるで鬼の首を取ったかのように責め立てる。それも過剰に。
こんな報道に慣れてしまっては、分析と非難の境界線が曖昧になって、
例え子供の試合といえども、失敗に対して過度な非難、
責任追及という名の行過ぎた攻撃が加えられるのも想像に難くありません。

プロでもない、ただ楽しく野球をやっているうちは、
試合に勝つのが良くて負けるのが悪いというのではなく、
むしろ勝ったあと、負けたあとどうするかを学ぶものなんじゃないかなあと思います。
失敗したら責任を取るのは当然のこと。
じゃあそれに対して本人は、周りはどうすればいいのか。
そこから「責任」とか「協力」とか「友情」とかいろんなことを知っていくわけですよね。
でも「勝つこと」を重視する今の社会だからこそ、「責任」から逃げたくもなるんでしょう。
これでは、失敗が直接重大な事態に結びつくような職業、例えば医者とかパイロットとか、
そういう分野に進む人がどんどん減ってしまいそう。
「失敗は成功の元」なんて死語になっちゃうのかも。
少年野球の一現象とはいえ、ちょっと考えさせられる記事でした。
[ 2007/11/10 20:05 ] ニュース | TB(0) | CM(2)

「かわいくて、すっかり親バカになっています。」 

谷原先生がパパになってたよ!!!

オメデトウゴザイマス~~~~ 

結婚と同時にすでにパパではあったけれど、今回は自身のお子様ですものね。
しかも女の子だって。
目に入れても痛くないほど可愛いんだろうなあ。
「かわいくて、すっかり親バカになっています。」なーんてコメントがあったそうですが、
ワタクシその映像は見ておりませんっ。(明日流れる?)
それはきっと、程よく溶けたアイスクリームのようにメロメロの笑顔だったんでしょうね~。
これでパパはますますはりきって、さらにバリバリ働いちゃうんでしょうね。
某2009年NHK大河掲示板で、「兼続に谷原章介は?」という意見を見かけたけど、
「働きすぎ!」と即座に突っ込まれていたのには爆笑しました。(笑
私は個人的に、先生に兼続のイメージはあんまりないんですけど。(原作未読)
いやでも出てくれるなら、私もさらにはりきって見るよ! おう!
なんか話が逸れたけど(苦笑)、とにかく一言お祝い残しときます。
そしてますますのご活躍を楽しみに。
[ 2007/11/08 23:26 ] 谷原章介 | TB(0) | CM(2)

「殿といっしょ 1 」 大羽快 著 

ここんところずーっと何かのレビューばっかり書いてますが、
風邪がいっこうに抜けないので、頭の中がモノを考えるレベルにありません。

殿といっしょ1 (MFコミックス)殿といっしょ1 (MFコミックス)
(2007/09/22)
大羽快

商品詳細を見る


別な本を探してあるサイトを訪問したところ、
たまたま紹介されていたのがこの本だったのですが、
今年の9月末に発売されたばかりだというのに、すでに入手不可能になってるんだそうですね。
ウチは田舎のせいか、フツーに本屋にありました。
田舎バンザイ!!!
もともと初版の発行部数が少なかったらしいので、もしかしたら増刷されるんじゃないでしょうか。

で、肝心の中身ですけれども、戦国武将をネタにした4コマギャグマンガです。
正直に言って、ギャグのレベルはあまり高くありません。(苦笑
ただ、武将たちのカリカチュア具合と、史実ネタの組み合わせがいいので、
戦国ファンであれば、爆笑ならぬ苦笑しながら読み進めてしまうことでしょう。
焼き討ち好きな信長、オカン気質な謙信、誇大妄想に苦しむ浅井長政、
お笑いマニアの秀吉、何かと謙信が気になる信玄、
チームワークバツグンな島津四兄弟、 ダメ息子に悩む義元、
恐妻・小松姫に怯える真田信幸、ダメ出しがしつこいインテリ兼続、

そして何といっても眼帯マニアな伊達政宗
私としては、これでもかっていうほど出てくる眼帯ネタよりも(作者は政宗ファン?)、
前立ての三日月をブーメランにする方に激しく共感しました。
だって私が初めて「前立て」というものに注目したのが政宗のブーメランで、
同じ事を考えたことがあるものですから。(苦笑
基本的に、全員ダメキャラです。だから可愛いというのもありますね。
私は意外に信玄が気に入ってます。あの頭の丸みとキャラがなんか……ツボ。(笑
絵はキレイなのですが、4コマという小さい枠の中では、ちょっとクドイかもしれません。

「月刊コミックフラッパー」に連載中だそうですし、「殿といっしょ  」とあるので、
もう何年かしたらが出るんだと思いますが、
それまでにはいくらかギャグのレベルUPをお願いしたいところです。
うーんそうだな、トイレでパラッとめくるっていうのがピッタリかも。(どういう勧め方だ・笑
手に入らないけど読みたいよ~というお友達、お貸ししますよ~。
あ、因みに私はトイレでは読んでませんので。(爆
[ 2007/11/07 23:59 ] 時代・歴史物 | TB(0) | CM(0)

「風林火山」 #44 信玄暗殺 

平蔵~~~~~~~~~!!!
勘助は「寿桂尼めぇぇ」と叫んでおりましたが、私は「平蔵ーっ!」と言わずにいられません。

「おぬしは何をしたいんじゃ(怒」

ミツを失った恨みを胸に、武田を討つべくその機会を探っている平蔵ですが、
その覚悟があるのかないのか、どうも言ってることと行動がちぐはぐです。
軍師になりたい、軍学を授けて欲しいと平蔵は宇佐美様の元を訪れたわけですが、
結果、自身が全く策士に向いていないことを証明することになってしまいました。
諏訪家の遺臣と偽って寿桂尼様と対面した平蔵、策だということがばれるのが怖いのか、
あるいは大大名・今川家に上がって緊張しているのかわかりませんが、
ビクビクしすぎていて、見ているこっちが不安になります。
あんなにおどおどした平蔵を見て、寿桂尼様がちっとも怪しまなかったことが不思議なくらい。
しかも甲斐に向かう長笈(寅王丸)に「独り者か?」と尋ねられて、
「他国に妻子を残してきております」と言ってしまうバカ正直さ。
策を完遂するのであれば、「独り者だ」と言って長笈に同行し、
手を貸すか否かは別としても、最後まで事を見届けるのが彼の役目であったはず。
他人に暗殺を唆しておきながら、その実そのことをためらってしまう平蔵は、
策士であるにはあまりにも優しすぎ、かつ甘すぎます。
そのあたりは、妻のヒサの方がよくわかっているようです。
おまけに己が可愛いのか、「帰れ」という長笈に、「いやわしも行く」とは食い下がらない。
最終的には気になって後を追っていくわけですが、またそこで失態を繰り返す。
伝兵衛兄やんたちに見つかってしまった平蔵は、長笈を信玄の元へ連れてきたのは、
「寿桂尼に言われてのこと」とあっさり(多分)白状してしまう。
さすがに本当の黒幕宇佐美様のことは漏らさなかったようですが、
「功名が辻」の山内康豊(@玉木宏)の公家の変装以上に怪しすぎる山伏の扮装は、
いかにも「疑ってくれ」といわんばかりで、これでは策士以前の問題じゃないでしょうか。
宇佐美様としては、信玄が斃れれば儲けもの程度の策略だったのでしょうから、
武田と今川の間に亀裂が入ったということを考えれば、策は半ば成功。
その意味では、平蔵も役目を果たしたということになるのかもしれません。
とはいえ、事の経過を見れば、平蔵の不甲斐なさは目に余るものがあります。
一矢報いんと気骨あるところを見せた長笈でしたが、
意に反して三条夫人の侍女萩乃を刺してしまう。
その前に三条夫人と武田に嫁いだ日々を振り返るシーンがあっただけに、
嫡男義信を庇っての萩乃の死は、より寂しいものになりましたし、
長笈の無念さをいっそう引き立てるものともなりました。
そして、平蔵のへたれっぷりも強調されることに……。

ここまでくると平蔵という男は、哀れの一言しかなくなってきます。
武田を討ちたい、武士になりたい、軍師になりたい……。
けれど彼はそのどれもを中途半端にしかこなせていないのです。
彼の身分からしたら考えられないほどのチャンスに恵まれているにもかかわらず。
平蔵は平蔵で悩んでいるかもしれないけれど、こっちはこっちで、
「結局、おぬしはどうしたいんじゃ!」と言いたくなってしまうというか、
いったい平蔵は<何のために>こうして最後まで引っ張ってきたキャラなのかと、
話の筋とは別な方面に考えを巡らせたくなってしまいます。
当初は勘助を殺すのは平蔵かと思っていましたが、この調子だと二の足踏みそうだし、
万が一そういう展開だったとしても、なんか納得いかないだろうな!
そんなわけで、今回はちょっぴり後味の悪いエピソードでした。
そうこうしているうちに、義元坊ちゃんがとうとう来週…………ううう、桶狭間。
[ 2007/11/04 23:51 ] 風林火山 | TB(1) | CM(2)

ALWAYS 三丁目の夕日 

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版
 ALWAYS 三丁目の夕日

ずっと気になっていながら見ていなかったこの作品。
風邪がいっこうに抜けなくて何をしても朦朧としてしまうので、
横になりながら、うつらうつらと鑑賞しました。
 
舞台は昭和33年、東京の下町。
この年、残念ながら私はまだ生まれていません。
でも子供の頃は、テレビもまだチャンネルはダイヤル式だったし、
舗装された道は少なくて、家の前は砂利道だったし、
自転車で回ってきたお豆腐やさんに丼持って買いに行ったり、
映画の世界に近い体験はいくつかあります。
そういう意味では「懐かしいなあ」という思いは少ないですが、
昭和30年代の香りを何となく「懐かしむ」ことはできました。
父や母などは、「そうそう、上野駅ってこうだった」とか、昔の駄菓子屋のクジは、
「ハズレ」じゃなくて「スカ」で、「確かにスカばっかりだった!」とか、
大きな氷を入れた冷蔵庫や、建設途中の東京タワー、力道山などに、
いちいち反応して愉しんでいたようです。
この作品が多くの人の支持を得たのは、
そうしたノスタルジーを忠実に表現したからでしょうね。
思い出は得てして美化されがちとも言いますが、この映画はその古き良き時代の、
「最も美しい部分」だけをみんなが望む形で、しかし見事に描き出しているのだと思いました。
セットだ、CGだとわかっているのに、どうしても懐かしさが抑えられない下町の風景。
人と人の、時には迷惑なほどの繋がり、そしてその温かさ。
貧乏でも、希望があった時代。
お金より大切なものがあると、大声で言えた時代。
この時代を過ごしてきた人たちにとっては、涙なくしては見られない情景かもしれません。
けれど、時代は変わりました。
昭和の後半、あるいは平成生まれの人たちの目には、
この映画が見せる社会は、どう映ったのでしょうか。興味あります。
[ 2007/11/03 22:39 ] 映画 | TB(1) | CM(2)

「密謀」 藤沢周平 著 

2009年大河ドラマの原作本が、図書館に予約したきりいっこうに回ってくる気配がないので、
こちらを読んでみることにしました。

密謀 (上巻) (新潮文庫)密謀 (上巻) (新潮文庫)
(1985/09)
藤沢 周平

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舞台は上杉謙信亡き後の越後。
小牧・長久手の戦い前後から始まり、関が原までが描かれていきます。
下級武士や、市井の人々の心の機微を描くことが光る、藤沢周平の作品の中に、
戦国期の歴史小説があったことにちょっとびっくり。
作者は、上杉討伐に動いた家康が、石田三成の挙兵を知って軍を西へ反した際、
何故上杉家は追撃しなかったのか?という疑問から、本作を執筆したと解説にあります。

確かにそれは大逆転の可能性を秘めたもので、
これが成功していれば、その後の日本史が大きく変わっていたはずであり、
数ある歴史の「IF」の中でも、かなりの興味を引く事柄だろうと思います。
そこへ向かうドラマが、藤沢周平の筆をもって描かれていくわけですけれど、
主人公は直江兼続でありながら、私には上杉家そのものが主役のように感じられました。
上巻では上杉家vs秀吉であり、下巻では上杉家vs家康というように。
もちろんその上杉家を表しているのが兼続であり、主の上杉景勝なわけですが、
ここでもこの2人の主従関係は読んでいて心地良いばかりです。
童門冬二版
の打てば響くといった痛快さとは異なりますが、
阿吽の呼吸というか、語らずとも理解し合っているという、あの独特の雰囲気は、
藤沢周平だからこその渋さがあり、非常に魅力的です。
しかも景勝がほとんど口を開かないところが、二人の絆の強さをさらに引き立ててもいます。
だからこそ、西に反した家康を追撃しないと景勝が言ったとき、

血縁のようだった主従の間に、暗い亀裂が口を開けたのを兼続は見た。(下巻 P253)

という一文が、まさに胸を短刀で突かれたかのような痛みをもたらすのです。

おそらくほぼ史実に則った展開の中、フィクションとして登場するのが兼続の忍の者たち。
武将や兵士が戦場で戦うほかに、見えないところで忍たちも命を懸けて戦っている。
ここは、人情物を多く手がける藤沢周平の得意とするところではあるけれど、
もしかしたら、上杉家の存亡と忍たちの暗躍を、
ここまで絡める必要はなかったかも……と、感じもしました。
というのも、忍たちの話はそれはそれで味わいのあるものなのですが、
いろいろな伏線があるものの、生かしきれずに終わっていて残念なのです。
別物として短編にでもなっていたら、さぞかし面白かろうと……。

これで兼続関連の小説を2冊読んだわけですが、
現時点でワタクシの好意は兼続ではなく景勝さまに向いております。
確かに兼続は凄腕の執政だったんだろうけど、それを活かすことができたのは、
景勝さまだったからなのではないかと思ったら、むしろこちらが気になりだして。
景勝さまはすべてを執政に任せきりだったわけではなく、
自分の為すべきことはきちんと心得ておられたようですしね。
無口で笑わなくて、家臣にも畏怖されていたというところが、また興味をそそります。
このまましばらく上杉祭りが続く予感。そう、少なくとも2009年までは。(笑
[ 2007/11/01 23:56 ] 上杉氏(小説) | TB(1) | CM(4)


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