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但し、記事と関連性のないものは、
ご遠慮くださいね。
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人は突然、沼に墜ちる。 

先日、私の大切な趣味仲間であるAkiさんから、
「遊佐さんの朗読劇のチケット先行販売が始まってますけど大丈夫ですか~?」
と、お声がけいただいたんですけどね。
それよりも……

「ポーの一族のチケットをください!!!」

と、叫んでしまいました。(↑現時点でまだ1枚も確保していません)

や、もちろんチェック済みですよ?
遊佐さんがハムレットに出演して、亡霊をやるって。
しかも公式ツイッターには、
『シェイクスピア作「ハムレット」を
オーケストラとオリジナルキャラクターソングでお届けします! 』
とあって、我が目を疑っております。
遊佐さんが! ステージで!
まさかのキャラソンを! マジで歌うの?!

かなりアワアワしたんですが(真相はわかりません)、
そんな私のアワアワも、浸かってる沼から這い出るきっかけにはならなくてですね。
だめだ、今はヅカに行きたいんだよーーー!
「どうかポーのチケットをください!!!」と、叫んでいました。(大事なことなので2回言いました)

まさか自分が再び宝塚に必死になる日が来ようとは思ってもいませんでした。
20年前の思い出を懐かしみながら、演劇のひとつとして付かず離れず見ていくもんだと思ってました。
けどね、いつどうなるかなんてわからないもんです。
秋口に、玉木くんと京香さんの「危険な関係」を見に行くにあたり、
宝塚版の「仮面のロマネスク」で予習というか復習(?)をしたのがね、罠でしたよ!
2016年の花組公演を見て、
鳳月杏さんに墜ちてしまいました…………。
このジェルクール、好きすぎる。
英雄色を好むっていうの? その余裕と色気が半端ない。
しかも上から目線でイヤミなんだけど、イヤミ過ぎないというか、
なんだかよくわかんないけど許せちゃう。
それは多分、彼はセシルと結婚したあと、
彼女のことを蔑ろにはしないだろうなという雰囲気が見えるからかしら。
気になって調べて、次に見たのがなんと。
「ME AND MY GIRL」のジャッキー。そう、女役。
ジェルクールの次にいきなりジャッキーって、結構落差激しいと思うんですけど、
このジャッキーがまたドンピシャで超好みだった。
可愛い可愛い、すごくチャーミング!
次いで見たのが「カリスタの海に抱かれて」。
ぎゃああ、ベルトラム超貴公子! 
なにこの白皙碧眼ブロンドヘアの、絵に描いたような長身イケメンは!
どの作品にもワタシ的萌ポイントがあったんですけど、それはまたの機会に譲るとして、
気づいたのが、私、鳳月さんの芝居がとにかく好きなんだってことなんですよ。
彼女の男役としてのガタイの良さとか、スタイルの良さとか、超絶脚長さんだとか、
そういうのは全部後づけで気づいたことで、とにかくすっと心に入ってくるお芝居が心地よくて、
「ああ、この人の芝居をもっと見ていたい」と思ってしまったんです。

人は突然、沼に墜ちます。

普段通りに過ごしていたはずなのに、いきなり予期せぬ沼に引きずり込まれる。
でもそれはとても楽しいことだと思うんです。
「萌え」要素って生きる活力のひとつだったんだなあと、改めて痛感しています。
このところ、仕事とかプライベートとかから離れた部分での「萌え」が不足してたんですよね。
上杉ネタも、景勝公に関してはすっかり話題が出なくなってしまってますし、
遊佐さんもアラフィフになって、アニメはレギュラーよりラスボス的なポイント出演が多く、
なにより大好物の朗読劇がご無沙汰。
そんなときにね、すっと、すーーっと入り込んできて、私を沼の底へ攫っていったのが、
鳳月杏という人だったのです。
本当にもう、人生ってわかんないです。
これでしばらくは元気に頑張って生きていけます。
とりあえずは、来月放映される「金色の砂漠」が楽しみだーーー!
[ 2017/12/22 02:15 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(0)

ワタシをHAKATAへ連れてって! 

海外からクリスマスマーケットの写真が届くようになって、
とうとう今年もクリスマスの季節がやってきたんだわ……と、
年々、月日の経つのが早くなるといいますか、あっという間に1年が終わることに茫然としています。

さて、ブログをさっぱり更新していないもんですから、
ブログの存在を知っている方から、
「ねえ、大河見てる?」「○○は読んだ?」「最近は城攻めしてないの?」
と、リアルにあれこれ質問されてしまうくらいなんですが、
そんな間に私は何をしていたかといいますと、

宝塚に完璧に復帰していました。

ええ。
実に20年ぶりに、ついにハマり直す日が来てしまいました。
最近たまに見に行ってたとはいえ、たまたま「スカピン」を見て、
「銀英伝」だったから見て、フレンチミュージカルが見たくて「1789」を見て、と、
宝塚というよりは完璧に演目に興味があったから見に行っていたわけなんですが、
今はもう、

行ける限り行かなくちゃ!!!

という気持ちで、かなり臨戦態勢になっています。
で、まだ「ポーの一族」のチケットも確保できていない状況でやきもきしているところへ、
劇団がものすごい煽ってきましてね。


博多座役替り

来年5月の花組博多座公演、どうなるのかなー気になるなーと思っていたら、
「もうこれ行かずにどうしますか」ってものが提供されてしまいました。
思わず「どうやったらH・A・K・A・T・Aへ行けるかな……」と呟いたら、
隣りにいた母が普通に「飛行機で行けるじゃない」って返してきましたよ。
いやそうじゃなくて!
遠征費がばかにならないのよ、うちからだと!
誰か私を博多へ連れてって!

「あかねさす紫の花」は、実は春野寿美礼さんがやられたものを、
断片的にしか見たことがなくって、ただその迫力がすごかったんですよね。
あれを! 鳳月さんが、やるのよね!?

この近辺の話というと、遥か彼方昔に井上靖の「額田女王」を読んだきりで、
あとは小・中学校で習った日本史の知識しかないのですが、
それでもほとんど記憶に残っていない飛鳥時代。
何か新しい小説でも物色しようかなと食指を伸ばしつつ、
まずは遠征費のためにガツガツ働こうと思います。(笑)

っていうか、チケット取れるの?
[ 2017/12/06 02:38 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(0)

懐かしの舞台 

ちょうど一週間前になりますが、マグノリアホールで開催された、

阪急文化財団が贈る 小林一三没後60年記念
小林一三が愛したタカラヅカVol.2
~麻路さき×白城あやか~


に、行ってきました。

小林一三が愛したタカラヅカVol.2

キャパ140を4公演の予定が、
1ヶ月連続公演ができるほどのチケット申込みがあったそうで、
1公演追加の全5回公演。
私のこれまでのチケ運の悪さを、すべてここで消化したんじゃなかろうかという神席を頂戴し、
とにかくとにかく幸せな1時間50分を過ごしてきました。

小林一三先生の没後60年記念ということだったので、
前半は古いお写真で小林一三先生の人生を振り返りつつ、宝塚の歴史をたどりました。
戦争前後の写真が多く、ファン歴の長い方には懐かしい顔も多数写っていたようで、
客席から「○○さんよ」なんて声が上がったりして、
ずっとファンを続けているおばさま方の存在に、改めて宝塚の良さを認識。
小林一三先生と乙羽信子さんが六甲山を訪ねた写真に、
まりこさん(麻路さきさん)が、
「昔は若手のディナーショーは六甲山ホテルで、最後はパレスホテルでやるのが夢だった」
とコメントされて、そういえばファンもそういうステップアップを、
「無意識に意識してたなー」と思い出しました。

後半は公演ポスターを見ながらふたりの舞台を振り返りました。
最初は「うたかたの恋」
「この頃のポスターって修正されてないんですよ! 今は顎をシュッとしたりできるんですよ!」
と、ふたりそろって力説していたのがツボでした。
当時の星組って、そろって「丸顔」で有名でしたもんね。(笑)
そしてオープニングをデュエット。
このオープニングは本当に美しくて宝塚らしくてステキです。
作品自体は私は余り好みじゃないんですが、
ふたりの舞台としては一番好きかもしれないです。
トップお披露目となった「国境のない地図」からは、フィナーレを再現。
まりこさんが男役群舞の部分をピアノ演奏し、
引き続きまりこさんの伴奏であやちゃんが大階段ソロの歌を歌ってくれました。
「相手役さんの伴奏で歌った娘役なんていませんよね?」と、あやちゃんも言っていましたが、
実はこれ、この公演を知ったときからの私の願望だったんですよ!
まりこさんの伴奏であやちゃんに歌ってほしい、と。
思いがけず夢が叶って、私の興奮もマックスを振り切れました。(笑)
デュエットは「永遠よりも長く」で、
続けて「二人だけが悪」から「それでも生きていく」も歌ってくれました。
正塚晴彦先生は言いたいことや伝えたい思いがいっぱいで、台詞も多ければ歌詞も多く、
「それでも生きていく」を歌うだけでもかなりの集中力を要したようでした。
素化粧で挑んだポスターへのツッコミも、もちろん忘れていませんでしたね。
「剣と恋と虹と」では、振り付けのアキコ・カンダ先生の話に。
太田哲則先生の作品は、振り付けにアキコ・カンダ先生が入られることが多く、
この作品の前の「恋人たちの肖像」のとき(あやちゃん異動1作目ですね)に、
「みんなでダンスレッスンに出よう」ということになったそう。
稽古場で、体が固くて困っていたあやちゃんがふと見ると、自分より体が固そうな人がいて、
その人が「まりこは無理しなくていいから」とアキコ先生に言われているのを聞いて、
「まりこさんてそういう方なんだ。こんなふうに愛されてる方なんだ……」と思ったのが、
あやちゃんのまりこさんに対するファーストインプレッションだったとか。(笑)
そうはいっても、ふたりのデュエットダンスは大好きでしたよ。
テクニックのある人はもっといたと思いますが、場の雰囲気の作り方はピカイチで、
とにかく息ぴったり、そして何より絶対に流れが止まらないのが見事でした。
まりこさんといえば、「ジュビレーション!」の「ジュエリー」が大好きだったなー。
「エリザベート」ではこの冬のガラコンについて話しながら、
「私だけに」「愛と死の輪舞曲」「愛のテーマ」の3曲を披露。
エリザは生で見れていなかっただけに、私の感激もひとしお。
まりこさんが「ダル・レークの恋」から「まことの愛」を歌われたので、
もしかしてあやちゃんも「パパラギ」から「心はいつも」を歌ってくれないかと期待してましたが、
残念ながらそれはなく……版権的に難しいのかなあ。
音校時代、下級生時代、トップになってから、退団してから……と、
作曲の吉田優子先生も交えての話は尽きることなく、
ふたりも「5回もしゃべっているのにまだ話し足りない!」と言っていたほど。
でも終わりの時間は来てしまうもので、
最後にまりこさんが
「またこの(ふたりの)ならびをお見せできるようにしたいと思います。
それはこの人(あやちゃん)にかかっています」
と挨拶して、公演は終わりました。
あやちゃんの子育てが落ち着いたら、もう少し活動を増やしてくれるのかしら……。
そうそう、まりこさんは声が安定して歌がうまくなっていました。
そしてあやちゃんは歌声が現役時代より可憐になっていて、
「うたかたの恋」がやたら可愛いかったなあ。

相変わらず短くまとめられない私ですが、
ま、自分用のメモということでこのあたりで締めます。(苦笑)
[ 2017/08/27 01:01 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(0)

星組『スカーレット・ピンパーネル』 

東京公演の千秋楽も終わりましたが、星組さんの「スカーレット・ピンパーネル」を観てきました!
ヅカファンというよりも、宝塚版スカピンファンなんじゃないか?というくらい、この作品は好きです。
ステキなミュージカルナンバーに豪華なお衣裳、そして登場人物にもそれぞれ個性があって、
お話の中身はそんなにないけれど、耳も目も忙しくて、単純に楽しませてもらえるからです。

2008年初演星組さん、2010年月組さんに続いて、3回目の上演、3回目の観劇。
今回はトップコンビ紅ゆずるさん、綺咲愛里さんのお披露目公演ということもあってか、
特に紅さんへの拍手がすごく多かった印象です。

星組『スカーレット・ピンパーネル』

先の2回は同じ作品でありながら、結構違う解釈のお芝居のように見えましたが、
今回もほぼ同じセット、同じミュージカルナンバー、前作を踏襲した衣裳であるにも関わらず、
また全く別な作品といった趣がありました。
初演星組は「愛憎劇」で、月組は「冒険活劇」だと前に書きましたが、
今回の星組版は「成長物語」だったように思います。
そう、芝居が若いんですよね。

紅パーシーは、子どもの頃に読んだ「アーサー王物語」や「ガリバー旅行記」にずっと憧れていて、
その憧れと子どもっぽい正義心がフランス革命に反応して、
自らがヒーローになる「スカーレット・ピンパーネル」という仕事を始めたように感じました。
もちろん彼は至って真面目ですし、決して「ヒーローごっこ」をしてるわけではないのですが、
イギリス貴族のお坊ちゃんで、革命の恐怖には直接関係ないこともあってか、
ちょっと軽く考えちゃってるフシがあるんですね。
彼のサービス精神旺盛なところは紅さんの持ち味なんだろうなとは思いますが(笑)、
そんなあたりも、パーシーのボンボンっぷりと子どもっぽさを強調しているように感じました。
だからこそ、スカーレット・ピンパーネルとしての仕事や、妻マルグリットとの衝突を経て、
最後にやっと「大人の男」へと成長するというラストが爽やかでもあります。

そんなパーシーの妻となる綺咲マルグリットですが、こちらは革命運動にうんざりしてしまい、
そこから逃げたくて女優になり、そして出会ったパーシーと婚約したように見えました。
彼女にとって革命は幼い頃に必死になったことではあったけれど、
その現状に絶望したというか、虚しくなったというか、諦めたというか、
多分疲れてしまったのではないでしょうか。
革命から離れた日常は舞台の上にしかなく、そこから救ってくれたのがパーシーだったんです。
マルグリットにとってパーシーは自分を助けてくれる王子様のような存在だったかもしれません。
そして物語のヒーローに憧れるパーシーにとっても、マルグリットは姫のようだったのでは。
だからふたりの愛は、ちょっとした嵐ですぐに壊れてしまったんじゃないでしょうか。
その嵐を乗り越えて初めて、ふたりは「夫婦」という関係で向き合うことができるようになる。
そんな船出もまた、お披露目に悪くないですね。

一方、悪役のショーヴラン。
今回彼の上官となるロベスピエールのシーンが増えたこともあり、一層小物感が増しました。
ショーヴランて格好良いのにどうにも間抜けでかわいそう……。(苦笑)
さて礼真琴ショーヴランは、マルグリットにベタ惚れだったんだろうな~と思いました。
革命活動にも熱心だったんでしょうけど、
「もしかしたらそののめりこみ具合にマルグリットは引いてしまったのかも?」
なんて思っちゃうくらい、彼はいろいろと熱かったですね。
ただ、彼がより冷酷な革命家になったのは、
むしろそのマルグリットと別れてからなんじゃないでしょうか。
マルグリットに捨てられた「憎しみ」が、彼をさらに革命活動へと駆り立てたというか。
過去のショーヴランたちに比べて、マルグリットに対する負の感情がすごく強かったように思います。
彼だけは最後に成長しようにもできないキャラクターで、救われないんですけどね……。

海外ミュージカルということで歌に触れれば、残念ながら過去2作品には及びませんでした。
コーラスは悪くなかったと思うんですが、うーん。
でも紅さんは新人公演で演じた役でのお披露目だったためか、
特に「ひとかけらの勇気」はすごく丁寧に、万感の思いを込めて歌ってらして、好感を持ちました。
綺咲さんは歌はともかくも、台詞が早くて流れちゃうのが残念ですね。
可愛いお顔に対して案外低めの声で落ち着いたお芝居をされるのに、もったいない。
礼真琴さんは圧巻の歌唱力。
その声量も、上にも下にも自在に伸びる歌声も、とにかく聴き応えあり。
ただ今回のカンパニーにおいては、その彼女の上手さが支えになることもあれば、
浮いていることもあった気がしました。
舞台は巧い人がそろったからといって成功するわけではないですし、
やっぱり全体のバランスなんだなと、改めて感じたところです。
とはいえ、小池先生の演出も各所で光ってましたし、観れてよかったと素直に思いました。
今回一番気に入ったのは、娘役ちゃんたちの「今朝の新聞お読みになった?」のシーン。
落ち着いたパステルカラーのストライプ柄ドレスがとってもかわいくて、
娘役ちゃんたちも歌もかわいくて、このシーンは自然に顔がほころんじゃいます(*^^*)
[ 2017/06/18 01:08 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(0)

あれから20年 

今でも大好きな白城あやかさんのブログをいつもチェックしているのですが、
3月14日付の記事で、ご子息が高校を卒業されたことを報告されていました。
中山秀征さんと親子3人のスリーショットが微笑ましい。
それにしてもご長男、本当にご両親を足して2で割ったくらい、どちらにもよく似ていらっしゃる。

そうか、あやちゃんの一番上の男の子ももう18歳なんだ

なんだかものすごく感慨深い思いに襲われてしまいました。
宝塚の場合、ファンはジェンヌさんが20歳前後のお嬢さんの頃から、
10年も15年もその姿を見守っていくわけですよね。
座談会やインタビューなんかの話しぶりや受け答えを見たり読んだりする中で、
そのジェンヌさんの舞台人としてだけでなく、人としての成長もつぶさに見ることになる。
また退団されてからもずっと応援していくこともよくあることで、
そうすると自分の人生と並行してその方の人生も追っていくことになる。
だからなのか、知り合いでもないのに、遠い遠い遠い遠い親戚くらいな気持ちがどこかにあったりします。
あの綺麗で美人だけどまだ垢抜けなかった花組時代のあやちゃんが、
星組に移って少しずつ大人の魅力を発揮するようになって、気づいたら名を残す名娘役になっていて、
私の傷心をよそに(笑)寿退団して、まさかの男の子4人を育て、あっという間にご長男は大学生。
やはり言葉にならない、なんとも言えない思いが去来します。
こんなふうに思うのは、あやちゃんが現役で活躍していた時代と、
私が一番大変で苦しかったときが一致しているからかもしれません。
あやちゃんの存在に、すごく支えられてたんですよね。

あやちゃんが宝塚を退団したのが1997年。
あれから20年。
私の20年はさほどドラスティックな変化をしていないし、
むしろその変化の無さにもがいている部分もあったりして、
なおさらその年月を思うと、ため息が出たりもします。
実は去年宙組さんの「エリザベート」を見て以来、ちょっと宝塚熱が再発してました。
昔の映像が無性に見たくなってしまったという。
ビデオを探して「なんであれ捨てちゃんたんだろう~」って頭を抱えてる作品もチラホラ。
当時は毎回購入していたプログラムをめくったり、
最初の5作品くらいだけ(←)つづっていた観劇記録を読み返してみたりして、
私自身も相当青くて幼かった頃の思い出にひたる日々……。
年を取ったんだなあと思う一方、そんなふうに蘇らせることのできる思い出があるということは、
それはそれでとても幸せなことだなとも思います。
[ 2017/03/25 00:02 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(0)

エリザベート(宙組2016) 

「来年のことを言うと鬼が笑う」と申しますが、昨年のことを言うとどうなるんでしょうか。
そんなことを考えつつ、去年のことを振り返ってまた少しずつブログを更新していきたいと思います。

で、先日放送していた「帝冠の恋」のラジオドラマの話をする前に、
去年見た宝塚宙組さんの「エリザベート」について、メモ的に感想を書いておきたいなと思います。
ナマ舞台としては、これまでに東宝初演版(山口祐一郎&一路真輝)しか観たことがありませんでしたが、
2016年、なんとエリザ初演から20周年目にしてようやく、宝塚の舞台を観ることができました。
実はその前の花組上演のときも行こうとしたんですが、どんなことをしてもチケットが取れなかった!

宙組『エリザベート ー愛と死の輪舞ー』
宝塚歌劇 DVD・ビデオ・CD専門ショップ|TCAショップ
http://www.tca-pictures.net/shop/press/160816_elisabeth.html

宝塚で上演するにあたり、当然ながらウィーンオリジナル版から大きく改変されています。
主役はエリザベートからトートへと移行し、描かれるテーマもだいぶ変わりました。
そもそもオリジナル版ではトートの比重もそこまで大きくないし、
トートの存在はまさに西洋的な「死神」そのものなので、愛とかなんとかという話ではないです。
身の自由、魂の自由を求めて彷徨い続けたエリザベートが、
最後に死を迎えてすべてから解放される話なんですよね。
だからなのか、ウィーン版のエリザ役者さんは皆さんパワフルで、
「超ワガママで身勝手なエリザベート」に見えてしまいかねない力強さがあります。
ラストにトートとエリザベートがキスをしますが、オリジナル版でのその意味は、
エリザベートが死を受け入れて、
「トートのキスによってとどめを刺されて死ぬ」
ということだと思っています。
一方の宝塚版は、トートは一部の人にしか見えない死神ではなく、
黄泉の帝王としていろんなところに出張ってきて、こともあろうにエリザベートを愛してしまう。
ウィーンオリジナル版とは根本的に話が違うんですよね。
だから最後のキスも、「とどめを刺す」ではなく、まさに「愛のキス」
ここが主役と設定を変えざるを得ない宝塚的弊害なんでしょうけれど、
随分と無理をして改変しているせいか、全体で見るとすごくわかりづらいというか、モヤッとする話です。
ま、そこを完璧なラブストーリーに仕立てたのが星組版だったというわけなんですが。
それでも「オープニングにつながらないと思うんですけど……」という思いは拭えません。

なんでこんなにオリジナル版に文字数を割いたかというと、
2016年宙組版は、オリジナルと宝塚版の折衷案のような雰囲気があったからです。
朝夏まなとさん演じるトートはすごくスタイリッシュでダイナミックで、しかもパッションもあるという、
若くして君臨する帝王というオーラがありました。
おそらく彼はこれまでに何人もの人間をたぶらかして(笑)黄泉の国へ連れ去っていて、
実はエリザベートもその中のひとりにすぎないんじゃないでしょうか。
けれど朝夏トートのいけないところ(苦笑)は、
その瞬間瞬間は対象の人間を本気で愛しているってことなんですよ。
エリザベートだけじゃなく、自分が「仕事として」連れ去るべき人間はたまに本気で愛しちゃうという。
エリザベート一筋じゃないというのはファンには受け入れがたい解釈かもしれないけど、
私にはそう見えたし、朝夏さんのような若い「オレ様」トートならありかな~と思います。
私は結構好きだな、この解釈!
対するエリザベートの実咲凜音さんは、とても真面目で誠実で、
夫や子どもを放って逃避行をするようなタイプには見えないんですけれども、
でも実はそれが、己をを縛るすべてのものから解放されたいと願いつつも、
それでも「皇后としての威厳を保つ」という表現に見事につながっていたように感じます。
「死」に憧れつつも心の奥底では「生きたい生きたい!」と叫んでいて、
夫や子どもへの思いと、それを否定する気持ちとの間でいつも心は傷ついていて、
自由と義務の間で罪悪感も持っていて、実咲エリザベートは常に相反する心と葛藤していました。
これぞまさに女の一生というものを、見せてくれたと感じます。
そういう彼女の立ち位置もあって、トートとの関係がいわゆるラブストーリーとは違い、
ちょっと面白い関係に見えたのかもしれません。

エリザベートは芝居より歌が重視されている作品だと思いますが、
朝夏さんはお腹に響くような声が心地よく、実咲さんは落ち着いて伸びやかな声が美しく、
聴き応えのある舞台でもありました。
そうそう、皇帝フランツの真風涼帆さんは、超イケメンマザコン王子だったのが
怖いお母さんが亡くなった後の本当に独り立ちしてからの姿がとてもよかったです。
ああ、この人ならちゃんとオーストリア帝国を守ってくれるって思いましたもん。

特筆すべきはフィナーレでのデュエットダンス!
まさか星組版の麻路&白城バージョンを踊ってくれるとは思ってもいませんでした!
目の前で見ることができて、もう単純に感動です。
とても満たされた3時間でした。
ふう、メモなのにメモじゃない長さになっちゃった。(苦笑)
[ 2017/02/26 20:23 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(0)

宝塚月組公演「1789~バスティーユの恋人たち~」 

東京宝塚劇場へ行ってきましたよー。
宙組の「銀英伝」以来なので約3年ぶり。

今回はフレンチロックミュージカル「1789~バスティーユの恋人たち~」です。
DVDで見た「ロミオとジュリエット」がとても好みの作品だったので、期待を込めての観劇でした。

タイトル通り、フランス革命ものです。
「ベルサイユのばら」は王族側から描いたフランス革命、
「スカーレット・ピンパーネル」は貴族側から描いたフランス革命、
そしてこの「1789」は初めて民衆側から描いたフランス革命でした。
フランス人以外でこれだけフランス革命に詳しい人間がうようよいる国は、
他にないんじゃないでしょうか。(苦笑)

東宝「1789」


音楽はフランス映画に通じる雰囲気があって、ちょっと独特。
それがまた新しくて心地良いんですよね。
すぐに歌って帰れるようなキャッチーなメロディーはありませんが、
場面場面に印象に残る歌がたくさん用意されています。
「ロミオとジュリエット」を観たときにも感じたのですが、
やはりフランス語のリズム感を日本語で出すのはほぼ不可能なんだと思います。
メロディーと歌詞がしっくりこないことが少なくありませんでした。
これは翻訳ものの宿命で仕方ないのですが、音楽がいいだけに残念な点でもあります。

ストーリーは主人公の青年が、重税に物申して殺された父の仇を討つべくパリへ出て、
そこで革命家たちと知りあうことにより、革命に身を投じていくというものです。
賭博や恋人フェルゼンにうつつを抜かす王妃マリー・アントワネットや、
鍛冶仕事が好きで政治から逃げている国王ルイ16世、
国王の座を狙う現国王の弟アルトワ伯といった王族側のあれこれも同時進行で描かれていくので、
ベルばらやスカピンに慣れ親しんだ層には良かったと思いますが、
そうではないお客様は若干戸惑うのではないかと思いました。
というか、結構脳内補完を要求されます。
特に前半と後半のアントワネット様の変貌ぶりには、
演じたトップ娘役さんの愛希れいかさんに惜しみない拍手を送りつつも、
シナリオ的にもうちょっと丁寧に描いて欲しかったなと思いました。
まあ全体に脚本はあんまり練られている感じではなく、
どちらかというとストーリー性のあるショーといったところでしょうか。

印象的だったのはコーラスが素晴らしかったことですね。
そのまとまりとクォリティには群衆の迫力をさらに増す効果があり、聞き惚れましたよ!
そしてラインダンスも斬新でした。
衣装がトリコロールの赤、青、白の3組に分かれていて、これが色ごとに踊るんですよね。
色でフォーメーションを組むという振付は初めてで、とても素敵でした。
あと研1さんたちは太ももがとってもムチムチしているのがなんだか嬉しいです。←

あとは個々にちょっとだけ。
トップ男役の龍真咲さんは、農民出身の青年ロナン役。
父の仇への恨みを革命への情熱に託して、真面目で一直線なところが、
ミュージカルの王道的ヒーロー像でした。
ただ私は彼女の持ち味はもっと色気のある役で発揮されるような気がしました。
セリフ回しや歌を聞いていると、多くの女性を弄びつつも、
実は心の奥にどうにもできない恋を抱いているみたいな、
もっと男の危ない色香がただよう役が似合うんじゃないかなと。
というか、そういうのを見てみたい。(笑)

トップ娘役の愛希れいかさんは王妃マリー・アントワネット。
1幕の奔放で自分の楽しみ以外考えることをしない幼いアントワネットから、
2幕ですべてを悟った覚悟の王妃へと変わっていく様が見事でした。
ずっと失われない「誇りの高さ」ゆえに、最後の最後に涙を誘います。
シナリオの不十分さは前述のとおりですが、
そこを埋めてくれるだけのものを感じさせる芝居でした。
構成的、配役的にこうならざるを得なかったのでしょうが、
非常にもったいないなと……。

実質ヒロイン(オランプ)を演じたのはWキャストの海乃美月さん
キャストが発表になったときから物議を醸していましたが、
実際に拝見してみてやはりこちらがヒロインだと思いました。
オランプは皇太子の養育係でありながら、
平民のロナンと知り合って恋に落ちる女性。
主人公の恋人役であるだけでなく、
対立する王侯貴族と民衆を結ぶ役であることからいっても、
こちらがヒロイン格でしょう。
海乃さんは歌も芝居も安定していましたが、
ロナンに一目惚れして彼のために危険をおかすほどかというと、
それには冷静で賢すぎるように思いました。
もっと恋に身を焦がす感じが欲しかったかな~。
でもそんなシーンもなかったので、これもシナリオの問題か?(苦笑)

革命家3人組(デムーラン:凪七瑠海さん
ロベスピエール:珠城りょうさん、ダントン:沙央くらまさん)は、
それぞれに特徴を出していて目を引きました。
理想に燃えるデムーラン、己の情熱に酔い気味なロベスピエール、
仲間のムードメーカー的存在のダントン。
みんな「自由、平等、博愛」を掲げ民衆のために活動しているのですが、
この後全員断頭台に消えるんだよな……と思うと複雑な気持ちになりました。
その原因になるであろう性格の片鱗が、透けて見えたんですよね。

トップ娘役さんを主役と対抗するアントワネットにしたことで、
おそらくアントワネットの出番が増やされたものと思われます。
そのために貴族と平民の差がくっきりと出たのは良かったのですが、
その分物語の深みが足りなくなった感は否めません。
トップ娘役さんがオランプではダメだったのかな?
昔はトップ娘役をも食う「個性の強い2番手娘役さん」がどこの組にもいたものですが、
最近はそういうタイプの方はいらっしゃらないようなので、
アントワネットを振れる人がいなかったのかな……。
トップさんのデュエットダンスは、ラブラブなものじゃなくて、
フラメンコで対立を表すものが良かった気がしました。
フラメンコは恋の歌がほとんどですが、その中身は「恨み」が多いですし、
男性同士の対立する踊りもありますから、
せっかくこういう配役にしたのなら、そういう激しいのが見たかったかな。

こちらの作品、来年帝劇で上演されます。
主役の小池徹平くんはきっとハマり役だと思います!
あとヒロインの神田沙也加ちゃんもきっと似合うと思うし、アントワネット様はあの花總まりさんですよ!
私、今からとっても楽しみにしていますヽ(=´▽`=)ノ
[ 2015/07/16 00:28 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(2)

宝塚月組公演『ル・ポァゾン 愛の媚薬』 

スカイ・ステージで放映されていた『ル・ポァゾン 愛の媚薬』(1990年 月組)を見ました。
嬉しい! 
この作品をまた見ることができて本当に嬉しい!
今でも主題歌を歌えるくらい、大好きなんです。
宝塚に本格的にハマったのはこの作品からと言っても過言ではありません。
私がベルばら以外で見た初めての宝塚作品、そしてオリジナル。
同時上演だったお芝居の『川霧の橋』もとてもよい作品で、
この公演を劇場で見ることができたのはとても幸せなことでした。
当時の半券を見たら、1階ウ列1番というお席。
あの頃は列がイロハ順でしたよね。
劇場が新しくなって番号順になったとき、とても残念に思ったものです。
もう記憶がないですが、ウ列って最後列か後ろから2番目くらいだった気がします。
旧東京宝塚劇場は1階席の後ろは太い柱があって、せり出した2階席の床も邪魔で、
1階後方はかなり見にくかったですよね。
この公演では1番という端の席だったこともあり、
切り取られた視界の中から必死に舞台へ目を向けたのを覚えています。

『ル・ポァゾン 愛の媚薬』は、多分ファンの間でも評価も人気も高い作品のひとつと思います。
古今東西の様々な愛の形を見せていくロマンチックレビュー。
宝塚らしいラブストーリーを、ときに美しく、ときに怪しく、ときに退廃的に演出し、
とにかくクールでゴージャスでビューティフル。
宝塚といえば古き良き昭和のムード音楽が特徴ですが、
それよりずっと覚えやすくておしゃれな音楽の数々もまた人気の要因だったかもしれません。
特にクラシック曲の使い方にはうなります。
宝塚はクラシック曲のアレンジがとてもうまいですよね。
かれこれ25年前の作品ですので、
今見るとジェンヌさんのお化粧やヘアスタイルなどに時代を感じますが、
それでもこの作品そのものの魅力は全く変わらずに輝いていました。
全然古くないし、思わず見入ってしまうパワーにあふれています。
宝塚の素敵なところが全部詰まっていて、ため息モノです。

この頃は4組しかなかったので、各組にスターさんがひしめいていました。
男役では、まずトップのウタコさん
退団公演だったということもあり学年的にも当然かもしれませんが、
すべてを暖かく包み込んでしまう余裕と懐の広さに、
それまでに見た雪組や星組とは違った大人像を見せてもらったように思います。
視線がとにかく優しくてあったかいんですよね(ノД`)
二番手カナメさんは冒頭の歌の破壊力がすごかった!
もうその怪しいオーラと歌声で場内を圧倒してしまうという……。
ユリちゃんは長身なこともあってどこにいても目立ちますし、ノンちゃんの個性も見逃せません。
娘役では、トップ娘役のミミさんは「ここに娘役あり!」って感じで、
とにかくすべてが力強くてかっこよかった。
私は特に彼女の地声の歌が好きでした。
地声と裏声の行き来がなんかね、聞き惚れてしまうんです。
そして、次期トップだと思っていたし、そういう扱いのリンリンさん
彼女はなぜトップにならなかったんでしょうか。
お歌は弱かったけど、華やかさと可憐さと、その存在はやはり目を引きます。
とんちゃんはね、「川霧の橋」の小りん姐さんが好きでした。
あんな粋でちょっと切ない芸者、男だったら放っておかないよ!
そして次期トップとなったヨシコちゃん
色んな場面でちょこちょこしていてやはりとても可愛いんですが、
これを見る限り、この人が「次期トップ娘役さん!」とは思えないですね。
将来的にユリちゃんとトップになるとは誰しも思っていたと思いますが、
まさかこのタイミングでっていうのは、当時も意外に思ったことを覚えています。
こういうところが宝塚人事の不可思議というか、面白いところなのかもしれません。

ふ~、久しぶりに宝塚のレビューに酔いしれました♪
今回は高画質で録画したので、これからも繰り返し見ることができると思うと、
本当にシアワセ~~~~~(*^^*)
[ 2015/02/02 01:27 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(2)

宝塚月組公演「ロミオとジュリエット」 

先日スカパーのお試しをしていたわけですが、目的のチャンネルは1番組しか見ず、
気がついたらタカラヅカ・スカイ・ステージとイマジカばっかり録画してました。(苦笑)
そこでガッツリ見たのが月組さんの「ロミオとジュリエット」
この作品は現トップの龍真咲さんと愛希れいかさんのお披露目演目だったわけですが、
主役のロミオが2番手さん(名目上は準トップ)とのWキャストという謎配役。
スターシステムを採る宝塚ならではの大人の事情があったんでしょうが、
宝塚で、しかも「ロミオとジュリエット」という作品で、「それはないよな」と思っていました。
で、拝見したのは準トップポジションの明日海りおさんがロミオを演じられたヴァージョン。
裏事情をいち観客が忖度しても仕方ないのですが、本編はともかくも、
予想通り、フィナーレでの違和感はどうしようもなかったですね……。
作品については初演星組のDVDを見たときにウザ語りをしているので割愛して、
サクッと舞台の感想を書いておこうかと思います。

月組 宝塚大劇場公演 『ロミオとジュリエット』2012 Special Blu-ray Disc月組 宝塚大劇場公演 『ロミオとジュリエット』2012 Special Blu-ray Disc
(2014/03/21)
宝塚歌劇団、月組 他

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今知りましたけど、いつから宝塚のDVDがAmazonで買えるようになったのですか!?
……そして相変わらず高い。(苦笑)

それはさておき、見始めてすぐに感じたのは、「舞台空間を持て余してる?」ということでした。
星組は梅芸での上演で、出演者の人数も通常の半分だったはずですが、
非常に迫力ある力強い舞台だったという印象を持っています。
舞台の広さに関して言えば、宝塚大劇場のほうが梅芸より若干間口が広いようですが、
果たして持て余すほどの差があるのかどうか?
実際どちらの箱でも見ていませんから何とも言えませんが、
このスカスカ感というか、持て余してる感というのはどこから来ているんだろうなあと、
始終考えてしまいました。
ただ最後に私なりに思ったのは、「アンサンブルとしてのまとまりが薄かった」のかなということ。
役者ひとりひとりは上手いんです。
少なくとも歌に関しては星組よりずっと聴きやすいですし、個々の芝居も際立っています。
久しぶりに「芝居の月組」なんていう昔のキャッチフレーズを思い出したくらい。
「天使の笑顔で俺たちを裏切るのか」と仲間に言われてしまうのがよくわかる明日海ロミオ。
ジュリエットを教会で迎えるとき、それまでと打って変わって男の顔になるのが胸キュンでした。
ふくれっ面が意気がった子どもっぽさをよく表していた龍ティボルト。
ものすごく背伸びをしてキャピュレット家を背負おうとしてたんだろうなと、
切なくなるほどの危なっかしさが母性本能をくすぐります。
猪突猛進型のお嬢様が初々しくて愛おしかった愛希ジュリエット。
「この娘ならロミオが追放された時に一緒に駆け落ちしそうだ」と思ってしまいましたが(笑)、
強くて、でも決してわがままではないあたりが好感度抜群でした。
こういう3人を真ん中に芝居巧者が脇を固めて進む舞台は、芝居を見る面白さを実感させてくれます。
それでいてなお、どこか持て余してるように感じたのは、
作品がどちらかというとダンスや歌のアンサンブルで魅せるタイプなため、
個々の光で舞台を魅せる月組さんの系統ではなかったのかもしれません。
その点星組さんは団結力とはったりで押してくるところが魅力なので(褒めてます)、
歌はかなり厳しかったものの、アンサンブルとしてのパワーが上手く発揮されていたんだと思います。
今は組カラーがないと言われている宝塚ですが、やはり同じ演目を別な組で見ると、
贔屓だとか好き嫌いだとかとは別に、あたりまえだけどかなり色が違うとわかり面白かったです。

あとこれだけは書いておきたいのが、トップオーラ。
今回はトップの龍さんが2番手格のティボルトを演じられたわけですが、
やっぱりトップオーラって別格なのだと思いました。
彼女が出てくるたびに、ティボルトなのに「主役みたい」と思ったんですよ。
トップとしての自覚や自負が、あの不思議なオーラを作りだすんでしょうね。
主役じゃないからこそ余計に際立ってしまうオーラに、素直にすごいなあと圧倒されました。
あ、サクッとのはずがまた長く書いちゃった。
この作品も、いつかナマで拝見してみたいです。
[ 2014/10/20 02:04 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(0)

宝塚星組公演「国境のない地図」 

宝塚を見て、久しぶりに鳥肌立ってしまいました。
去年からNHKのBSプレミアムで、宝塚100周年を記念して、
「メモリーズ・オブ・宝塚」というシリーズが放映されています。
月に2公演ほど、過去の舞台中継が取り上げられているのですが、
今年1月に放映された星組の「国境のない地図」(1995年上演)をつい先日視聴。
そして「この作品のフィナーレはいいなあ……!」と改めて思いました。
バッハの「トッカータとフーガ」に乗せた男役の群舞のかっこよさと、それに続く娘役群舞の優雅さ。
これは今でも語り継がれているほどの名場面ですよね。
当時はまだ4組体制で一組の人数も多く、舞台いっぱいに人がいる迫力もありました。
振付も素敵で群舞のクォリティも高く、本当に何度見ても飽きないしため息が出ます。
本当に本当に、いつ見ても何度見ても飽きないの。
それなのに。

あああ、なんでこれを最高画質で録画しなかったんだろう!!!
自分のばかばかーーーーっ。


そう思ってしまうほど、このフィナーレは本当に素敵なんですよ。
宝塚を見たことのない方でも、このシーンはきっと「かっこいい!」と思うはず!

星組公演『国境のない地図』

そしてデュエットダンス!!!
マリコさん(麻路さき)の包容力がね、もうあったかくてあったかくて。
当時、雑誌の「歌劇」だったか「グラフ」だったかで、
「デュエットダンスをしてみたい男役は?」というジェンヌさん対象のアンケートがあったんですが、
そこでぶっちぎり&堂々の1位を飾っていたのもうなずけます。
相手を包み込む優しさと懐の広さが魅力で、最大の弱点であるお歌を補ってあまりある、
ある意味理想の男性を体現していて私も大好きな男役さんでした。
お相手のあやちゃん(白城あやか)がまた、可憐にも妖艶にも化けられる人でしたから、
決してダンサーではない2人なのに、デュエットダンスはいつも素敵だったなあ……。
この「国境のない地図」でのデュエットダンスも、
2人の間に流れる初々しさと信頼関係が、見るほうをも本当に幸せな気分にしてくれました。
できるならこれをもう一度舞台で見たい!
消される前にぜひ一度こちらで。

この作品は阪神大震災後の復興第一作目にあたり、トップお披露目公演でもありました。
トップになったマリコさんが、
「自身がトップになることよりも、公演することそのものが大変だった」と話していた記憶があります。
そして、震災後の作品だったからこそ、ジェンヌさんたちの団結力も半端なかったと聞いていました。
それが如実に現れたのがこのフィナーレだったと思います。
物語はベルリンの壁を題材にして、東西に引き裂かれた親子を描くものでした。
当時まさしくそのベルリンに住んでいて、壁の話も色々聞いていた私にとっては、
あまりにも綺麗すぎる物語ではあったけれど、でも宝塚だからこそこれでいいのだと思いました。
あやちゃんが演じてたザビーネの性格が健気すぎて、
「ドイツ人こんなじゃな(ry」とか思ってしまったのが最大の要因かしら。(笑)
私は東京で公演を拝見しましたが、放映されたものと若干演出が違ったような気がします。
壁のあちらとこちらであやちゃん演じる姉妹(ヴェロニカ&ザビーネ)が会話を交わすシーンがあって、
そこの演出がすごくいいなあと思った覚えがあるんですが、今回テレビで見たらそんな演出はなくて。
記憶違いかしら……楽しみにしていたんだけどな。
1990年代、私が宝塚を一番よく観ていた時代。
ちょうど自分自身が子どもから大人への過渡期にもがいていたときでもあるので、
こうして作品に触れるとまた、あの頃の複雑な気持ちが蘇って、
何とも言いようのない気分になります。
「あんなときもあったなー」なんて、ああ、ちょっと年を感じちゃった。(苦笑)
[ 2014/06/14 02:27 ] 宝塚歌劇団 | TB(0) | CM(6)