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『マリー・アントワネット』 惣領冬実 著 

『マリー・アントワネットの「嘘」』を読んでから、漫画「マリー・アントワネット」を読みました。
ヴェルサイユ宮殿が監修したという画期的な漫画本編はいかに?



この本を購入したとき、特に気をつけて見なかったのも悪いんですが、
「ベルサイユのばら」のようにシリーズものとして巻を重ねていくとばかり思っていました。
しかし上記の製作ドキュメンタリー本を読んで、今作がたったの160pしかないことを知り愕然。
そのとおり、表紙には巻数を表す「1」がありませんでした。
ヴェルサイユ宮殿が監修し、徹底的に資料を調べ上げ、こだわりをもって描いた意欲作のはずなのに、
たったの160pというページ数では正直「物語」の序章しか描けず、物足りなさばかりが心に残ります。

もちろん、その作画は精緻で非常に美しいです。
ドレスや調度品、宮殿の内装や床の模様に至るまで、写真の如き描写は驚くばかりで、
作者の(良い意味での)執念と苦労に惜しみない拍手を送りたいほど見事です。
壮麗なヴェルサイユ宮殿の一室でひとり佇むマリー・アントワネットの絵は、
彼女の不安や孤独感をよりいっそう強く打ち出していて、絵の持つ凄みを感じた瞬間でもあります。

一方物語はというと、絵ほどのインパクトは残念ながらありませんでした。
マリー・アントワネットとルイ16世の結婚生活が当初上手くいかなかったのは、
 ○マリー・アントワネットが幼すぎる姫であった
 ○ルイ16世は聡明で、ムダなおしゃべりはしない(できない)タイプだった

ということを下敷きに、ふたりが結婚して共に生きていく決意をするまでを描いています。
デュ・バリー伯爵夫人とマリー・アントワネットとの確執は、宮廷内の派閥闘争の結果であって、
マリー・アントワネットが個人的に嫌っていたわけではないということが、
エピソードのひとつとして登場するところは興味深い点ですね。
そういったエピーソドも含めて後の伏線となりそうなものも入れ込まれているのですが、
「話はこれから!」というところで「完」になるという、あまりにも消化不良な仕上がりです。
なんというか「強制終了」を食らった感じがあります。

こちらの漫画は、ヴェルサイユ宮殿の物販コーナーにも置かれるそうなので、
観光地で売ってる「ガイド本のひとつ」とすれば、
非常にクオリティの高いお土産アイテムかもしれません。
- マリー・アントワネットとルイ16世のネガティヴなイメージを覆し、
なおかつ宮殿の素晴らしさを紹介する -

ヴェルサイユ宮殿がそういう狙いで発注したのだとしたら成功だと思います。
でも日本には「ベルサイユのばら」という、
マリー・アントワネットとフランス革命に関する金字塔とも言える作品があり、
その他にも同テーマを扱った読み応えある作品がたくさん出版されています。
そこへ「ヴェルサイユ宮殿監修」として切り込んでいくには、圧倒的にパワーが足りないです。
これではあまりにももったいないです。
惣領版マリー・アントワネットとルイ16世の描写は好きですし、
このふたりがなぜ断頭台に散ることになるのか、
せっかくヴェルサイユ宮殿の監修を受けられるのなら、そこまで描いてほしかったな……。
[ 2017/03/22 00:01 ] コミックス | TB(0) | CM(0)

ベルサイユのばら 第11巻 

ベルばら最新刊、早速読みました!
連載終了から40年。
続刊が同じ出版社の同じレーベルからでているということに、
まずあっぱれと思いました。
最近は続きを書くときにまるっと他の出版社へ引っ越しちゃうことが少なくないので、
これは結構稀有なことなんじゃないかと思います。
あともう一つびっくりしたのがね、お値段。
何も考えずにレジに持っていって、「713円です」と言われて「えっ?!」と。
もうレジで打ってしまったあとなのでそのまま買いましたけど、
これ普通のコミックスですよ?
今流行の特装版とかじゃないですよ?
見た感じなぜこれが割高なのかさっぱりわかりませんでしたが、
開いてみて、ああなるほど、と。
カラーページが24pもあるからなんですね……。

ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)
(2014/08/25)
池田 理代子

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というわけで、肝心の内容ですけれども。
文字通り外伝集といったところです。
巻末インタビューによれば、これからもこぼれ話的なものを描いていくそうなので、
またたまれば単行本になるのでしょう。
本巻には4つのエピソードが収録されており、すべて男性キャラクターがメインです。

★アンドレ
オスカルと出会う前に成り行きで幼なじみと「けっこんのやくそく」をしてしまった話です。
もともと宝塚の舞台用に作ったストーリーを池田先生自身が改めて漫画として描かれたのですが、
これは賛否両論、意見が分かれそうな気がします。
私としてはもう一歩深く描いて欲しかったですが、枚数的に精一杯だったのかな。

★ジェローデル
ジェローデルがいつオスカルに惚れたか(笑)という話です。
ジェローデルは最後に身を引くので好印象になってしまいがちですが、
この人、かなりプライド高いし貴族ゆえの嫌味っぽいところがありますよね。(笑)
子どもの頃からそうだったんだなあと納得させられる一編でした。

★フェルゼン
アントワネット亡き後のフェルゼンを描いていますが、
私としてはむしろアントワネットの娘、マリー・テレーズの物語と思いました。
ふたりとも後にアントワネットの故郷ウィーンで過ごすことになりますが、
数奇な運命を感じさせる描き方はさすがです。

★アラン
革命直後のアランを追います。
ベルばら後に刊行された「エロイカ」への分岐点とも言えるエピソードで、
4編中もっとも力の入った作品と思いました。
「アランにとって革命前の時代に区切りをつけることは大きな意味があった」
ということを踏まえると、「エロイカ」をもう一度読みたくなってしまいます。
でも売っちゃって持ってないんだよなーーー。(涙)

最後に絵ですが。
池田先生の絵は昔の面影を残しつつ、結構変化していますね。
私は今の絵に慣れてしまったので引っかかることなく読み進めましたが、
このタイプの絵になったのは「オルフェウスの窓」あたりからでしたっけ?
ただ、中にベルばら本編を振り返るページがかなり組み込まれているため、
どうしても新旧の絵を見比べざるを得なくなってしまいます。
それで思ったのは、今の絵は繊細で綺麗なんですけど、
昔の絵のほうがずっと色っぽかったなあということ。
どこにそれを感じるかっていうのはよくわからないんですけどね……。(苦笑)

全体的に、本編を熟知した上で「こぼれ話」として読むのが良いかと思いますよ♪
[ 2014/09/04 01:53 ] コミックス | TB(0) | CM(4)

『鬼灯の冷徹』 江口夏実 著 

こんな地獄なら堕ちてみたい?

地獄ギャグ漫画、「鬼灯の冷徹」を3巻まで読んでみました。
これ、1巻が発売になって本屋でチラ見したとき、
「あー、いつかアニメ化されそうだなあ」と思ったんですが、本当になりました
来年1月から放映されます。
ということで、またもや中の人(遊佐さん)につられて原作本を買ってしまいました。(汗
神獣だけど女好きな「白澤」、遊佐さんの声で脳内変換しただけでニヤニヤしちまいます。(爆


鬼灯の冷徹(1) (モーニングKC)鬼灯の冷徹(1) (モーニングKC)
(2011/05/23)
江口 夏実

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内容をものすごくザックリ説明しますと、要するに地獄を現世に見立てたギャグっぽいお話です。
この世にいた人が死んであの世に行くわけですから、
あの世にはかつての偉人なんかがみんないるわけですね。
そういうところから、昔話や怪談、歴史の逸話みたいなのをパロディ化したり、
「地獄にはこんなところがありますよ~」というのを紹介したり、
あの世のシステムを現世化した、いわゆるオフィス系の話を展開してみたり、
エピソードが多岐に渡っているというか、かなり雑多な印象です。
3巻まで読んだ限りでは、何か大きな筋があるわけではなさそうなので、
1話完結の日常系コミックという分類でよさそうです。

それで面白いのかというとですね。
笑えるエピソードもないわけじゃないんですが、
なんかこう「設定を活かしきれいていない」感が強いんですよね。
あの世へ行ってしまった偉人を取り上げるなら、
もっとこうハチャメチャなギャグができそうなんですが、そこまでは踏み込んでおらず。
それなら地獄のあれこれをギャグにして説明してくれるのかといえば、
そこまで深い薀蓄やら世界観が描かれているわけでもなく。
じゃあいっそ、日常系ギャグとしてシュールな笑いをもたらしてくれるのかと思うと、
落としどころが読めない……ことが少なくなかったり。(汗
目のつけどころはとってもいいのに、もったいないなあと感じました。

あれれ……?
スミマセン、正直に書きます。
原作より、アニメが面白そうな予感がします!!!!
というのも実は、第1話先行上映イベントとなった、
「TVアニメ『鬼灯の冷徹』秋の大発表会 in 虎ノ門」に行ってきたんですよ。
そりゃあアナタ、もちろん遊佐さんが出てるから!
基本的にアニメイベントには興味ないんですが、たまたま翌日に朗読劇に行くことになっていて、
偶然日程が一致したっていうのもあって、「遊佐さんに会いに行こう!」という超不純な動機で、
生まれて初めてこういうイベントに参加したんですけれども。
アニメはあの「進撃の巨人」のWIT STUDIOが制作していて、作画はとてもきれいです。
そして声がついたことで、やっと話が生き生きとしたように思いました。
キャストの皆さん、役に本当にピッタリです。
もちろん、脚本も30分用に考え練られていて、原作より笑えるようになっていたかなと。
1話に遊佐さん演じる白澤は出てこなかったけど、すっごい楽しみ!

白澤って、麒麟や鳳凰と同じ神獣なのに、女好きでだらしなくて、
プライド高くて意地っ張りで……という、安定安心な遊佐キャラ。(笑


主人公である鬼灯(閻魔大王の第一補佐官)との陰険漫才がとにかく見どころです。
興味を持たれた向きには、まずはアニメをチラリとご覧になられることをオススメします♪
[ 2013/11/04 23:56 ] コミックス | TB(0) | CM(2)

『よちよち文藝部』 久世番子 著 

ワタクシのネット司書であるまるひげさんにご紹介いただいた一冊。
『よちよち文藝部』をようやく読みました。
図書館でどんだけ待ったんだよっていうくらい、予約が入ってました。


よちよち文藝部よちよち文藝部
(2012/10/21)
久世 番子

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久世番子さんといえば、本屋さんの裏を暴いた(?)「暴れん坊本屋さん」ですが、
そういえばこれ、感想書く前に本がどこかへ行ってしまったわーーー。
鋭いツッコミとゆるいボケが魅力の久世ワールドで、今回は日本の大物文豪を斬ります!
……えー、ザックリと一言でそんな感じの本でございます。

読んでなくても大丈夫! 
名前しか知らない超有名文豪と名作を知ったかぶれる文藝コミックエッセイ。
太宰、漱石、谷崎など文豪と名作の魅力を、よちよちした取材と緻密な妄想で語り倒します。
文学を学びながらも大爆笑。



アマゾンさんにはこう書いてあるんですが、正直に申しまして、
「読んでないとノレません」、ハイ。
この本、名作のあらすじが書いてあるわけでも、
文豪の伝記が綴られているわけでもありません。
文豪たちの作品や人生を、愛あるツッコミでピンポイント的にいじり倒すという本です。
ということは、文豪たちの名作といわれる小説を読んでいるからこそ、
彼らの波瀾万丈な、あるいは矛盾した人生を知っているからこそ、
「そーそーそー!」と膝を打って笑えるというものです。
もちろん知らなくても「へー、そうなんだ」と思うことはできますが、
既読者のノリを100%にしたら、未読者のノリはおそらく30%くらいなんじゃないですかね?
東京と比較して松山の悪口ばかり書いているという漱石の「坊つちゃん」は、
これがSNSの公開日記だったら「確実に炎上してるね!」というふうに紹介されています。(←
谷崎潤一郎の「細雪」は、美しい女の美しくない病の様子を詳細に記しすぎとツッコんでいます。
最後に文豪たちの経歴も真面目に書かれていますが、この本を読んだあとで、
アマゾンさんが言うように「超有名文豪と名作を知ったかぶれ」ないと思います。(苦笑)
ただおぼろげにその文豪の人となりが浮いて見えるところが、
ただのツッコミ本で終わっていない点だと思いました。
サクッと読むにはオススメです。

それにしてもコレを読んで、私、
日本の名作といわれる作品を全然読んでないわあと愕然としました。(苦笑)
多分、ほとんど教科書に載ってたものを読んだだけ……にとどまっています。
世界の名作は結構読んでいるのに、純文学に興味が持てなかったからかしら。
教科書じゃなく、自分で買って読んだ本というと、
三島、漱石、芥川、太宰くらいだもんなあ。
そういえば太宰といえば喉から手が出るほど芥川賞が欲しくて、
川端康成に「愚妻と老母のためにも賞をください!」と手紙を送ったんですよね。
それだけなぜか知ってます。
最近は昭和以前の文豪の作品も、教科書に採用されなくなったそうですね。
彼らの作品も古典になっていってるんですねえ。
[ 2013/07/11 23:32 ] コミックス | TB(0) | CM(2)

ヒーローズ・カムバック 

細野不二彦先生の提案で出版された「3.11を忘れないために ヒーローズ・カムバック」
震災から3ヶ月後に石巻市を訪れた細野先生は、
そこで瓦礫の中から救い出されたヒーローたちの等身大フィギュアを見つけます。
津波の爪痕の残る中、きれいに洗われて元の場所に置かれたフィギュアに違和感を覚え、
「漫画家や漫画のキャラクターが、まず被災した人たちに手を差し伸べなくては申し訳ない」
そう感じたことがこの企画の発端であるとあとがきに書かれていました。
東北復興支援プロジェクトとして、必要経費を除いた収益と印税は、
被災した子どもたちや学校に本を届ける活動を続けている「大震災出版復興基金」と、
岩手・宮城・福島の各県庁が主催する「震災遺児への育英基金」に寄付されるとのこと。
また紙には日本製紙石巻工場の製品が使われています。



ヒーローズ・カムバック (ビッグ コミックス)ヒーローズ・カムバック (ビッグ コミックス)
(2013/04/30)
細野 不二彦、ゆうき まさみ 他

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復興支援ということだったので、震災を扱った描き下ろし作品集なのかと思いきや、
直接震災に関係するものは細野先生とかわぐちかいじ先生の2作品だけ。
あとは純粋にヒーロー物としてのエンタテインメントを追求したものになっています。
でもそれがいいと思いました。
日本のヒーロー物って独特だと思うし、みんな優しくてさりげなくカッコイイ。
そんな彼らの活躍は、どれも心に何かを伝えてくれます。
単行本のタイトルが「カムバック」になっているだけに、主人公は皆かつて活躍したヒーローたち。
一応全編に共通しているのは「生きる」ということなのかな?
人間の生と死を問うものもあれば、「生きる」ことを呼びかけるものもあるし、
ただただバカバカしくって笑っちゃうけど元気が出る作品もありました。
細野先生の「ギャラリーフェイク」は秀逸で、「ニヤリ」と「ホロリ」が同居していたし、
島本和彦先生が描いた「サイボーグ009」は、
さすがに既刊作品を読んでいないと辛いところがありますが、
そうであっても読み込むとかなり示唆に富んだ深い作品。
そして懐かしい藤田和日郎先生の「うしおととら」は相変わらずのエピソードで心にグッと迫ります。
びっくりしたのは高橋留美子先生の「犬夜叉」で、
珊瑚と弥勒様が結婚して子どもまでいたことですね!(笑)
犬夜叉は12巻かそこらで読むのやめちゃったからなあ。
でもなんといっても最後に「おすわり」が拝めてサイコー!
夏にアニメ化が決まっている荒川弘先生の「銀の匙」はご先祖様のお話で、
今の大河にもつながり、理不尽と戦って生きていく人間の姿に希望をもらえます。
オチがまさかのメガネっ娘萌えなところがしんみりしなくていいです。
椎名高志先生の「GS美神極楽大作戦!!」はこれぞ少年漫画!というてんこ盛り作品。(笑)
本アンソロジーのラストを飾るのはかわぐちかいじ先生の「俺しかいない~黒い波をのりこえて~」
トップの細野先生が震災直前のことから描き始めて、かわぐち先生が震災後を描くことで、
全く統一感のない作品群がひとつのまとまった企画になっていました。

作品のラインナップからいって、対象は30代以上かなと思いますが、
知ってるヒーローがいなくても読みきり短編集として楽しめると思いますし、
これをきっかけに本編に手を出すというルートもあるのではないかと。(笑)
あまり震災を意識させず、けれどちゃんと震災を思い出させてくれるという、
非常にバランスの良いアンソロジーでした。
[ 2013/05/22 01:48 ] コミックス | TB(0) | CM(2)

『クラヴィコード 1』 上地優歩 著 

連載が開始されたときから読もうと思っていたコミックスです。
『クラヴィコード』というタイトルですが、天正遣欧少年使節を描いたもの。
天正遣欧少年使節というと、どうしても戦国鍋TVの「GO!天正遣欧少年使節」を思い出してしまい、
読んでいる間中、頭の中を「♪伊東はマンショ 千々石はミゲル~」という歌詞が回っていて、
どうにもコミックに集中できなくて困りました。
隣人ラブとかヴァリニャーノはゴアまでなのとか、九州のバテレンだいたい友達とか、
私をたびたびくすぐるのはやめてもらいたい。(爆
いやはや、戦国鍋TVの歌は中毒性があります。(苦笑


クラヴィコード (1) (バーズコミックス スピカコレクション)クラヴィコード (1) (バーズコミックス スピカコレクション)
(2012/10/24)
上地 優歩

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それはさておき、こちら『クラヴィコード』。
第1巻では主人公の千々石ミゲルが有馬のセミナリヨを訪ねたところ、
聖歌隊で歌っていた美少女の伊東マンショにひとめ惚れして、
一緒に歌いたい一心でセミナリヨに飛び込んでしまうあたりまでが語られてます。
あ、今、「おいっ!」とツッコみましたね?(笑
そうなんです、伊東マンショは美少女設定……ではなく、一応男の子なんですけど、
ミゲルが見間違うほどの美少女がごとき風貌で、身のこなしも話し方も少女っぽいんです。
「もしやこれはそういうほどよく腐ったお姉さま方のための作品なのか?」と焦りまして、
しかも折りこみの宣伝チラシがまさしくそれ系の作品押しな構成だったため、
ドキドキしながら読み進めましたが、なんとか大丈夫でした。(爆
周りにバラの花びらが飛んでる伊東マンショが今後どうなるのかわかりませんが、
とりあえずそういう方向の作品ではないと、安心して……いいのかな?(汗

私は天正遣欧少年使節といえば、
千々石ミゲル、伊東マンショ、原マルティノ、中浦ジュリアンの4人が、
それぞれ大村、有馬、大友の九州キリシタン大名の名代として欧州へ派遣され、
帰国後は不遇のままその人生を終えたことくらいしか知りません。
作品では彼らがセミナリヨで学び、使節に選ばれるまでが描かれるそうなんですが、
彼らが欧州に向けて出発したのって、1582年なんですよね。
1582年てそういえば武田家が滅亡した年。
そんな血なまぐさい戦いが行われている一方で、
遠く南のほうでは少年たちが聖歌を歌い、欧州へ目を向けていたんですね。
とりあえずこの作品は読み続けてみようと思います。

セミナリヨではどんな歌を歌ってるのかなあと考えてみたんですが、
年代的にパレストリーナとかの時代になりますでしょうか。
今では普通に聴いてしまうこの響き、当時何の先入観もなかった彼らには、
どんなふうに聴こえていたんでしょう。
パレストリーナの代表作「教皇マルチェルスのミサ曲」はこんな感じ。

[ 2012/11/16 23:12 ] コミックス | TB(0) | CM(2)

「さんすくみ」 絹田村子 著 

最近本当に本読んでません。
読んでるんだけど最後まで完走してないので感想が書けません。
読み切れずに図書館に返すときの敗北感たるや。(爆
さて、私が本屋のコミック売り場に足を踏み入れるのは、
たいてい購入するものが決まってるときなんですが、今回珍しくぶらりと回ってみました。
そして面白そうだなと思ったのがこちら。

さんすくみ 1 (フラワーコミックスアルファ)さんすくみ 1 (フラワーコミックスアルファ)
(2010/11/10)
絹田 村子

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神主の息子と住職の息子と牧師の息子の友達3人組の日常を描いた「さんすくみ」
まず設定が面白いですね。
これまでにも、登場人物の誰かが神職にあったりすることはよくありましたが、
三大宗教の跡取り息子たちが同級生でいつもつるんでるという設定は新しいです。
アマゾンのレビューにもありますが、確かにそのコメディセンスは佐々木倫子に似てるかもしれません。
でもあれよりもうちょっとアクが弱い気がします。
一応これのもととなった短編を収録した「読経しちゃうぞ!」と、
こちら「さんすくみ」本編第2巻まで読んだ感じでは(現在第4巻まで刊行)、
もうひと声かな~と思いました。
お寺、神社、教会と、それぞれの違いというのは軽く描かれてますが、
この「三大宗教の跡取り息子がダチである」という最大のポイントが活かされた話がまだないんですよね。
全部スピンオフみたいなイメージでしょうか。
コメディなので、宗教を色濃く取り扱ってヘビーになったらNGだとは思いますが、
なんとなく物足りないというか、設定が活きてない気がするんですよね。
宗教が、まだ3人のキャラの単なる色付けだけで終わっているような。
面白くないわけじゃないし、クスリとさせる部分もあって私は嫌いじゃないですが、
<神主の息子と住職の息子と牧師の息子の友達3人組>というのを売りにするのであれば、
やっぱり「あともうちょっと!」と声をかけたくなります。
3巻4巻と進むうちにもうちょっと突っ込んでくれるのかなー。
続きを見つけたら、また読んでみようかと思います。
[ 2012/05/25 01:53 ] コミックス | TB(0) | CM(2)

怖いけど思い出したい…… 

子どもの頃は、とにかく活字大嫌い娘だったのでマンガすら読んでませんでした。
ごくたまにお友達に貸してもらって「りぼん」とか「なかよし」とか読んでましたけど、
それも本当にごくたまーにのこと。
私が子どものころはこの2誌が少女漫画雑誌の双璧だったと思うんですけど、
クラスの女の子って、たいてい「なかよし」派と「りぼん」派に分かれてた気がします。
私はほとんど読まないけど読むなら「りぼん」という程度でしたが、
「なかよし」にはなぜかホラーのイメージが強かったです。
松本洋子先生とか曽祢まさこ先生とか、忘れられない。
とある家のお母さんがだんだん狂っていって、ご飯にいろんな虫を出すようになり、
気味悪がる家族をよそに、お母さんはそれを美味しそうに食べるという展開があって、
子ども心に恐ろしくてたまらなかったです。
虫を食べるという猟奇的なシーンもさることながら、
お母さんがそんな風に変貌していくということが、とにかくひたすら怖くて怖くて。
確かあれは家の庭に桜の木があって、
そこに死体が埋まっていたんじゃなかったっけ……。
それがどうお母さんをおかしくしてしまったのかは忘れちゃったけど。
今思えばお話にそれほどひねりはなかった気がしますが、子どもにとっちゃそれはもう怖かった。
松本洋子先生の作品だったと記憶してます。

その「なかよし」ホラーシリーズに、時折思い出してしまうマンガがあります。
多分曽祢まさこ先生の「金のベールに銀の針」って作品だったと思うんですが、
どうにも詳細が思い出せない。
舞台は欧米で、美しい姉妹がいて、同じ男性を好きになって、
片方は衣装箱に首がはさまって死んでしまうって展開だったと思うんですけど、
もしかしたら違う作品とごっちゃになってるかも……。
完全に覚えてるのが「姉妹」と「衣装箱で死ぬ」の2つだけなものでして。
衣装箱に首がはさまるというのが強烈で、その1コマだけ鮮明に覚えてるんですよね。
絵もきれいでタイトルもきれいで、なんでこんなに残酷なお話って当時思ったような。
この2つのキーワードから「私も読んだことある!」って方はいらっしゃらないでしょうか。
もう一度読みたいかというと今でも怖いと思っちゃうんですけど(苦笑)、
タイトルだけはちゃんと知りたいと実は長年思ってました。
なぜか今日またふっと思い出したんですが、どなたかご存じないですかー?
[ 2011/04/22 23:35 ] コミックス | TB(0) | CM(2)

「のだめカンタービレ」 1~23巻 二ノ宮知子 著 

ムキャーッ!!!
やっと読み終わりましたヨ、木暮さん!
本当に長い長い間お借りしたままですみませんでした。

のだめカンタービレ(23) (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ(23) (講談社コミックスキス)
(2009/11/27)
二ノ宮 知子

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本編全23巻、なんと昨夜一晩で12冊読みましたー。
おかげで今日一日、テンションのだめMAXでした。(爆
それにしても楽しかった。
このマンガ、嫌な人が1人も出てこない。
変なエピソードも出てこない。
本当にストレスのないパラダイスな作品。
よく取材してあって、「あるある!」ってしょっちゅううなづいてましたし、
音楽やってる人間としても「そういうことかー」なんて気づかされることもありました。
でも読んでいて、同業者としてはちょっと切なくなったのも事実。
ヨーロッパ編のことですけど、留学生活って多分あんなに楽しくないと思うんですよ。
「友達であってライバル」っていうのはごく限られた間柄で、
特に同じ楽器であれば「ライバルでありライバル」なことがほとんどだと思います。
しかも海外に行っちゃうと日本人社会はものすごく狭くなるし、
下手にその中にはまっちゃうと結構大変なんですよ。
だから日本人とはあえて距離を置いている日本人もいっぱいいます。
その点、のだめも千秋も日本人とあまり付き合いがないというのはある意味リアルではあるんですが、
留学生ってどこかやっぱり孤独だし、ギスギスしたところがあるというか、
もっとシビアな部分があるよなーと思うわけです。
留学生に限らず、音楽で食べていくっていうのは本当に難しいので、
特に男の子たちは必死ですよね。
オケの入団試験なんかでも、あからさまな嫌がらせされたりって聞きますし、
門下生同士で足を引っ張り合ったりとか……ね。
だからといってそういうことを赤裸々に描くべきだったとは思いません。
のだめの世界はあれでいいと思います。
ただ、羨ましいなって思っただけ。
あんなに素敵な仲間に恵まれて、それだけも充実度が違うというか。
もちろんそういう友達ができないわけじゃないけれど、限られた数でしかないです。
特にパリはパリっ子の気質もあって、日本人留学生には厳しい土地柄と聞きますよ。
自分としては作品から「パリに留学している」という雰囲気はあまり感じられなかったけど、
とりあえずヨーロッパに留学してるんだと思って読んでました。(笑
ヨーロッパ編では音楽的な面も結構掘り下げてましたね。
「音楽は決してお嬢さん芸ではない」ことがしっかり伝わったのではないかと、
ちょっと嬉しくもあり。

音楽は「音を楽しむ」と書きます。
決して「音で苦しむ」ではない。

これはよく言われることです。
聴く人はそれでいいんです、楽しんでくれれば。
でも奏者はそうはいきません。
きちんと音楽に向き合って演奏するということは、
この「苦しみ」を通過しないとできないことだと思うんですよ。
音を楽しむまでに、ものすごい苦しい過程があるんですよ。
のだめは、1巻からの課題だった「音楽と正面から向き合うとはどういうことか」を追求し、
きちんと最後にその答えを見つけていました。
そこからが彼女の本当のスタートだと思います。
千秋様とのバカップルぶりは程よい感じで。(笑)
2人が共演するのはずっと先のことだろうな。
そのときが描かれるのだとしたら読んでみたいですね、2人の成長ぶりを。
[ 2010/10/11 22:02 ] コミックス | TB(0) | CM(4)

花よりも花の如く6&7 成田美名子 著 

けんちゃんが、別人ーーー!
なんかよくわかんないけど、ものすっごくゾクッとさせられちゃった。
絵なのに。そう、コミックなのに。

す、すみません、いきなり。
実は買ったまま1年以上放置してあった↓コレを昨日読んだのですが、
もうただひたすら成田先生の画力(っていうの?)に脱帽です。
絵だけでこれだけ描き分けられるなんて、
絵の描けない自分からしたらあんびりーばぼー(ノ゚ο゚)ノです。

花よりも花の如く 6 (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く 6 (花とゆめCOMICS)
(2008/11/05)
成田 美名子

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花よりも花の如く 7 (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く 7 (花とゆめCOMICS)
(2009/05/01)
成田 美名子

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もともと前作「NATURAL」のスピンオフとして描かれ、本編に昇格した作品。
実は私がお能に興味を持ち、習いにまでいったのはこれのせい。
主人公は能役者の青年。
舞台のことで悩み、人生に悩み、己のアイデンティティに悩み……。
これまでの成田先生の作品と根底は一緒ですが、
ストーリーを能の作品とリンクさせてあるところが本作の特徴でしょうか。
能舞台の裏側というか、芸事の世界を覗く面白さと、
人の生き方という成田先生が常に描いておられる部分とが合わさって、
私的にはこれもまた結構ヘビーな作品だと感じています。
コミックスだからサクサク読めはするけど、中身は読者に「考えさせる」部分が多いなと。
そんな作品で、けんちゃんこと榊原憲人(のりとだけどけんと呼び)は、
真面目で頑固な部分もあるんですが、結構天然入っていて、
家族にはそのめがね姿から「のび太」と呼ばれています。
そんな彼が、第7巻では一変!
サスペンスドラマに出演することになって、ストイックで心を開かない青年を演じます。
劇中劇として話が進むのですが、
コミックなのに、一瞬見せる表情が冷たかったり、読めなかったり、
まるで本物の人間を見ているかのようで、ドキドキしてしまいました。
でもふとしたときの表情がけんちゃんなの。
作画的にはヘアスタイルが若干違うだけなのだけど、
コミックスで素のキャラと、劇中のキャラがここまで違って見えるって、
すごいことなんじゃないかと私は衝撃を受けたのでした。
ストーリー的には、結末は多分こうなるだろうという予想内でしたが、
ちょっと書き込みが足りないなあと思わなくもなかったですね。
目の付け所は成田先生らしいのですが、ちょっと無理を感じるというか、
もう少しじっくり描かないと伝わるものもが薄くなってしまいそう。
そもそもサスペンス枠でなくてもよかったような。
でもどうしても必要なエピソードだったわけで、
それを描くには劇中劇という手法を使わなければいけなかったんだろうし、
それならばこれが今後けんちゃんにどのように影響を与えていくのか、興味深いところです。
来月出る8巻は7巻収録のドラマのメイキング編になるそうで、
けんちゃんののび太ぶりと、イケメンぶりが交互に見れそうで楽しみ~♪
おかげで久しぶりに超夜更かしをしてしまいました。(汗
[ 2010/06/16 23:23 ] コミックス | TB(0) | CM(0)