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「女流戦國」 寺内大吉 著 

2008年08月16日 ()
はあああ。
なんかすごいものを読んじまった感じです。

「女流戦國」 寺内大吉
寺内大吉 「女流戦國」
(1964年 桃源社)

この本は古書として購入してまして、その際のふれこみが、
『上杉謙信・上杉景勝・上杉景虎』
となっておりました。
このメンツなら、「きっと御館の乱の話なんだろうな〜」と漠然と思っておりましたが、
確かに謙信の跡目争いを扱ってはいるんですが、全くもって別なお話にございました!
もうツッコミどころが多すぎて、感想が書けません。(爆
例えば謙信が攻めた七尾城主が長時連だったり、三郎景虎の名前が長尾景虎だったり、
塙団右衛門(時雨左之助)がちょろちょろしていたり、
要するにそういうテイストの小説でございます。
ただ、ここだけは声を大にして言いたいところでありますが、
景勝君が何気に超カッコイイです!!!

注:あまりにフィクションがすぎるので、この作品に限っては「景勝君」と呼ばせていただきます。(笑

景勝公が見直されたのは最近のことで、以前は悪役なことがほとんどだったと聞いていました。
ですので、むしろこの作品にはそうした役割を期待していたのですが、
ところがどっこい、私的には青天の霹靂たるすごい展開が!!!

軽くネタバレしますんで、それでもOKの方はこの先もお付き合いくださいまし。
続き▼




主人公は随分複雑な経緯の下に生まれた一人の少女です。
この娘が男を手玉にとって天下を狙うというのが本筋なのですが(ゆえに『女流戦國』)、
上杉の文字が出てくるのが、何と話が半分以上進んでから!
それまでは、娘が上杉にたどり着くまでがいろいろな人間を交えて語られますが、
とにかくひたすら、一目惚れといわゆる強姦の連続でございます。(汗
男女が出会えばすぐ惹かれ合い、話が展開するときには必ず「女が男に襲われる」ので、
下世話な表現を許していただけば、「女が男にどんどん食われていく」という印象しか残りません。
「お前もかー」と、何度思ったことでしょう。(苦笑

それはさておき、この娘は並外れた美貌をもった魔性の女でして、
天下を取るために謙信→景虎→景勝と、男を乗り換えていきます。
最終的には、
「女は男と同じように生きてはならない」
というセリフに落ち着く結果となるのですが、
とにかくこの3人の男と魔性の娘の攻防(?)がエキサイティング!!!
史実なんかありゃしません。(爆
正直この作品はこの部分だけが面白く、その前後はあらすじでよかったかな〜って感じ。(苦笑

この作品での謙信はすでに病が重く、裸の女に体を揉ませたりしています……。
三郎景虎君は顔だけの男として、景勝君は中身のある男として描かれております。
魔性の娘はこの3人の男を天秤にかけるわけですが、
謙信に媚を売ってみたかと思えば、三郎君を誘惑してみたり、
挙句に「景勝さま」と言って、景勝君の懐の中へ倒れこんでみたりします。

うわー、こんな昼ドラテイストでいいんですか。
でもこれちょっと、実写で見てみたいわ。(爆

そんなことを思っていたら、なんとついに!

 ものもいわずに景勝は歩み寄ると、いきなり抱きすくめた。
 「わしはそなたがほしい」


きゃーーーー。
景勝君がこんなこと言うなんて、そんな展開私の頭の中には1gもなかったわ。(驚
「男は黙って上杉景勝」はどこへやら、ものすっっごい積極的な景勝君。
でもどこか、本当の景勝公にもこんな面があったんじゃないかという根本的な性質が、
作中から漂ってくるような気はしました。
実は作者の寺内大吉氏は、増上寺の現法主でいらっしゃいます。
ですのでこの「女流戦國」においても、真宗高田派の法主がもう1人の主人公として登場します。
が、そうした宗教色よりも、やはり私としては景勝君の積極性以上に圧倒されるものはなく、
つい2日前に読み終えたばかりなのに、その方面の記憶がございません!
辻褄がどうのとか史実がどうのとか、そういう次元を超えたありえない展開が、
私としては逆に非常に楽しめました。
これがエンタテイメントの醍醐味なのかもしれません。

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[2008.08.16(Sat) 23:27] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(6) 見る▼
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その感想を聞いて… by びびんば
早速アマゾンに検索をかけたら、引っかかったので
古本の状況を無視して、ソッコーで買いました!

その女性…
何となく大河の初音のキャラと被りました(^_^;)
確か、大河での設定は
彼女の動くところに天下がやってくる
みたいな感じだったような…

いずれにしても、美味しそうな本…教えて頂きありがとうございましたm(_ _)m

■びびんばさん by カタリーナ
見たところ密林に在庫がないようですけど、
絶版本ですし、もし手に入らないようなら仰ってくださいね。
いつでも喜んでお貸しいたします。
ただ、この作品に歴史的なものは期待しないで下さいね〜。(苦笑
謙信も景勝君も、ドラマのモチーフでしかありません。

初音って、
>彼女の動くところに天下がやってくる
そんな役回りでしたっけ……。
思いっきりこの作品と同じ展開なのですが。
もしかして、パ○リじゃないですよね。(汗

私が by びびんば
在庫無しにしました( ´艸`)
丁度一冊だけありましたので、私がゲットしてなくなったのです(^皿^)イシシ
でも、何らかの事故で結局ゲット出来なかったら、その時は宜しくお願い致しますm(_ _)m

実は、歪められた歴史小説より(毒)、絶対あり得ない
完全フィクションの歴史小説の方が好きだったりします( ´艸`)
↑私は、根が「突っ込み」派なんだろうなぁ(意味不明)

初音の場合、原作では「何のためのキャラ?」ですが
以前教えていただいた大河のサイト(NHK新潟だったはず)の
登場キャラ紹介で、そんな事が書かれていたと記憶しています

余談ですが、そんな初音のような伝説の少女的なキャラは
大河に必要あるのだろうか?と、ちょっと(?)不快感があります


再度のコメント、失礼しましたm(_ _)m

■びびんばさん by カタリーナ
古本の状況って、在庫ではなく並〜並以下とかいうことですね。(汗
勘違いすみませぬ。

そうですね、完全にフィクションのほうが割り切って読めますし、
ツッコミ入れるのも楽しかったり、妄想も膨らんだり、
中途半端なものよりはいっそ爽快かもしれませんね。
こちらの作品はちょっと三郎くんがかわいそうかな。
あそこまでバカだとさすがに後継者には指名できないと私でも思います。(苦笑

そんなツッコミはさておき、初音。
私の中では彼女は存在しないことになっております。(毒
ですので記事も飛ばして読んでおりまして……。
織田の密偵という設定になっていたので、本能寺辺りで退場をお願い(以下自粛

来年が楽しみ・・・ by リューザキ
ウンダバー♪でございます。
(本日、37日連続30℃越えが途切れ、涼しゅうございます)

シーン1@閨(ねや)、シーン2@閨(ねや)の小説の様ですが・・・
(違います??)

このレヴューを見て、お色気忍者@「天地人」はどうなるのかと・・・(汗)
小りん@「功名が辻」でも邪魔だった、お色気忍者(笑)

北村景勝サマにがんばってもらうしかないのでしょうか?

ところで、上越市から「謙信公祭」のパンフが届きました♪
「このパンフレットの転売は固く禁じます」の一文が微笑ましかったです(^^)

そろそろ、上杉主従も渋谷に陣入りのようですね☆

■リューザキさん by カタリーナ
こちらはすでに秋風が……。
今朝は非常に寒くて、目が覚めたときタオルケットにしっかりと包まってましたよ〜。

閨のシーン……というほど美しくはなく、
場所が小屋とか草むらとかそんなのばっかりなのですが。(汗
お色気忍者の扱いは確かに気になります。
「功名〜」のときはあまり影響なかったですが、
そのとき出演シーンが少なかったことを女優さんが悔やんでおられましたので、
今回はきっと一杯活躍しちゃうんだろうなあと心配しております。

来年の上杉主従、もう衣装合わせとか終わってるのですよね。
もしかしたらスチール撮影なんかも……。
はやく見たいですわ、美しく凛々しい景勝公を!

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「われ、謙信なりせば」 風野真知雄 著 

2008年06月18日 ()
すでにだいぶ記憶が薄れているのですが、後になるともっと薄れるので今のうちに。
米沢への道中で読みきりました。

われ、謙信なりせば―上杉景勝と直江兼続 (ノン・ポシェット)われ、謙信なりせば―上杉景勝と直江兼続 (ノン・ポシェット)
(1998/06)
風野 真知雄

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これは本当に面白かった!
米沢への道中で読みきるほどに面白かったのです。
何しろ景勝公がカッコいい。
こんなにカッコよくていいんですか、っていうくらいカッコいい。
本当に、ちょっとカッコよすぎ。(苦笑
この作品を勧めてくださった皆さんが口をそろえてそう仰っていたので、
かなーり期待して読んだんですけど、その期待を本当に裏切りませんでした!

豊臣秀吉亡き後、天下の行く末は―――。
この作品も、上杉家の関ヶ原を描いています。
太閤の死をきっかけに、それまで耐えに耐えてきた徳川家康が、
「ようやくわしの番じゃ」とばかりに天下取りに動き出します。
誰を取り込んで誰と戦えばいいのか。
思案する家康公の頭に浮かんだのが、
あまりにも無口なためについ忘れてしまう存在の、上杉景勝。
「あの男はいい」
自分の側についてくれるなら、会津に越後を足してやろうが、
それどころか国を二つに割ったっていいと思うほどに、家康公は上杉家を欲します。
ここで描かれる家康公は愛嬌があって、憎めない。
天下を取るために何でもやっちゃうところは変わらないのですが、
かなり必死な感じなのがとても新鮮。(笑
ただそれが、景勝公をよりいっそう引き立たせてもいるのですけれどね。(笑
その家康公に望まれる景勝公は、澄んだ瞳の奥から、すべてをじっと見つめています。
物事を常に大局的に眺め、それを的確に判断し、下した決意は揺らがず、余計なことは言わない。
これはまさに、見事な理想の姿にございます!!!
しかしその清廉さは、実の父親を殺した叔父・謙信を憎むあまり、
逆に自分自身が謙信になりきることで納得しようという、非常に痛ましい決意の結果。
「謙信ならどうするか」を常に考え、謙信を追及していくことで、
景勝公は上杉謙信の「美徳」とされる部分ばかりを受け継いでしまい、
ある意味「義」という枷をはめられたまま、身動きが取れない状態にあります。
対して家臣の直江兼続は、同じく謙信公の元で育った身とはいえ第三者。
謙信という軍神を冷静に見極め、その裏に隠された「暗いもの」を嗅ぎ取っている。
水魚の交わりと言われたこの上杉主従の間にあった見えない溝が、関ヶ原で浮き上がります。
上杉が天下を取るべく、家康の追撃を勧める兼続公に対し、
「それほど天下が欲しければ、わしを越えてゆけ。その覚悟があるなら全軍を預ける」
そう、景勝公は言い切ります。
この場面の上杉主従のやり取りは、互いの想いがわかるだけにグッと来ます。
「義」という枷をはめられたままの景勝公が、
鉄面皮ぶりもはなはだしい家康公を受け入れるわけがなく、
またそうならなければ収めることのできない天下など望むわけもない。
「利」は常に悪ではないのだけれど、「義」のない世の中は悪であるかもしれません。
そのことを思い出すことが、今の時代には必要なのかな……なんて思いました。
晩年になって関ヶ原を振り返る上杉主従の姿を描く幕切れは、
穏やかな暖かさに満ちていて、爽やかな読後感を与えてくれました。
[2008.06.18(Wed) 01:16] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(18) 見る▼
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どうしよう…… by レッド
先日いただいたメールでもリコメンドしてくださいましたこの小説。
カタリーナさんのレビュー読んだら、『密謀』を一旦停止してこっち先にしようか……とうずうずしてきてしまいました。

ほら、動物の子供は生まれて最初に見たものを親と思い込むっていうアレですよ(笑)。
自分にすれば上杉景勝というひとは未知の領域なんで、「誰のどの作品から入るか」はけっこう重大なファクターなんです。
なのでとりあえず、手堅いところで藤沢周平からいってみたわけですが(って大河原作ははなからガン無視なのはなぜ・笑)。
司馬さんの『燃えよ剣』で最初に土方と出会った事で、その後の歳三ファン人生の針路が決定されちゃったみたいな経験もありますんで、あまりフィクションのイメージにとらわれ過ぎるのもいかがなものか、という気もするんですが……だってそんな、家康にそこまで熱愛(違)されまくっちゃってる景勝公だなんてぇぇぇ。

>物事を常に大局的に眺め、それを的確に判断し、下した決意は揺らがず、余計なことは言わない。

これはまさに「君主」の鑑ですよね。自分、専制君主になりたい願望と専制君主にお仕えしたい願望が心の底でせめぎ合っているもんですから、こういうところにどきどきしてしまいます。
いっそこれ原作にしてくれたって良いじゃん大河ドラマ……。


そう! by びびんば
君主としての景勝公の描き方・・・・この本が一番理想なんですよ〜v-10
しかも、話の構成といいますか、それが絶妙で、すごくいい本です^^
今、風野さんが書いた本庄さんVS独眼竜の本を読んでいます^^v
この方、事柄を書く小説は面白いのですが、武将個人の小説が・・・・(汗)
江戸時代ものの小説も面白いそうですよ〜(読んだこと無いけど@爆)

ついに…!! by まるひげ
カタリーナさん、『〜謙信なりせば』読了ですか!
おめでとうございます(?)♪
カタリーナさんの感想文アップを待っておりました。

ここの景勝さま&兼続ペアは理想そのものですね。
景勝さまの義に対する揺るぎない信念と、
兼続の、一歩引いたところからの視点が好きです。
関ヶ原はもう、ほんとにクライマックスで…今思い出してもこみ上げるものが…ッ(嗚咽)。

ラストがまた良いんですよね〜。
情景が浮かびやすくて。

おおっ by 木暮兼人
絶賛ですね!>カタリーナさん
図書館レンタルで読んだ本でした
来年の大河対策に自分でも買おうかなー。
 #てか、こちらを原作にすればドラマティックですのに
 #天地人って原作がアッサリ過ぎるんです。

家康が小さい男に描かれていたのが
ある意味新鮮だったでしょうか・・・
こざかしいのが笑える。

■レッドさん by カタリーナ
この作品は「密謀」とは全く違うテイストでして、
わりと現代風でテンポよく進んでいきます。
「密謀」は、個人的に「忍が邪魔」という難点が……。(苦笑
他の方のコメントにもありますが、こちらの景勝公は本当に理想の形に描かれているので、

>動物の子供は生まれて最初に見たものを親と思い込む

という場合にはピッタリかと思います。
こちらを大河の原作にというのは、私も読みながら思いました。
ただ、これだと関ヶ原の場面しかないので、
それ以外を例の脚本家の方が創作しないといけないという
かえって危険な方向に行く恐れがなきにしもあらず。(苦笑

>専制君主になりたい願望と専制君主にお仕えしたい願望
おおお!
専制君主といっても、「朕は国家なり」などいろいろとタイプがありますけれど、
理想の国王像がおありでしょうか。
もしレッドさんが女王陛下におなりあそばされたら、
そうだなあ、私は宮廷図書館にひっそり棲んでたいですね。
何万冊もある蔵書の中から、必要とされる本をパッと出せるような、
でも婆さんじゃなくて小娘で末永くお仕えしたいです。(笑

■びびんばさん by カタリーナ
心の動きもきちんととらえておられたので、
本当にすんなりと読み進めることができました!

>風野さんが書いた本庄さんVS独眼竜の本
これ、私も読みたいと思ってます。
風野さんのほかの作品を全く知らないのですが、
調べたら江戸物をたくさんお書きになってるのですね。
時代物好きとしては、そちらも興味出てきました。
武将モノはダメ、ということだけインプットしておきます。(苦笑

■まるひげさん by カタリーナ
この作品を最初にお勧めくださったのがまるひげさんだったと記憶しています。
その節はありがとうございました♪
本当に理想の上杉主従でした!
主君と家臣の間には越えられない壁があり、
それが一つの葛藤となっているところが切なかったですね。
最後まで家康公が「毘」に怯えていたのがなんとも可笑しかったですが、
あのラストはとても心地よい余韻を残したと思います。

■木暮兼人さん by カタリーナ
車中で居眠りもせずに読みきったという点からも、
私にとっては非常に面白い作品だったということだと思います。
木暮さんのおっしゃるとおり、家康公の小ささはとても新鮮でしたね。
上杉討伐も渋々……なんて気弱な家康公は、初めてお目にかかった気がします。(苦笑
この作品、半ば絶版状態なんでしょうか。
ネット書店はどこも版元確認→取り寄せ表示で、
私も購入にはちょっと苦労しました。
「天地人」の原作は、あれはドラマの「あらすじ」だと思っております。(爆

by 夢の中へ
こんにちは

この本の二人も大人の感じで好きです。
政景が謙信に殺されたという設定ですが余り暗くなくっていいですね。それを乗り越えていったという描き方。
ただ景勝様の妹との事は私にはちょっと受け入れ難かった。

でもこの本読んで改めて景勝様の純粋さを感じます。

この作者の「奇策」私もお勧めです。
兼続以外の家臣がもっと注目してもらえればいいのにって思います。

まさにその「国家なり」の御方 by レッド
踊る王様ルイ14世と私、誕生日が同じなもんで。
ハデな事と美人がだいすきで金づかい荒いけどやることはそれなりにちゃんと、って君主を目指したいです。
景勝公とは真逆ですけれども、なれたあかつきにはぜひ宮廷図書館の美人司書になってくださいカタリーナさん(笑)。
ちなみに戦国武将では伊達政宗がやっぱり同じ誕生日です。
『天地人』で政宗役がどなたになるのかも、ちょっと気になっとります。

さて、『われ、謙信なりせば』。
皆様方のご感想を拝読して、「あ。やっぱ買うべ」と、ぽちっとしてしまいました。
お取り寄せに1〜3週間かかるんだそうで、そんなにおあずけかよ!と。
密林だとユーズドがすぐ買えるんですが、せっかく景勝公を知るために読むんだから、やっぱりさらの本にしたいじゃないですか。
で、高橋直樹さんの『戦国繚乱』と、「景勝公が結構な悪役」という書評にくらっときて(笑)近衛龍春さんの『上杉三郎景虎』も併せてぽちっと。
はははは、引っ越し前なのに荷物増える増える。

武田軍、見参!(笑) by リューザキ
カタリーナさん、こんにちは♪

この本、記事&皆さんのコメントを読んで、かなり食指が動きました☆

ただ、レッドさん同様、これが初期刷り込みになる訳ですが・・・
ひとつ、心配が。。

この小説を読んで、テンションMAXになるのはいいけど、
来年の大河で、「え?あの珠玉のシーンがこんなに?」
「あぁぁぁぁ〜(落胆の声もデクレッシェンド)」(汗)
という状態になるのが、ちょっと怖いです(笑)

スカスカの大河を見ながら、皆さんの「あそこは、本来・・・だよね」とウンチクをお聞きして
一年を過ごすのがいいのか。

ちょっと、悩んでます。。。

ポチッとしようかな・・・・(苦悩)
早く決断しないと、お手討ちかな?v-12

■夢の中へさん by カタリーナ
ここでの景勝公はすべてを乗り越えて、一個の人間として出来上がった状態ですね。
その安定感が、さらに人としての大きさを感じさせていたように思います。
「奇策」は、上でびびんばさんが書いておられる政宗vs本庄さんのお話ですよね。
そのうち読むつもりですよ〜♪

>景勝様の妹との事は私にはちょっと受け入れ難かった
そうですね〜。(苦笑
私は読む前にこの情報を仕入れてしまっていて、
おかげで元ネタがあることもわかっていたので、驚きはしませんでしたが、
兼続公の人となりを考えると、主君の妹とっていうのはちょっと想像しがたいです。

■レッドさん by カタリーナ
原作「天地人」での政宗……印象にないです。(苦笑
ドラマでどの程度の扱いになってくるのかわかりませんが、
兼続とのエピソードはいくつかありますし、ブッキーの兼続に対するなら、
ちょっとアクの強い人がいいなあとか思っております。

『われ、謙信なりせば』に『戦国繚乱』に『上杉三郎景虎』までぽちっとされてしまわれましたか!
すでに上杉景勝祭りが開催できる勢いですね。(笑
近衛さんのやつは所詮三郎くんのお話なので、正直景勝公はほとんど出てきません。(汗
不気味な存在ではありますが、悪役というほどの活躍もないんですよね。
この作品は、御館の凄惨さだけが印象に残っております……。
それでは、レッドさんのレビューを心待ちにしております♪

■リューザキさん by カタリーナ
あの原作本ですと、どういう人物造形になってくるか全く想像つきません。
兼続をスーパーマンのままにはしておかないだろうとは思いますが、
その他はそもそもキャラを語れるほど深く描かれてないんですよね〜。(苦笑
確かに刷り込みの怖さはありますが、
この作品を北村さんで当て読みするのもなかなかよいのではと思われます♪
来年の大河は、とりあえず景勝公だけしっかりしてくれていれば……と、
非常に後ろ向きな思いで、覚悟だけはしております。
もしかして、毎週目の保養で終わったりして。(爆

腹、くくります(笑) by リューザキ
再度、失礼します(恐縮)

カタリーナさんのレビュー&皆さんのコメントで絶賛されている、
「われ謙信、なりせば」を読みながら、
景勝公を北村一輝さんに脳内変換させておけば、
OKなようですね♪(実感)

うっかり、「どんど晴れ」をちょい見してるので、つい悪い方へ思考が行ってしまうので、失礼しました。

この「われ、謙信なりせば」と妄想=北村@景勝公だけで、10年ぐらいは夢心地になれそうですしね♪

来年の心配は、来年にしときますv-46

■リューザキさん by カタリーナ
大河の景勝公がどんなキャラになってるのか皆目わからないので、
用心のしようもないのですけどね。(苦笑
ただ景勝公は悪役に書かれやすいですからね、どうなりますか……。
こちらの作品はみなさんが「理想」と仰ってますから、妄想にはピッタリかと思います♪

「どんど」は私は全く見ていなかったのですが、
「今日のどんど晴れはどこどこがヘンだった!」
という話を母から毎日聞かされていたので、
よほどアレな作品だったんだろうなあと想像しております。(苦笑
そういう意味では、人物像に破綻をきたさないか、
話がトンデモ方向へすっ飛んでいかないか、かなり不安ですが、
そうなったらなったで、目の保養にするしかございません。(爆

新装販売決定♪ by リューザキ
動かざること山の如く・・・様子見をしていたら(^^;)

なんと、7月24日に新装版が出版されますね♪
これは、景勝公の「読め」という無言のメッセージでは?(曲解)

はい、すぐ購入いたします☆

■リューザキさん by カタリーナ
おおー、情報ありがとうございます。
新装版とはまた、どの辺りが変わるんでしょうか。
本屋さんで確認せねば!

景勝公の命と心得、是非にもお読みくださりませ。(笑
感想お待ち申し上げております。

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疾風怒濤! 上杉戦記 

2008年05月23日 ()
大河ドラマの配役のほうは、まだ発表されていないんですが……。

上杉謙信…………JJサニー千葉
上杉景勝…………草刈正雄
直江兼続…………山本圭



どうですか、このキャスティング?
なかなかいい感じ? それとも何か間違ってる?(笑
私は見てみたいなあという気持ちもあるんですけれど、どうでしょうか?

あ、何かのドラマや映画の情報をキャッチしたわけじゃないです。
正体はこれ。↓


疾風怒濤! 上杉戦記 (PHP文庫 や 39-1)疾風怒濤! 上杉戦記 (PHP文庫 や 39-1)
(2008/03/03)
海音寺 潮五郎  山本 周五郎

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この本を手に取ったとき、表紙絵にしばし考え込んでしまいました。
どうやってもこの3人、JJサニー千葉と草刈正雄、そして山本圭に見えます。
かなり斬新なキャスティングじゃありませんか?(笑
謙信にサニー千葉というだけでも、かなりパンチが効いていると思うのですが……。


さて……。
この本、タイトルからして明らかに「IF小説」っぽいんですが、
謙信から景勝へと受け継がれていく上杉家の逸話を8篇収めた、普通の時代小説短編集です。

東郷隆  「竹俣」
山本周五郎  「城を守る者」
海音寺潮五郎  「芙蓉湖物語」
永井路子  「流転の若鷹」
火坂雅志  「羊羹合戦」
神坂次郎  「ばてれん兜」
童門冬二  「美鷹の爪」
大佛次郎  「丹前屏風」


全くカラーの違う作家さんたちですが、結構上杉モノって取り上げられてたんですね。
どこにも入っていなかった永井路子さんの「流転の若鷹」が収録されているのが、
実はこの短編集を知ったきっかけです。
「御館の乱」を扱った作品ですが、カゲカツィストとしてはちょっと悲しい展開。
景勝公が見直されだしたのは近年のことらしいので、仕方ないんですけどね……。
山本周五郎の「城を守る者」は相変わらず人情味を存分に感じさせてくれ、
海音寺潮五郎の「芙蓉湖物語」では、喜平次くんの凛々しさに不意打ちをくらい、
童門冬二の「美鷹の爪」には、「北の王国」は何だったんだ……と頭を抱えました。
別にいいんだけどさ、ここまで人って転換できるのね……と思って。(苦笑
しかし兼続と景勝公の年の差が13歳という設定が納得いかん。
火坂雅志の「羊羹合戦」は、「天地人」と違って結構良かったと思います。
出来上がった羊羹にはちょっと言いたいこともありますが(笑)、
歴史から離れた本当にサイドストーリーで、短編の良さが光っていたと思いました。
どれも読んで損はない、素敵な作品ばかりなのですが、
この8篇中で、私のイチオシは大佛次郎の「丹前屏風」です。
晩年の前田慶次を軽妙洒脱に描いています。
戦国を生き抜き、今は上杉家に殉ずるがごとく、米沢藩でひっそりと暮らす身……。
そんな己の人生を、月の世界に見立てて話すさまは秀逸。
「丸腰でおって武士に見えぬような奴があったら、そりゃまだ武士ができておらぬのだ」
飄々としていながら、すべてを悟ったがゆえの重い言葉の数々。
さらりと語られる物語には、実に多くの含蓄と味わい深さが織り込まれていました。
短編なので、感想を書くと完璧ネタバレになるので今回はここまで。

短くて読みやすいけれど、どちらかというと、ある程度上杉家の歴史を知った人向けかも。
[2008.05.23(Fri) 21:42] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(6) 見る▼
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COMMENT

実は・・・ by びびんば
海音寺さんの所でストップしております^^;;;;
短編ものだと、なかなか読み終えることが出来ませぬ><
羊羹(?)のお話を早く読みたいんですけど〜^^;;;

この表紙・・・景勝君が一番美男で嬉しいですよね〜(笑)
↑別に美男でなくても嬉しいですけど〜(うふふ)

■びびんばさん by カタリーナ
読んでらっしゃいましたか!
確かに短編だと、進みは遅くなるかもしれませんね。
「これ読んでから寝る!」とか区切りがつけられるので、
1篇読んでから次の1篇までに、すごく時間が開いちゃったりします。
そうそう、この表紙、何で景勝さまが一番イケメンなんでしょうね〜?(嬉しいけど
フツーは、直江君に草刈正雄を持ってくると思うんだけどなあ。(笑

読んではおりませんが by 木暮兼人
残念ながら

やはりあの景勝さんは草刈さんに見えます
肖像権というか・・・
それは?
本人には許可はまったく取っていませんよね

火坂先生は、私は「天地人」を読んでいて
長編小説に向かないタイプかな
とは思いました。
エピソードの羅列に終始してる印象が強く
全体として何が言いたかったのか、話を盛り込みすぎてわかりづらかったです
取材やアイディアを生かしたいのは理解できるのですが

図書館で借りてこようかしら

それにしても大仏先生は洋風なイメージが強いので
上杉関連の作品も書いておられたが意外
有名な作品は鞍馬天狗
ご自宅は横浜
でもナショナルトラスト運動の方ですから・・・
興味がお広かったのかも。

■木暮兼人さん by カタリーナ
やはり草刈正雄さんに見えますか?
ああいうヴィジュアル系の挿絵は、結構誰かに似ていることが多いですが、
法律的に本人と挿絵がイコールであることを証明するのは難しそうな……。
火坂さんの作品は、「天地人」の香りを残しつつも(苦笑)、
アレよりははるかに良作だと思います。
というより、「天地人」があの〜……以下自粛。

大佛さんは、「鞍馬天狗」と「赤穂浪士」で名前は存じておりますが、
実際に著書を読んだのは今回が初めてなんです。
横浜に住んでおられて、ナショナルトラスト運動をされていたとは、全く知りませんでした!
上杉モノというよりも、これは前田慶次の話なので、
傾奇者と言われた慶次の生き様は、そんな大佛さんの琴線に触れたのかもしれませんね。
是非図書館、あるいは本屋などで(笑)、読んでみてくださいませ。

童門冬二  「美鷹の爪」が好き by 夢の中へ
こんにちは

この短編集好きです。
特に「美鷹の爪」の兼続は最高。
最近は景勝さま大好きが昂じて全てに満点の
兼続がうっとうしくなってきていたので
(性格が歪んできたのかしら?)
---端麗な貌(かんばせ)の男が恐ろしいことを
言う時ほど凄みがあるものはない。---
なんて所は、こんな兼続の方が上杉家を仕切るのに
ふさわしいかもなんて思いました。

あと「芙蓉湖物語」の幼い時の景勝さまの凛々しさに
母性愛をくすぐられ、
「城を守る者」では兼続以外にも立派な家臣は
多いのよと改めて思い(千坂家は伏見留守居役や
米沢藩になってからの江戸家老など頑張ってるよね)
「羊羹合戦」はこれは山本周五郎やったかな?と
作者名を見返し火坂雅志作でビックリしました。

「流転の若鷹」は物語としてはいいけど
最後の後日談はいらないよね。米沢30万石に逼塞・・
私は大名家が次々つぶされていくなかよく明治まで
もったと思いますが・・

とにかく面白い短編集でした。

景勝さま・・・草刈正雄  ドキッ!!
実は先週「真田太平記」読み終えて
ちょっと真田信幸に気持ちが傾いて
(目立たない男がすきです)
20年前のNHKのドラマのDVDを買おうかどうか
思案中です、草刈正雄が幸村役です。あの顔が
以外に時代劇にあうんですよね。「篤姫」でも
頑張ってますが。

ますます来年の大河 不安と期待で胸いっぱいです。



■夢の中へさん by カタリーナ
「美鷹の爪」は兼続の一面が垣間見えて面白い1篇ですよね。
大抵の作品では出来た人間として描かれている兼続ですが、
ここではマキャベリストぶりが際立っていて、
眉目秀麗で頭が切れ、冷徹な男……というのは、ある面非常に魅力的です。

>最後の後日談はいらないよね。米沢30万石に逼塞・・
そうですねー。(苦笑
確かに「逼塞」という言葉はイメージ悪いですし、
それを意図して永井路子さんも使ってらっしゃるのでしょうけれど、
親上杉派としてはひっかかりますよね。

>ちょっと真田信幸に気持ちが傾いて
わ、同志です!
私が真田太平記を読んだのはもう随分昔になりますが、
やはり真田信幸が好きでした。
信長とか、そういうオーソドックスな人物以外でイイと思った、最初の武将です。
景勝さまも真田信幸も、派手な人に挟まれているというのが共通点。(苦笑
私たち、影で頑張っている人が好き、ということでしょうか?
大河、そろそろ配役発表だと思うんですが、心配のほうが大きいです。

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「上杉景勝」 近衛龍春 著 

2008年04月22日 ()
近衛龍春さんの新刊「上杉景勝」をやっと読み終えたのですが。

景勝さまは、

「こなくそ!」

などと言ったりはしませんっっ!


私が「こなくそ」という言葉から連想するのは山本太郎くんです。
山本太郎くんといえば原田左之助。
そう、「こなくそ」が伊予松山の(あるいは四国の)方言であるということを学んだのは、
2004年の大河「新選組!」を見ていたときです。
坂本龍馬が暗殺されたとき、一緒にいた中岡慎太郎が、
「犯人がこなくそと叫んだ!」と証言したことにより、
松山出身の新選組隊士・原田左之助が疑われることになったわけですが、
簡単にググってみたところ、「こなくそ」とは四国以外では言わない模様。
それなのに、長尾顕景(あきかげ)時代の景勝さまが、「こなくそ!」と言っているのです。
もしかしたら当時の越後では「こなくそ」って使ってたのかもしれないけど、
でも、おかげでしばらく景勝さまが左之助ヴァージョンの山本太郎くんでイメージされてしまい、
「うおー、全然違う><」と、何度も頭を振ることになってしまいました……。

上杉景勝 (学研M文庫 こ 9-4)上杉景勝 (学研M文庫 こ 9-4)
(2008/04/08)
近衛 龍春

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それにしても本作、遅々として読み進みませんでした……。
正直なところ、それは「こなくそ」のせいだけではないんです。
すでにびびんばさんが「己鏡」の中で、「凹んだ」と書いておられたので、
ある程度覚悟はしていたのですけれど、「愛」が足りないんです。作者の愛が。
あ、直江兼続の兜の前立てにかけてるわけじゃないです。

近衛さんは過去に景勝さまのライバルだった三郎くんを主役にした長編力作を書いておられ、
そのときは作中の人物にちゃんと愛情が感じられました。
主役の三郎くんへはもちろんのこと、敵対する景勝さまにさえ気持ちが入っていました。
ところが本作は、どうしても「棘」を感じてしまう。
景勝さまだけでなく、直江くんにも、三郎くんにも、
そして景勝さまと三郎くんの間を取り持った武田勝頼や当然徳川家康にも。
私としては、 「上杉三郎景虎」の対になる作品として、
今回は景勝さま視点でリンクするように描かれるのでは……と思っていたのですが、
その期待は見事に裏切られてしまいました。
それで面白ければ、別な作品として楽しめるんですけれど、うーん……。

だいたい、作中の景勝さまは、ずーーーーーーーーーーーーっと怒りっぱなしなんですよね。
短気とか癇癪持ちとか、そういうんじゃなくって、とにかく最初から最後までお怒りモード。
無口で無表情で、兵たちが敵将よりも主人を恐れたという逸話があるくらいですから、
親しみやすい人ではなかったとは思いますけれども、これはちょっとなーって。
なんというか、感情の振れ幅がないので、読んでて飽きちゃう。(苦笑
多分これって近衛さんの特徴なのじゃないかと思うのですけど、
ここでの景勝さまも、やっぱり受動的なんですよね。
考えがないわけじゃないんだけれど、直江くんに言われてから動く……みたいな。
私、「上杉三郎景虎」を読んだときと同じことをこの作品にも感じました。
主役がね、「したたかさ」に欠けるんですよ。
だからこう、何かイマイチ作中に入りきれないというか……。
いや今回の場合、近衛さんは三郎くんのほうに思い入れが強すぎるんだな。
謙信は跡継ぎを三郎くんと定めていたはず、と思うがゆえに、
景勝さまを「義」と「不義」でがんじがらめにしてしまったんでしょう。
実際はこんな感じだったのかもしれないけれど、
それならそれでもうちょっと書きようもあったのでは……と思っちゃうんですよね。

それから、史料を駆使してドキュメンタリータッチで描くというのも近衛さんの特徴のようで、
今作も日付から人から詳細に記されてはいるんですけれど、
描く期間は長いけど枚数は少ないという今回は、それがかえって災いしてしまったのでしょうか。
人を描くことよりも、史実を描くことが優先されてしまっているようにも感じたのですが。
そのわり、謙信跡目相続争いにページの半分以上を割き、
それ以降が超早足だったっていうのはバランス悪すぎませんかねえ。

この辺りが、私にとっては読みにくい要因だったように思います。
大坂冬の陣に向かう前の景勝さまと直江くんの「義問答」は面白かったですけれども……。
無駄に長いレビューですみません。
景勝さまスキーとして、「棘」を感じまくったゆえの感想かもしれません。あしからず。
[2008.04.22(Tue) 23:59] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(4) 見る▼
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あー、よかった! by びびんば
「愛が感じられない」は、いい表現ですね〜(^O^)
その通りなんです(><;)
しかも、性格が無駄に気性難というか…
この方が書いた「佐竹義重」も気性難っぽかったですけど
景勝君と比べたら、まだ納得がいく気性難でしたけど…
(愛が感じられたし…)

景勝君が『気難しい人』として描きたかったのでしょうが
それが「プラマイゼロ!むしろマ〜イ!」になったようですね…(毒)

■びびんばさん by カタリーナ
>景勝君が『気難しい人』として描きたかったのでしょうが
終始お怒りモードだったのは、気難しい人という演出なのですね……。
それにしても怒ってばかっりで、謙信叔父さんとは別な要因で、
景勝さまも脳卒中になるんじゃないかと思いました。(苦笑
私も美化して欲しいなどとは思いませんが、
主役に対して作者の愛情をもっと注いで欲しかったですね〜。
景勝さまに対する情が足りない分、周りの人たちもどこか冷たくなってしまって、
仰るとおり、読んでてすっごく凹みました……。

気難しい方は by 木暮兼人
常に怒ってる方とは限らないと思うのだけど
沈思黙考タイプかもしれませんし。

戦国大名もある意味政治家でしょうから
したたかさの表現はあった方がいいのかしら
ただ怖いだけでは部下はついてきません・・・

■木暮兼人さん by カタリーナ
作中の景勝さまは、本当にずーっとイライラしています。
怒鳴ったり唸ったり、扇子折ったり脇息投げたり。(苦笑
何でそうなっちゃったんでしょうか……。

主役が常に受身というのは、読んでいるほうもイライラします。(苦笑
毎回、「怒る→直江くんに諌められる→直江くんの提案に同意する」という格好なので、
気難しいを通り越して、ひどく短慮な性格にも見えてきたり。
もうちょっと景勝さまとしても、また作品の主役としても、
出るべきところは出てくれないと。
そんな二重の意味で「したたかさ」が欲しかったなと思いました。
仰るとおり、怖いだけでは部下はついてきませんよね。
いくら「怖かったエピソード」があるからといっても……。

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「叛旗兵」 山田風太郎 著 

2008年03月12日 ()
これはすごい! 
こんな奇想天外な物語は、山田風太郎にしか書けないだろうとさえ思いました。

叛旗兵―山田風太郎傑作大全〈7〉 (広済堂文庫)叛旗兵
山田風太郎傑作大全〈7〉 (広済堂文庫)

(1996/10)
山田 風太郎

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あらすじ(裏表紙より)
直江山城守兼続の養女伽羅に本多佐渡守正信の次男正重との縁談が持ち込まれた。
これを嫌った兼続は、大谷刑部の忘れ形見左兵衛を婿として迎えた。
が、腑抜けで覇気のない左兵衛に怒った伽羅は、直江四天王に彼を鍛えよと命ずる。
ユニークな個性の持ち主で一筋縄ではいかない強者4人、伽羅の婿になりそこねた正重、
その左右を守る宮本武蔵、佐々木小次郎までもが加わり、奇想天外な騒動が繰り広げられる。


ということで、とりあえず上杉関係に分類はしましたが、
肝心の(?)景勝さまは、友情出演程度にしかご登場なさいません……仮病で。(爆

以下、ネタバレありです。






とにかくどこを開いても笑えます。(笑
歴史を扱っていながら、これぞまさにエンターテイメント!といったところ。
一応史実ベースではあるものの、読んでいくうちにどこまでが史実で、
どこまでがお遊びなのか、それすらどうでもよくなってくる面白さ。
宮本武蔵と佐々木小次郎が一緒に用心棒みたいなことをしていたり、
この2人が賭け麻雀をやって何十両という借金を作ったり、
直江四天王が今で言うソープランドに行っておかしなことになったり、
二条城の松の廊下で刃傷沙汰があったり、
史実を踏まえたうえでのありえないバカバカしさこそ、この小説の醍醐味です。
例えば、北政所に「燃えよ大坂城! ホ、ホ、ホ」とか言わせるあたりに、
この作品の傾向が読み取れるのではないでしょうか。
「大坂城など燃えてしまえばよいのじゃ」ではないのです。
「燃えよ大坂城!」で、さらに笑い声がつく。
これはもう、作中名台詞ナンバー1を進呈したいくらいです。

しかし、最後の20ページになると、そんな笑いは嘘のように消え果ます。
そしてタイトル「叛旗兵」がなんなのかを知ったとき、
関ヶ原の合戦の重みを、痛みと共に胸に感じることになります。
戦国末期のオールスター登場に、数々のエピソード満載と豪華絢爛な展開でありながら、
実はその裏に悲痛な思いが隠されているのです。
ただ、ただその一点のためだけに費やされた660ページ。
本を閉じたときの私は、文字通り「冷水を浴びせられた」が如く……となりました。
文句無しに、オススメできる1冊だったと思います。
[2008.03.12(Wed) 20:11] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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それは・・・・ by びびんば
読まねば!!(例え友情出演でも@笑)
結末はともかくとして、笑える展開に興味津々です^^
ご紹介ありがとうございますm(_ _)m

ところで、昨夜、私のブログにコメントを入れられる時、苦労されませんでしたか?
アメブロは、昨日大混乱でしたので・・・^^;;;;

■びびんばさん by カタリーナ
いやほんと、笑えます。
文句無しに面白いです!
感想をお待ちしております♪

昨夜のコメント、確かに苦労しました。(苦笑
入力画面に入れたと思ってもコメント送信がストップ……。
でも経験上、何度も送信ボタンを押すと、
コメントが何件もダブって入ることになると思ったので、
変わらぬ画面を放置しておいたらいつのまにか送信されてました。
メンテナンスやら改善やらは、『凶』に出ることもありますからイヤですよねえ。

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「天地人」 火坂雅志 著 

2007年12月25日 ()
読み終わりました。
2009年NHK大河ドラマ原作本。

上巻の腰巻に、

上杉謙信、直江兼続、真田幸村、
義をつらぬいた男たちの美しき生き様


とあるんですが、「なぜ景勝さまはスルーなのですか!?」
という疑問をしょっぱなから抱きつつ、読み進めたのですが。
私、歴史小説の在り方がわかんなくなってしまいました……。(苦
以下、辛口にならざるを得ないのと、ちょっとネタバレもあるので、
読んでもいいよという方のみ、ずいずいっと下のほうへお進みください。

天地人〈上〉
天地人〈上〉

(2006/09)
火坂 雅志
天地人〈下〉
天地人〈下〉
(2006/09)
火坂 雅志















続き▼

最初に書いちゃいますけど、これ、正直なところドラマのあらすじでしかありません。
深い心理描写があるわけでもなく、手に汗握る合戦シーンがあるわけでもなく、
人と人とのぶつかり合いや葛藤があるわけでもなく、ただ史実を追うように話が進む。
端的に言えば、年表の合間にちょっとしたエピソードがはさまれているようなものです。
これはドラマのプロットですと言われれば納得ですが、小説と言うのはどうなんでしょうか。

人物描写もとにかく薄くて欲求不満になります。
兼続は主役ですからいたるところで描かれてはいますが、その設定もかなり大雑把。
容姿端麗で頭が良く、謙信から受け継いだ義を重んじる人物だということは、
その通りに文章で書いてあるので「そうなんでしょう」と思うことはできます。
しかし作中の行動からそれを深く感じ取ることはできません。
兼続のセリフにはパターンがあって、何かの事件が投入されたとき、
必ず相対する人物に反対のことを言わせ、それに対して正論を述べるようになっています。
結局いつも人の意見を否定、とまではいかなくとも、正す、諭す形になるので、
反発を覚えなくもありません。
その意味では、石田三成との密談シーンは、三成が気の毒です。
さらに兼続といえば、主君上杉景勝と切っても切れない関係のはずなのですが、
その景勝もただそこにいるだけで、2人の関係は見えてきません。
互いに信頼しあう仲だということは書いてあるけれど、それとわかる決定的な場面はない。
これじゃあ、腰巻に名前は載らないよな。(苦笑
その腰巻にある真田幸村は、確かに兼続と「義」という教えで繋がっていますが、
その幸村もまるで人物が見えない描かれ方なので、結局なんだったのかと思ってしまう。
ドラマ用に投入したと言われている架空の女性たちも、意味ある絡みもなく、
エピソードとして華を添えることはできるかもしれませんが、
はっきり言って話の筋には関係ないし、あんな終わり方ならいらないと言いたい。
要するに、多くのことが地の文で説明されるのみで、私たち読者に、
「人物のセリフや行動から彼らの心を感じ取る」という愉しみは与えてくれないのです。

でもいいシーンもありました。
家康の腹心・本多正信が、景勝・兼続主従の絆を確かめるために鎌をかけます。
ここで景勝がきっぱりと言うのです。

「無責任な噂を、さも事実であるがのごとく、
徳川内府どのの面前で披露するは、はなはだ遺憾。
わが上杉家の臣に、義にそむくものは断じてなしッ」
   (下巻P259)

拍手喝采っ! 景勝さま(多分)唯一の見せ場です。

さて、ここからはドラマ化を前提にして書きますけれど、
ドラマの成功の鍵は、脚本家とプロデューサーが握っていると言えます。
初めに、この小説は「年表の合間にちょっとしたエピソードがはさまれている」ようなもの、
と書きましたが、まさしくそこがポイントです。
細かい描写がないので、ドラマにする際いくらでも変形させることができるし、
いろんなエピソードを加えても、話の筋に影響は出ません。
これが吉と出るか凶と出るか、良作になるかならないかの分かれ目でしょう。
同じポイントで、歴史小説に慣れていない人には読みやすいというのもあります。
景勝が率いた上杉家は、信長、秀吉、家康と、戦国から泰平へと至る、
まさに過渡期を生き抜いたことになるので、
その道のりは、知ってみると実はとても波乱万丈なのです。
それを簡単にサクサク読み進められちゃう面白さはあるかもしれませんが、
少しでも歴史に興味がある人には、物足りなさは否めないと思いました。

私にしては、珍しく辛口レビューになってしまいましたが、
ドラマとして放送されるときには、ぜひとも深い作品に変化していることを願います。

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[2007.12.25(Tue) 23:53] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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仰るとおり by びびんば
コメントありがとうございましたm(_ _)m
「天地人」を読み終えたときに、これほど薄い小説初めてだと感じてしまい・・・(汗)
正直、大河ドラマとしては不安を覚えてしまいました!
ドラマになればまた違うかもしれないと、ポジティブに考える事にします^^;

ところで「われ謙信なりせば」という小説はもう読まれましたか?
私の中では、景勝&兼続の小説の中で、一番のオススメです
「天地人」よりはずっと面白いです(爆)
では、また^^

by カタリーナ
■びびんばさん
ご訪問ありがとうございます。
同じ様な感想の方がいらっしゃって安心しました。
実は私の周りでは、ものすごく評判がいいんですよ!(驚
みなさんわりと年配の方ばかりなんですが、
「こんな面白い小説読んだことない!」と熱弁を振るわれてて、
私としては肩身が狭かったんです……。

>われ謙信なりせば
こちらにはまだ手を出していません。
図書館に行くたびに目にしてはいたんですけど。
お勧めとあらば、読んでみなくては!

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戦国繚乱 高橋直樹 著 

2007年12月07日 ()
秀吉の九州征伐の前に、黒田如水の姦計にはまって滅んだ、
豊前・城井一族の最期を描いた「城井一族の殉節」
後のキリシタン大名・大友宗麟が、いかにして家督を継いだかを綴る「大友二階崩れ」
上杉謙信の後継を巡って養子二人が争った御館の乱を描く「不識庵謙信の影」
以上3本の中編が入っているのが高橋直樹氏の「戦国繚乱」です。

もちろん「不識庵謙信の影」が読みたくて購入したのだけれど、
「城井一族の殉節」のほうにものすごい感動をしてしまった私。
新幹線の中で読んでいたにもかかわらず、涙がこぼれてしまいました……。
豊前の城井谷に城を構える名門・城井一族は、
秀吉の九州征伐(=島津征伐)の際、家を守るために渋々それに従います。
領地を安堵してもらうため、先鋒をかって出てまで奮闘するものの、
加増という名目で伊予国は今治へ国替えを命令されてしまいます。
これを不服とした一族は、400年の長きに渡って住み続けてきた土地を守るため、
様々に手を打つものの、黒田如水の知恵の前には到底敵わず、
仕掛けられた陰謀と壮絶な戦いの末、一族は討たれてしまいます。
一族の死は理不尽で悲劇的であるけれども、その瞬間に見せる人間の底力、
死に際して、逆に、「これが生きることだ」と感じさせる最期に、心が揺さぶられました。

「大友二階崩れ」では、戦国の世にあって何を信じるかが描かれています。
後の大友宗麟は、大友家の跡継ぎと定められていたにもかかわらず、
異母弟が生まれたことにより、父によって廃嫡されそうになります。
家臣たちもそれぞれに駆け引きを始め、家中は俄かに騒然となっていきます。
誰が味方で誰が敵なのか。何を信じればいいのか。
家族ゆえの非情さが胸に迫ります。
苦悩の中にあって己を失わず、尚且つ家族を信じようとする宗麟の姿に、
強靭な精神力と心の底に漂う情を感じ、それが重く心に響きました。

生涯不犯を誓い、実子のなかった上杉謙信。
その謙信が後継者を定めることなく急死してしまったため、
上杉家中は2人の養子を後継者に奉じて二派に分裂します。
その御館の乱を取り上げたのが「不識庵謙信の影」
謙信の跡目を継ぐ可能性を持ちつつも、いまひとつ覚悟の足りない喜平次こと景勝は、
同じ養子でありながら他家を継いだ上条弥五郎、さらに直接の対抗馬である三郎景虎、
腹心の樋口兼続、おまけに上杉家臣団からも見下されています。
兼続など、景勝の家臣でありながら、その口の利きようは非常に威圧的。
どっちが主人なんだか。(苦笑
年上の景勝の方が、まるで子供のようなのがちょっとばかり気になります。
しかし、そのなめられきっていた景勝が、1年に及ぶ争乱を通して、
上杉の主たるべく大きく変わっていきます。
不器用で謙信とうまく情を交わせず、どこかで実父の面影を追っていた景勝が、
そうした己の弱さを乗り越えて戦国武将になっていくさまが印象的でした。
ただ、御館の乱は連日戦続きで、しかも1年もかかった争い。
それをなぞってしまったために、史実を並べることに大半が費やされてしまい、
景勝自身はもちろん、兼続や家臣団との関係、景虎や、景虎に嫁いだ妹とのことなど、
人の心の動きがやや希薄になってしまったのが残念な作品です。

この3編からは共通したものが浮かび上がってきます。
危機に陥ったからこそ発揮される人の強さ。
権力や自我、欲の裏に隠された人間の恐ろしさ。
どちらも人間の持つ力強さであろうと思います。
高橋直樹氏の作品は初めて読みましたが、人間の持つ善と悪の対比が素晴らしいです。
単なる善人、悪人というのではなく、どちらも併せ持って1つの人間になっている。
ぜひ他の作品も読みたいと思わせる作家でした。

戦国繚乱 (文春文庫)戦国繚乱 (文春文庫)
(2004/12)
高橋 直樹

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[2007.12.07(Fri) 00:51] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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「上杉三郎景虎」 近衛龍春 著 

2007年11月19日 ()
すっかりハマってしまって、またもや上杉本。

上杉三郎景虎 (光文社文庫)上杉三郎景虎 (光文社文庫)
(2005/03/10)
近衛龍春

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上杉謙信が自分の後継者を定めないまま急死。
その結果、越後を二分しての後継者争いが勃発します。
一方は北条家から同盟の質としてやってきた三郎。
彼は人質でありながら、謙信の養子となり、「景虎」の名をもらっています。
もう一方は、謙信の甥で同じく養子でもある景勝。
後の米沢藩初代の藩主です。
話のメインはやはりこの後継者争い「御館の乱」で、
歴史の通り、最後は景勝が勝つわけですけれども、
ここでの主人公はあくまで三郎景虎なので、景虎の視点からすべてが描かれていきます。

作者は数多の史料を精査して、三郎景虎の一生を史実に忠実に描いているようです。
三郎景虎をここまで描いた小説はないようですから、意欲作だとは思うのですが、
正直「長いなー……」と感じてしまいました。
いかんせん三郎景虎の人生が受け身なので、運命に翻弄されるばかりで、
物語に勢いが感じられないのが残念。
それはそのまま、三郎景虎の苦悩なのかもしれませんが、
もう少し「したたか」に生きてくれたら、もっと読み応えもあったように思うんですよねえ。
でもそれが史料から浮かび上がる三郎景虎像なのか、書き手ゆえなのか……。
確かに側室の子として不運な幼少時代を送り、ようやく落ち着いた越後でも安寧を奪われ、
三国一の美男子と謳われた三郎景虎の、そんな哀しい一生を見ると、
生まれるてくることの意味、戦国の世のあり方に、疑問を呈したくなります。
特に終盤の悲惨さは、言葉にはなりません。
けれど……。
美しくて、聡くて情もあって、清廉で……それだけの人物じゃ面白みに欠けます。
どうあっても、この人物造詣の薄さは否めません。
それが三郎景虎だけじゃなく、登場人物みんな、どこか薄いんだよな……。

でもね、白状すると、

私はやっぱり景勝派なんだな。うん。(爆

悲運の武将・三郎景虎が主人公なので、ここでの景勝様は悪役です。
それは致し方ないことなので、許容範囲なのですが、
景勝様が思ったほど活躍しない。
めっちゃ悪役でもいいけど活躍しない。
多分、これも不満で、いまひとつ乗り切れなかったのかな自分。(苦笑

最近景勝様中毒に陥ってしまったようで、チラシの「△△の景勝へ!」という見出しに、
「え、何々、かげかつさま?」とガン見したら、観光地の宣伝だったよ!
私、「景勝」という漢字は、もう二度と「けいしょう」とは読めないと思います。(笑
[2007.11.19(Mon) 23:54] 上杉氏(小説)Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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by Aki_1031
連投失礼します〜。
ハマってますね!上杉三昧vv(笑)
>チラシの「△△の景勝へ!」という見出し
わははは!
それって、少し前だと「新番組!」の文字を
新選組!と間違えたのとめちゃくちゃ似てるかもーっ。

余談ですが、表紙の景虎さまの絵がまた
文庫本とは思えないくらいの劇画タッチですね〜。

by カタリーナ
■Akiさん
「新番組」は今でも時々「新選組」と読んでしまいます。
全く抜けてないですわ……。(苦笑
「三郎景虎」の表紙、なかなか素敵ですよ。
ただ、内容からいくとここまで凛々しくないかもですが。
でもまっさらな状態で読むと、萌え要素はあるかも?(笑
機会がありましたら、図書館などで是非。

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「密謀」 藤沢周平 著 

2007年11月01日 ()
2009年大河ドラマの原作本が、図書館に予約したきりいっこうに回ってくる気配がないので、
こちらを読んでみることにしました。

密謀 (上巻) (新潮文庫)密謀 (上巻) (新潮文庫)
(1985/09)
藤沢 周平

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舞台は上杉謙信亡き後の越後。
小牧・長久手の戦い前後から始まり、関が原までが描かれていきます。
下級武士や、市井の人々の心の機微を描くことが光る、藤沢周平の作品の中に、
戦国期の歴史小説があったことにちょっとびっくり。
作者は、上杉討伐に動いた家康が、石田三成の挙兵を知って軍を西へ反した際、
何故上杉家は追撃しなかったのか?という疑問から、本作を執筆したと解説にあります。

確かにそれは大逆転の可能性を秘めたもので、
これが成功していれば、その後の日本史が大きく変わっていたはずであり、
数ある歴史の「IF」の中でも、かなりの興味を引く事柄だろうと思います。
そこへ向かうドラマが、藤沢周平の筆をもって描かれていくわけですけれど、
主人公は直江兼続でありながら、私には上杉家そのものが主役のように感じられました。
上巻では上杉家vs秀吉であり、下巻では上杉家vs家康というように。
もちろんその上杉家を表しているのが兼続であり、主の上杉景勝なわけですが、
ここでもこの2人の主従関係は読んでいて心地良いばかりです。
童門冬二版
の打てば響くといった痛快さとは異なりますが、
阿吽の呼吸というか、語らずとも理解し合っているという、あの独特の雰囲気は、
藤沢周平だからこその渋さがあり、非常に魅力的です。
しかも景勝がほとんど口を開かないところが、二人の絆の強さをさらに引き立ててもいます。
だからこそ、西に反した家康を追撃しないと景勝が言ったとき、

血縁のようだった主従の間に、暗い亀裂が口を開けたのを兼続は見た。(下巻 P253)

という一文が、まさに胸を短刀で突かれたかのような痛みをもたらすのです。

おそらくほぼ史実に則った展開の中、フィクションとして登場するのが兼続の忍の者たち。
武将や兵士が戦場で戦うほかに、見えないところで忍たちも命を懸けて戦っている。
ここは、人情物を多く手がける藤沢周平の得意とするところではあるけれど、
もしかしたら、上杉家の存亡と忍たちの暗躍を、
ここまで絡める必要はなかったかも……と、感じもしました。
というのも、忍たちの話はそれはそれで味わいのあるものなのですが、
いろいろな伏線があるものの、生かしきれずに終わっていて残念なのです。
別物として短編にでもなっていたら、さぞかし面白かろうと……。

これで兼続関連の小説を2冊読んだわけですが、
現時点でワタクシの好意は兼続ではなく景勝さまに向いております。
確かに兼続は凄腕の執政だったんだろうけど、それを活かすことができたのは、
景勝さまだったからなのではないかと思ったら、むしろこちらが気になりだして。
景勝さまはすべてを執政に任せきりだったわけではなく、
自分の為すべきことはきちんと心得ておられたようですしね。
無口で笑わなくて、家臣にも畏怖されていたというところが、また興味をそそります。
このまましばらく上杉祭りが続く予感。そう、少なくとも2009年までは。(笑
[2007.11.01(Thu) 23:56] 上杉氏(小説)Trackback(1) | Comments(4) 見る▼
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こんばんは〜! by まるひげ
お邪魔します、カタリーナさん♪
TB&コメントありがとうございました!

『天地人』、人気ありますよね。
私も図書館で予約しようとしましたが、
あまりの人数だったため、断念しました。
カタリーナさんのお手元まで早く回ってくると良いですねw

それにしても、
藤沢版景勝さま&兼続の雰囲気は良いですね。
会話を必要としないあの信頼関係には恐れ入るばかりです。
童門版のこの2人の、思わず笑っちゃうような仲の良さも面白かったのですけれど。

私も兼続より景勝さまを知りたくなりました。
「男は黙って〜」を地で行く御仁であります。
景勝さまあっての兼続です。
カタリーナさん、もし未読でございましたら、
最近復刊になりました岳宏一郎(著)『群雲、関ヶ原へ』などご覧になっては如何でしょう。
実を言いますと、
私にはちょっと余し気味のボリュームだったのですが、ここでの上杉主従の扱いがアイドル並みでした(笑)。
図書館で、あるいは立ち読みなどでも是非。
ミーハーで済みません…。

by カタリーナ
■まるひげさん
ご訪問ありがとうございます!

>景勝さまあっての兼続です。
いや、まさしく同感です。
雑誌にしろ小説にしろ、兼続ばっかり取り上げられますが、
そろそろ景勝さまを特集して欲しいものです。
戦国期の上杉といえば、謙信・景勝の名が大きく残っているわけですし。
ま、無口すぎて描くに難しそうなことは想像できますけれども。(苦笑

>上杉主従の扱いがアイドル並み
ほえ〜。速攻買いですわ。(爆
岳宏一郎氏のその小説は、他所でも推薦されていてチェックはしてたんです。
でもそんなアイドル並とは思いもしませんでしたよ。
ああ、早く読みたい。
「天地人」はもう20人くらいです。
年内には回ってくるんじゃないかと睨んでいるのですが。
よろしければ、またいろいろ教えてくださいませ♪

はじめまして by 夢の中
ネットで景勝様いろいろ調べてたらここに来ました。
景勝様ファンです。
ネットでも兼続ファンのHPやブログは沢山あるのに
景勝様のは・・・

本もそうです。なんだか家臣の兼続のお陰で大名の地位にいてられる景勝様って描き方が多くって
少々いじけてます。
でもこの密謀の二人が一番好き。もう何冊上杉関連の本読んだかしら?「われ、謙信なりせば」童門冬二の
「直江兼続」江宮隆之の「直江兼続」・・・
兼続が主人公だから仕方ないにしてもちょっとって感じです。
だからなお更無口で熱き思いを心に秘める景勝様に
惹かれるのでしょうか。
「密謀」の二人は大人って感じでいいですよね。
兼続も控えめだし。
私は上杉関連の小説を読む時つい関が原の辺りを
ちょっと先に読んでしまいます。まぁ結果は歴史上の
事実だから変わらないけど、この二人の関係で
唯一って言っていいくらい意見が分かれるところ、
そこで家を守るという領主の立場の景勝様がすごく
私にはおおきく見える。だから、どういう風に描かれてるか気になります。

岳宏一郎(著)『群雲、関ヶ原へ』は私も大いにお勧めです。
この人に景勝様主人公で小説書いて欲しいな。
「不識庵謙信の影」もよかった。

近衛龍春さんの「上杉景勝」も最近読みましたが
「上杉三郎景虎」の名残か御館の乱の辺りが
ほとんどで景勝様主人公ということで期待した割にはって感じです。

アマゾンの書評で「天地人」の兼続はスーパーマンの
ようだって描かれてて、そしてカタリーナさんの
書評も読んで「天地人」まだ手が出せません
またいじけそう。来年の大河、嬉しいような心配なような

長々と失礼しました。少数派かましれませんが
景勝ファン頑張りましょうね。

■夢の中さん by カタリーナ
初めまして!
コメントありがとうございます。
景勝さまは、カリスマ武将の謙信と華やかな兼続に挟まれて、
どうしても影に隠れてしまいますね。
おまけに秀吉や家康、伊達政宗といった個性派ぞろいのあの時代ですから、
目立とうというのもなかなか難しいのかもしれません。
特に小説などはドラマ性がなければなりませんから、
どうしても逸話の多い武将に注目が集まってしまうのでしょう。
でも、なんでもそうだと思うのですけれど、
実際のところは、いわゆる偉大な先代を継ぐ二代目というのが一番大変だと思うのです。
戦国という特殊な時代ではありますが、
その頃の大名家を見ても、今川家、武田家、豊臣家……みんな続いていません。
そういう状況の中で現在まで続く家を守ったというのは、
地味であっても、やはり景勝さまの業績の1つだったのではないかと思うのです。
たとえ米沢に逼塞させられたとしても。
もちろん関ヶ原のIFを考えると、また別な思いも出てはきますけれどね。
そこが、私にとっては多分一番魅力を感じるところなんだろうなあと思っています。

近衛龍春さんの「上杉景勝」は現在読んでいます。
いっこうに「御館の乱」が終わらず、気づいたら本のほぼ半分……。
ちょっとバランス悪いですよね。
読み終わったらまたレビュー書きます。
「われ、謙信なりせば」は積読中で、「群雲、関ヶ原へ」は積読の山が片付いたら手を出すつもりです。
多くの方が勧めているので期待の一冊です。
大河がどうであれ、これからも景勝さまフリークとして楽しみましょう。
またいらしてくださいね。

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「直江兼続 −北の王国−」  童門冬二 著 

2007年10月15日 ()
再来年の大河ドラマの主人公である、直江兼続の物語。
来年の「篤姫」はすっとばしての、私にしては珍しく、先に予習をしてみようというものです。

全一冊 小説直江兼続―北の王国 (集英社文庫)全一冊 小説直江兼続―北の王国 (集英社文庫)
(1999/08)
童門 冬二

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直江兼続という人物は、戦国ファンには人気でも、
一般的にはまだまだマイナーな武将かと思います。
しかし調べてみると、結構小説になってるんですね。
で、童門版を選んだ理由は…平積みになってたから。(苦笑 
それと、童門さんの作品を一度も読んだことがなく、
作品に触れる機会をずっと待っていたというのもあります。


内容(「BOOK」データベースより)
  上杉景勝の家臣でありながらも、
  太閤秀吉より三十万石を賜った男・直江山城守兼続。
  主君・景勝との深い魂の絆を胸に秘め、
  合戦の砂塵を駆け抜けた彼は、戦国乱世に勇名を馳せる。
  だが、己の歩むべき真の道を見いだした時、
  天下取りの争いに背を向け、北の大地に夢を託すのだった。
  米沢の名藩主・上杉鷹山が師と仰いだ戦国武将の、
  凛々たる生涯を描いたロマン大作。
  全一冊・決定版。


一言で言って、面白かった!
久しぶりに寝食忘れて読みふけりました。
絵本を読んでも、銅像を見ても「ふーん」くらいにしか思ってこなかった直江兼続ですが、
こんなに魅力ある人物だったとは思いもよりませんでした。
もちろんそれは著者童門さんの力量によるところも大きいのでしょうが、
それにしても、信長→秀吉→家康という時代の流れの中で、
時の権力者とうまく渡り合いつつ、独自の理論を貫いたというのはすごいことで、
もしかすると一発大逆転があったかもしれない展開に、読んでいて文字通り興奮しました。
とにかくこの作品の魅力は、上杉景勝/直江兼続の羨ましい限りの主従関係にあります。
二人の信頼関係は、女でも嫉妬したくなるほどの強固さ。
二人の絆の固さは、関が原の戦いで最上義光に負けたところで一番の感動を呼びました。
上杉景勝は、謙信の影に隠れてしまいがちですが、優れた当主だったのだと思います。
実際には愛想がなくて無口な人だったようですが、当主の器を持っていた。
その懐の大きさが、直江兼続を活躍させ、めまぐるしく移り変わる時代の中にあって、
「上杉家」を存続させることができたのではないでしょうか。
加えてここに登場する直江兼続の妻お船の女傑ぶりが心地いいんです。
どんなときでも冷静に対処する兼続も、さすがのお船には敵わないといった感じ。
物語は、上杉家が米沢へ移封されたところで終わってしまいます。
そこからどうやって上杉家が治める新しい米沢を作っていくのか、
ある意味ここからが兼続の本領発揮なのだろうと思わせるのですが……。
作品を通して感じた「痛快さ」は、読後に爽やかな後味を残してくれました。
これをきっかけに、直江兼続関連にハマりそうです。(いやもう、ハマってる気がする……)
[2007.10.15(Mon) 23:04] 上杉氏(小説)Trackback(1) | Comments(0) 見る▼
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