Step by Step

いろいろなことを、気の向くままに。   

プラド美術館展

スペイン王家の収集品をメインとして、1819年に開かれたプラド美術館。
その収蔵品の中からバロック絵画61点が、上野の国立西洋美術館に集まりました。
バロック絵画好きとして、これを見逃すわけにはいきません。
何しろマドリッドへ行ったときには、体調を崩して訪ね損ねているのです。
ほとんど走るようにして、上野へと出かけました。

絵の展示は61点ということで少ないように感じられますが、
実際に見てみると大作ばかりなので見応え充分、満足感100%。
メインは17世紀の巨匠ベラスケスの7つの作品でしたが、
ヴァン・ダイクやティツィアーノ、リベーラの絵も見ることができて幸せでした。
ルネッサンス期の作品、例えばボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」とか、
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」といった絵画に比べて、バロック絵画はより劇的。
描かれる場面や構図は物語性に富み、表情も豊かで、そこに光と影が加わって、
その絵の奥にドラマが見えてくるような気がします。
こちらを向いているだけの肖像画にさえ、何かを読み取りたくなってしまいます。

音声ガイドはミッチーこと及川光博さん。
ここのイヤフォンは片耳タイプだったのですが、これがもうホントにスバラシイ。
ミッチーが隣で常に解説を囁いてくれるんですよ!
この状態で、冷静に鑑賞していられます? ムリです!
それはさておき、そのミッチーがですね、
「描かれた人物が何を見ているかを考えてみる」
というようなことを言っていたんですね。
これは私にとってとっても新しい視点でした。
これまでずっと、肖像画の主の前には当然画家がいると思っていたのですが、
考えてみたら何もふたりきりで向かい合っている必要はないんですよね。
離れたところから描くこともできるし、誰かが同席していることも有り得る。
肖像画に描かれた人物の目に映っているのは、画家か? 家族か? 友か? 景色か?
神話や宗教画においてさえ、その中に描かれている人間たちが何を見、
そこで何を感じているのかを想像すると、また新しい感情が湧き上がってきます。
こんな見方、今までしたことがありませんでした。面白い!
バロック絵画に限らずどんな絵でも、描かれた人間の「視点」、
そして画家の「視点」に思考を巡らせると、別な世界への扉が開かれますね。
なんだかひとりで感動してしまいました。

プラド美術館展

美術館前で出迎えてくれるのは、ベラスケスの描いた騎馬上のバルタサール・カルロスくん。
国王フェリペ4世(在位:1621年 - 1665年)の長男、王太子です。
将来の国王たるべく、爽やかで凛々しく華々しい姿は、
輝かしいスペインの行く末を思わせます。
この絵を見ていると、ベラスケスが宮廷画家としていかに信頼され、
フェリペ4世に重用されたのかがわかる気がします。
しかしバルタサール・カルロス王太子は、
17歳の誕生日を前におそらく天然痘で亡くなったとされています。
スペイン王国も混乱の時代に入っていきます……。

ゆっくり見ていたら、あっという間に2時間以上経っていてびっくり。
久しぶりにヨーロッパの空気を感じて、気持ちもリフレッシュされました。
でもヨーロッパへ行きたい気持ちが膨らんじゃったよー。

夜桜

今年の桜は花が開いたと思ったらあっという間に満開になり……

ほんの少しだけ花見がてら散歩でもと思っても、週末はいつも悪天候……

今日は仕事帰り、駐車場へ行く道をわざわざ遠回りするもすでに葉桜……

夜桜も悪くありませんが、如何せん寒かったです

夜桜