Step by Step

いろいろなことを、気の向くままに。   

It's a rainy day.

まだまだ梅雨。
毎日雨が降ったりやんだりしています。
もう7月だというのに何だか肌寒くて、朝方は掛け布団にしっかりもぐっています。
今年は夏らしい夏が来るのでしょうか。

紫陽花

年々、紫陽花の色が心に染みるようになってきました。
淡くて儚げでちょっと物悲しくて、でもそこまで夢々しくはなくて。
ちょっとセンチメンタルな気持ちになるのは歳を重ねたせいなのかなと、ちらりと思いました。

大河ドラマ「いだてん」 2

「いだてん」の前半が終了しました。
視聴率の悪さや面白くないという意見がリードしていて、
逆説的に「“いだてん”の面白いところはどこか?」を考えさせられています。
前半24話を見てみて感じたのは、金栗四三が主人公というよりは、
このドラマに出てくる「人々すべて」が主役なんだということです。
宮藤官九郎さんが描きたかったのは、オリンピックに関わる人々、
それはアスリートとしてだったり、あるいはスタッフとしてだったりはもちろんのこと、
それをただ観戦して応援し、楽しむ我々庶民なのではないでしょうか。
一言で言うのはとても難しいのですが、登場人物すべてが「歴史の目撃者」という意味で、
主役として描かれている作品のように思います。
初めてのオリンピック、関東大震災、
これからどの程度描かれていくのかわかりませんが、満州事変、五・一五事件、
二・二六事件、日中戦争、太平洋戦争、そこから東京オリンピックへと、
私たち視聴者も史実を当事者のように見つめていくことになるのだと思います。

ここがこの作品をとっつきにくくしてる点でもあるのかもしれません。
金栗四三は主人公だけれども、「主人公だ!」というインパクトには欠けます
彼に共感し、彼の一挙手一投足に注目し、彼の人生を追いかけたい……という感じではないですよね。
これは狙いが外れたわけではなく、
「至って平凡な人物でありながら歴史の大舞台に関わったことのある人」
こういう人を初めから主役に据えるつもりで、きっとベストな選択だったのだと思うのです。
「いだてん」における金栗四三は、彼が関わる人々それぞれに、それぞれの人生があることを、
「この世の人々すべてに人生のドラマがある」ことを伝える役割を担っていたように感じています。
でもこれって、本当に23-24話の関東大震災を経て確信が持てることなんですよ。
それまでのオリンピックパートと落語パートが入り乱れた構成や、
多くの人が登場して話をかき回していく様は、
実は個々の人生を緻密に積み上げていたということなんだな、と。
オリンピックも関東大震災も人生を180度変える出来事なんだけれども、
それは人の人生においては「一部だ」という捉え方というのかな。
戦国ものや幕末ものだと、歴史を動かすとか、歴史に翻弄される人が真ん中になりますけど、
「いだてん」は歴史は人々の「人生の一部」というふうに見ているように感じました。
それにしても勘九郎くん、お父様にそっくりだなと思う瞬間がたくさんありました。


「いだてん」

明日からは後半戦、主役は阿部サダヲさん演じる田畑政治に替わります。
阿部サダヲさんは勘九郎くんとはまったく違うタイプの役者さんなので、
果たして前半と同じような印象を残すのかわかりませんが、
宮藤官九郎さんの作品にはおなじみの俳優さんですし、
なじみだからこその安定感ももたらしてくれるのではないかと思います。
戦争をどう描くことができるのかも含め、楽しみにしたいと思います。